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山口(壯)
委員 私
たちの発想は、実は、その機運を待っているのではなくて、むしろそういう
状況をつくり出そうじゃないかということを我々は思っています。
例えば、アメリカの経済的な今の危機、これはサブプライムローンが原因のように言われますけれ
ども、私はそれは現象だと思います。現実には、一日に数千億と言われる戦費を
アフガニスタンと
イラクで垂れ流していること、これでアメリカの底が抜けつつあるんじゃないか、こういうふうに思うんです。
そうすると、今、河村官房長官が言われた出口戦略というのは、
状況を注視しておこう、それに応じて
対応しようという発想ですけれ
ども、むしろ、我々が本当にアメリカの大親友であれば、アメリカの経済というものを本当にどうやって救おうかといったときに、根底に戦争の問題があるのであれば、それについて我々がもっと能動的にやらなければいけないんじゃないかと思うんです。
ちなみに、二ページ目に、私がお配りさせていただいた資料、本当に申しわけないです、これもそのままプリントアウトしたので字が小さいんですけれ
ども、これはエコノミストのプリント版じゃなくてむしろウエブサイトの方です。そっちにしか出ていないんですけれ
ども、
アフガニスタンというキーワードで探したらこういうのが出てきたので、ああ、なるほどと。
ここに私、枠で囲ませていただいたのは、「メニー オブ ザ レスポンデンツ レート ザ ウオーズ イン
イラク アンド
アフガニスタン アズ イシューズ オブ パティキュラー インポータンス」。要するに、
イラクと
アフガニスタンの戦争というものに対して特に我々は重要だと思っている、そういう答えなんです。だから、現実の経済にその戦費が大きな悪影響を及ぼしているという実感を、アメリカの経営者
たち、財務担当の
人たちは非常に強く思っているということですね。
そういう
意味で、我々が今、待っているというよりも、どういうふうに出口戦略をみんなでつくろうかという動きをそろそろ
日本の外交としてはやるべきじゃないのかなと思うわけです。
そういう
意味では、今、河村官房長官がおっしゃられた出口戦略というのは、
状況を見て注視しているということですけれ
ども、我々、一歩も二歩も進めて、アメリカの経済の本当の部分、底抜けしつつある部分というものにこの部分がかかわっているんじゃないのかという発想を持っているわけです。
そして、
アフガニスタンについて、G7とかG8とか全然関係ないように思われるかもしれませんけれ
ども、私はむしろ、幾らG7とかで会合しても、デリバティブとかそういう話はむしろ表面的な話で、この部分を、戦争の部分を、うまく出口戦略を、道筋がある程度見えないと、ビジョンとして持たないと、この経済の株価の下落というのは本当の部分でとまらないと思うんです。
もしもG7のあの会合でみんなが納得するのであれば、一日目だけじゃなくて二日目もばあんと一直線に上がったでしょう。でも、一日目、最高の値の上がり方をして、その次はまたすとんとおっこってしまった。下落あるいは上昇を続けているわけですね。
そういう
意味で、我々が
民主党案として出させていただいているものの発想の根本というのはそういうところにあるわけなんです。
したがって、軍隊による解決というものが逆効果になっている、むしろそういうことを踏まえていただいて、そして、我々が何をすべきかということが出てくると思うんです。
順番に続けます。
そして、例えば
アフガンの事態がどうなっているんだろうか。これはもう既にいろいろお答えになっておられるし、事前通告してあるので、済みません、中曽根
大臣、もう一度お答えいただけますか、
アフガンの今の事態をどう見ておられるか。