○松木
委員 民主党の松木
謙公でございます。
九月、十月ぐらいのことをちょっと思い起こしてみますと、お互い今ごろはもう選挙戦が終わっていたんじゃないかなという感じがしているんですけれ
ども、我々が勝てば小沢代表が
総理大臣になっていただろう、もし自民党さんが土俵際で残ったら、今ごろ
中川大臣がひょっとしたら
総理大臣になっていたかな、そんなことをちょっと思うわけでございます。
私もいよいよかなと思って、厳粛な気持ちで事務所開きを行いまして、満を持して戦おうというふうに思っていたんですけれ
ども、
麻生総理が、景気対策、これを理由にして先送りをされた。結果的には、そのことも大きな要因の一つとなって、
国民の
皆さんに対しての支持率、これを大きく下げることになってしまわれたわけです。
かつて私は、藤波孝生元官房
長官の秘書を長くやっておりました。先日、一周忌がありまして、十二月三日にあったんですが、そのときに
中川大臣も代理の方に来ていただいたような気がします。ありがとうございます。そして、与野党問わずたくさんの方にお越しをいただきました。ここでまた、そのことについてのお礼も言いたいというふうに思います。
私が秘書をしていたときに、その当時、死んだふり解散というのがありまして、やらないよ、やらないよと言いながらやったということが実はあったんですね。解散というのは
総理の大権と言われているわけでございます。うそを言ってもいい、こういうことでございました。しかし、私が当時の
政治家の
方々から聞いた話では、衆議院議員というのは大衆の衆である、だから、いつでも大衆の中にいて活動をするべきであるから、いつ選挙になってもいいんだというのがその心なんだと。こういうことを私は藤波代議士から教えてもらいました。
しかし、やるやると言いながらやれなかったという
総理は確かにいたと思いますね。ある大きな決断をしなきゃいけないと言った途端に
総理大臣をおろされちゃった、こういう方がおりましたけれ
ども、今回みたいな、やるやると言いながら二回にわたって先送りをした、こういう
総理というのは初めてだというふうに私は思います。口悪く言えば、今はやりのやるやる詐欺とも言えるわけでございますけれ
ども、そんな詐欺という言葉は余り使うわけじゃありませんけれ
ども、そんな気持ちもしているわけでございます。結局、
国民の
皆さんが、どうもこれはおかしいぞというふうに一番明確に反応をされたんだというふうに思っております。
やはり、
麻生総理の不決断
状況といいますか、景気対策か選挙かという、ある意味国の運命がかかっているはずの選択も中途半端にされてしまった。さらに、景気対策でも、党首討論の中で聞いておりましたら、なぜ二次補正を年内に組もうとなされないのか。これだけ
経済的に、それこそ未曾有の危機
状況が進行しているわけでございますね。こういう御
認識をお持ちなんですから、我々は賛成じゃありませんけれ
ども、例えば定額給付金に対してもそうですけれ
ども、やるのであれば、どうして年末にもらえるようになされないのか、私はやはりちょっと不思議だなというふうに思っているわけでございます。
最近の
麻生総理の御発言、自公政権の
政策への
取り組みを拝見していますと、これは
政治家としては当然なのかもしれませんけれ
ども、票をもらわなきゃいけませんので、どうも選挙を強く意識され過ぎているのではないか、そんなような感じがしておりますし、今までの路線を、いつの間にかなし崩し的に路線転換をしてきておられるのではないかというふうに思われてなりません。
そこでまず、
総理の盟友である
中川財務大臣、私と同じ北海道の御出身、まあ自民党が政権から落ちなければ
総理大臣になるだろうと言われているわけでございますけれ
ども、私は前回の
委員会でもここで申し上げたんですけれ
ども、前
財務大臣の額賀先生が、それぞれの
委員会で、いろいろな
委員会で、特別
会計の埋蔵金、そういうものは一切ない、実際はない、あり得ない、とんでもない、こういうことをきっぱりと否定される発言を繰り返しておられたわけですけれ
ども、しかし、今
大臣になられてから、例えば十一月二十日の財金で、埋蔵金と言うには透明性の高いものだという断りを入れながら、特会のやりくりをしてそれを
財源に充てる、赤字公債は発行しない方針だという発言をされているわけでございます。
随分軟化された、そんな気がしておりますけれ
ども、額賀
大臣より柔軟になられたと思いますが、これを、ある意味どういうふうに理解すればいいのか。つまり、額賀
大臣の発言は若干間違って、ちょっと修正したということでいいんでしょうかね。