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加藤敏幸君
大臣の御答弁、せっかくの御答弁につきましてまたいろいろと御
議論を進めていきたいというふうに思いますし、また、法案修正がされていますから、この衆議院の方の法案修正者のやっぱり意図も私は今後確認をしていって、そのことが国会の意思だと、こういうふうなことでまたよろしくお願いをしたいと思います。
その
議論に入る前に、私は適正公平な
利用料金の
在り方という基本論において疑問を持っているんです。
これは
総務省の方から資料をいただいて御
説明をいただき、今回、従来からa群、b群に仕分けて、a群に当たるのが
電波の経済的価値の向上につながる施策、そしてb群がそれ以外の施策と。従来、a対bが二百億円対四百四十億円であったのが、今回三百八十億円対三百億円に比率の改善を図っていると。このことは今
大臣がるる
お話しされたことにも関連をするし、結果的に
携帯電話の
負担料からいくと四百二十円からおよそ二百五十円にまで引き下げられる予定というんでしょうか、そういう計算になるということで、ここは私は改善がされているというふうに言っていいと思うんです。
ただ、この適正公正な
利用料金の
在り方というのは、先ほど
加賀谷委員がグラフで、例えば
放送事業者と
携帯事業者との
負担割合の比率のことを大きく問題にされました。なぜそうなるのかということにつきまして、私はこれ、調査室の方の資料、大変僣越ではありますけれ
ども、その中、八十一ページに、
特性係数というものを使って携帯事業だとかあるいは放送事業に対する
負担の比率というものを決めているんです。お持ちならば八十二ページに、これは三ギガ
ヘルツ以下、三ギガ
ヘルツ帯というのは一番使い勝手がいいということで、ここに集中するわけでありますけれ
ども、そこに簡易無線からFPU、ラジオマイク、PHS、その他の
基地局、これは大体
携帯電話なんです、人工衛星通信用、人工衛星放送用、
テレビジョン放送、ラジオ放送と、こんなふうになっているんですけれ
どもね。そこに係数が掛けられると。
テレビジョン放送はウとエが係数が掛けられて、ウとは、
国民への
電波利用の普及に係る責務等で、二分の一に軽減されると。
放送局など
電波利用の便益を広く
国民に付与するため通常の市場活動を超えてユニバーサルサービス又はこれに準じた責務等が
法令等において規定されているものについては、その公共性を勘案することで半額減免いたしますと。ついでに、これは重複適用されるということで、エ、
国民の生命、財産の保護に著しく寄与するもので、これまた二分の一減額しますと。船舶局、航空機局など
国民の生命、身体の安全及び財産の保護に寄与するものについては、その公共性を勘案することとします。この文案そのものはああなるほどと、こう思うことで、これで二分の一と。二つ適用されると、倍満とは言いませんけれ
ども、これ四分の一になるわけです。
そこで、
テレビジョン放送はこのウとエが適用されて四分の一になる、その他
基地局、
携帯電話は何も適用されないからそのまま一が係数掛けられる。この
特性係数の考え方、ここのところを私
一つ質問したいんです。
テレビジョン放送のどこに公共性があるんだとこう言えば、私、
テレビ局から総攻撃を受けますよね。だけど、この文案で言われている、あまねく市場動向を超えてユニバーサルサービスをやるんだ、それが
テレビ放送事業者のいいところだから減免しますというこの適用が、放送内容ではなくて、市場動向を超えるユニバーサルサービス、これは責務が
法令に書かれているからとこう言われるんですけれ
ども、私は減免されるほどのことをやっておるんですかと。それから、エの方の、広く
国民の生命、身体の安全及び財産の保護に関するその公共性を
テレビジョン放送が持っているんですか。
私は阪神・淡路大震災の被害者でもあったんですけれ
ども、財産上の。その日のうちに当時の私の所属しておった組織の命令を受けて救援隊長として赴いた。一番役に立ったのは
携帯電話なんです。あのときの
テレビジョン放送を私最初に東京で見たときに、役に立つ放送上の情報はなかった。ヘリコプターから、川があります、線路があります、煙が出ていますと。川の名前を言えと、芦屋川なのか武庫川なのか言ってくれないと訳が分からない。そういう情報しかなかったんです。だけれ
ども、
国民の生命、安全のその所在を確認するのに
携帯電話が役に立った。ある議員さんは、その場からこういうことになっておるという実況放送的に通報されたんです。それから、
アマチュア無線のことを
皆さん方遊びのように言われますけれ
ども、遭難があったり事故があったりこういう災害のときに、
アマチュア無線の
皆さん方がボランティア精神で連絡をしておってくれることというのは非常に役に立っておるんです。
そういう行為を
テレビジョン放送はやっていますか。クルーが五つも六つも同じ場所で順番に放送しているんですよ、同じ場所で。救援隊からいったら早うのいてほしいと。そういう事実も
指摘されている。
私は、ここのところを考えたときに、
テレビジョン放送だから公益性があるというこんな何かスタンプで押したようなことはもうそろそろやめてもらって、
テレビジョン放送だって、ショップチャンネル、朝から晩まで二十四時間商品情報を流しているということだってあるし、放送の内容について私はコンテンツのことは言いません、BPOをつくってやるということにこの前
法律を変えたんですから。
しかし、本当の意味での公共性、
国民の生命、安全のということからいったときに、
携帯電話が係数一で、
テレビジョン放送が二分の一、二分の一でと、こういう判断の私は根拠について御
説明いただきたい。