○糸数慶子君 ありがとうございました。
次に、関連して質問したいと思います。
米軍
関係者による
犯罪とその
被害者の救済についてであります。
警察庁からも米軍の
事件、事故等の統計
資料をいただいておりますが、ここですべての数字を挙げると時間が足りませんので、簡潔に申し上げたいと思います。
沖縄県で米兵が引き起こす
事件、事故というのは年間約一千件もあります。これ、一年間でいいますと一日三件の割合という数字になっておりますが、全国で米兵が引き起こす
事件、事故の約七割が沖縄で集中して
発生しています。米軍専用施設の集中度、やっぱりこれ七五%と同様な数字でありまして、基地の集中が
事件や事故の集中を物語っています。
防衛省がまとめました二〇〇六年の沖縄県内で起こった
事件、事故は九百五十三件、そのうちに公務中が百三件、公務外が八百五十件でありまして、これ全国で千五百四十九件、そのうち公務中が百九十三件、公務外が千三百五十六件となっています。この
事件、事故の数字のうち約九〇%が交通事故でありまして、公務中と公務外の割合が九対一で、圧倒的に公務外が多いことが今問題になっております。
この重大なこととして
指摘しておきたいのは、
女性に対する暴行
事件や、それからタクシーの運転手に対する強盗
事件と、一九九五年の少女暴行
事件が
発生したその後も頻発をしておりますし、凶悪
事件は後を絶っていないのが
現状であります。
そこで、一九九八年十月には、北中城村で米海兵隊による女子
高校生のひき逃げ、実はこの女子
高校生、亡くなりました。二〇〇〇年の七月には、沖縄市で米海兵隊員がアパートに侵入し女子中学生にわいせつ、そして二〇〇一年の六月には北谷町で二十代の
女性に暴行、二〇〇三年の五月には金武町で十九歳の少女に暴行、二〇〇五年七月には沖縄市で小学校の女児にわいせつ行為、二〇〇七年一月には沖縄市で
女性を殴りバッグを強盗する。こういうことが相次いでいるその中で、本年二月十日には、十四歳の女子中学生への暴行
事件が
発生いたしました。その怒りが収まらないうちに、三月には、米兵の子息ら、そして憲兵隊員によるタクシー強盗
事件が
発生し、また横須賀では強盗殺人
事件が起こったというその
現状であります。
そこで本題に入りますが、これら米軍の構成員等が引き起こす
犯罪について、その
被害者等が救済されているかどうかということであります。
最初に警察庁に伺いますが、米軍の構成員等あるいはその
家族が引き起こした
犯罪について、
犯罪被害給付制度の適用を受けた
ケースが何件あるのか、お伺いいたします。