○桝屋
委員 公明党の桝屋
敬悟でございます。
最初に、先ほどからの
議論を聞いておりまして、
参議院の提案者の
皆さん方の御努力にまずは敬意を表したいと
思います。
ただ、私も十五年ぐらい
国会におりますけれ
ども、
参議院からこういう
法案を、
中身ではありませんよ、こういう形でお届けいただいたということは初めての経験でありまして、先ほどから、こうしなければ
政府は動かない、おくれているということをるるおっしゃったわけでありますけれ
ども、そのお気持ちを理解しないわけではありませんけれ
ども、それにしてもひどいやり方で回してこられたなと。
作業をされた提案者の
皆さん方も、内心、随分ひどいやり方だなと多分思われたと
思いますが、良識の府
参議院は一体どこへ行ったんだろう。(
発言する者あり)中には、私も議事録を見ましたけれ
ども、あとは
衆議院で修正してもらいたいなんというような
発言が出たり。そんなものは
参議院でちゃんと決着をつけてもらいたい、生煮えの形でこちらへ回されても困るなと、正直ちゅうちょを覚えないわけではありません。
ただ、
皆さん方の気持ちは私も共有をする、
現下の
雇用、
経済情勢に対する危機感というものは、それは先ほど
議論されました同僚の
長勢議員もそうでありますし、その危機感は全く同じくするものだな、こう思っているわけであります。
ただ、良識の府と言われたかつての
参議院の姿は一体どこへ行ったんだろうと、あの場面を見て思ったのは私一人ではないだろう、こう思っておりまして……(
発言する者あり)
野党の
皆さんもああいう場面はなかなかおなれになっていないなというのを、私はテレビを見ながらつくづく思ったのでありますが……(
発言する者あり)ちょっと静かにしてください。こっちでせっかく提案者としっかり
議論をしたいと思っているのでありますから。
そこで、先ほど
長勢委員もおっしゃったのでありますが、百歩譲って
皆さん方のそういう努力を認めるとして、それはやはり、ただいま
政府・
与党にも大きな
影響を与えているわけでありまして、
皆さん方がお出しになる前から、もちろん八月の時点、あるいは
総理が発表になりました十月三十日の
生活対策、さらには十二月九日の新たな
雇用対策などなどに私は少なからず
影響を与えている、そこはある
意味では評価をしたいというふうに思っているんです。
ただ、いつも、この前の長寿医療の廃止
法案の
議論をしたときもつくづく思ったのでありますが、
現下の厳しさを思う余り極端な
法制化を進められても、後から
議論いたしますけれ
ども、それはそれでなかなか悩ましいな、こう思っているわけであります。
そこで、最初にお伺いしたいと思っているんですが、我々も必死です。全く危機感は共有でありまして、我が公明党においても新たに緊急・
雇用対策本部を立ち上げまして、
太田代表を先頭に、
中小企業の現場の
皆さんあるいは製造業の現場の
皆さん、ハローワーク、さらには
雇用促進住宅であるとか現場を回りながらさまざまな政策提言をいただき、それを毎日のように官邸に届ける、こういう作業を今繰り返しているわけであります。その中には
皆さん方が御
指摘されたこ
とも大いに念頭に置いて、我々
与党としても懸命に取り組んでいる、こう思っているわけであります。
きょう先ほどの
議論を聞いておりましても、総括的に言うと、
皆さん方はやむにやまれない
思いでこれだけの
法律を出した、後の
対策はもちろん抜けもたくさんある、少々問題があるかもしれない、だけれ
ども、そこは
政府でしっかりやってくれという、残念ながら、ただいま
野党のお立場としての姿勢かな、こういうふうにも感じたわけでありまして、私は、同じ
思いであればできるだけ
実現をするという方向で前に進めなきゃならぬのではないか、国家
国民の
皆さんがそれを望んでおられる。(
発言する者あり)本当に無礼な声が多いね、きょうは。真剣に
議論しているんだから、頼みますよ。
それで、まずは、今日まで
皆さんの御提言もいただいて取り組んでいる
政府あるいは
与党の取り組みに対して、
皆さん方はどう評価されているのか。足らざる部分はさっきいろいろおっしゃったから、わかりました。それはそれで評価されているんじゃないかな、しっかりやれ、こういうお気持ちじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。短く簡略にいきましょう。