○後藤(斎)
委員 大臣、もう一つ、先ほど
大臣は人材というお話もされました。特に、今回の、百年に一度か全治三年かは別としても、大変
企業経営が厳しい環境にあることは事実であります。そして、内定取り消しという、来年卒業、例えば大学四年生の方、高校三年生とか、内定があったにもかかわらず取り消しをされているという事例が大変多くなっているという話を私は聞いています。
まだ新卒の方であればあと三月まで頑張っていくんでしょうけれ
ども、やはり
大臣、一回決めたものが取り消されるというのは、これは若い人
たちの心理から見れば本当に困ったなという、その困った感しかないはずなんですね。
私、今の非正規
雇用やワーキングプアと言われる問題も含めて、これからの
内需主導という、
大臣も繰り返しおっしゃられたように、私もそうだと思うんですけれ
ども、やはりそれには安定した所得と、例えばそれが伸びるという夢と、
企業のために頑張っていくという、若い人
たちがこれから、中小、大
企業という
規模とかいうものを問わず、非常に大切な部分ではないかなと。
一時期、ニート、フリーターと言われた、非常に早い時期には、いやいや、多様な働き方があっていいんだというふうなことの方が強かったんですが、今はそうじゃない。ワーキングプアみたいな問題も含めて、それが将来の不安や今の不安や本当に社会的な問題になっている。
内定取り消しもそうだと私は思うんですね。やはり、若い方
たちが大学を卒業する、高校を卒業して社会に出るというときに、本当に元気よく、その会社のために頑張っていこう、会社がよくなれば自分
たちも精神的だけじゃなくて
経済的にも豊かになれるよという希望というか夢がなければだめだし、そういう意味では、戦後の
日本がつくり上げた終身
雇用が完全にこれからすぐ復活できるとは私は思っていませんけれ
ども、やはりその終身
雇用的な要素というものを
企業経営の中にももう一度取り戻してもらいたいと
思いますし、これは、
中小企業の経営者はオーナーみたいな形で、そういう部分は家族を
中心とした形であるんでしょうけれ
ども、
大臣、やはりそれをきちっとした形でメッセージを出すということが今本当にもう一度必要な時代になっていると私は思うんです。
ですから、それはすぐ短期的な
政策ということでなくて、それに向けてやはり
経済産業省全体で取り組んでいただく。もちろん採用、内定取り消しは厚労
大臣が所管かもしれませんけれ
ども、そうではなくて、
産業という中で、そこに働く人として地域をよくする、ひいては個人
消費がよくなり
内需主導型の
日本経済の
成長があるということを、私は心の底からそう思うんですけれ
ども、
大臣、その点を含めて、終身
雇用的な
雇用というものについての復活というか再生というか、そういうものに向けてどういうふうにお
考えなのか、簡潔で結構ですからお答えください。