○長浜博行君 この同じタイミングで
自民党政調会長も官邸に行っておられるわけでありますから、大変大事な
委員会質疑、しかも
大臣所信に対する
質疑でありましたけれ
ども、そのぐらいの大事な、それを上回る大事な用件があったということでありますが、そして、その四時から、
委員会が終わりました十六時から十六時二十四分にわたって二十四分間、
総理大臣が
記者会見を行ったわけでございます。これがいわゆる
道路特定財源に関する
総理の見直しの、三十一日の
記者会見につながるところのスタートでありました。
もう細かく申し上げる時間的余裕もありませんが、ポイントについて申し上げますが、その後の記者との
質疑がありました。なかなかいい
質問をされているので、民主党もスカウトしたいぐらいな
質問でありましたけれ
ども、記者の
質問で、
暫定税率分とそれから
一般財源化の問題の
議論でありますけれ
ども、
総理は、
暫定税率は、先ほど私が申し上げたのは、
道路特定財源は今年の財政抜本改正時に廃止し、二十一年度から
一般財源化と申しております。ちなみに、私が今読んでいるのは私が作った
資料ではなくて首相官邸のホームページでありますので、てにをはの使い方を間違えると作為的に何かを言っているというふうに言われるかもしれませんが、議事録でチェックをしていただければ問題はないと思いますので、そのまま引用をさせていただくことにいたします。
総理は、税率が下がるわけですから、ガソリンの値段が下がるといった、そういう問題が起こります。そのことによってどういうことが起こるかといえば、ガソリンが下がる。何を言っているのかよく分かりませんが、ガソリンの値段が下がるといった、そういう問題が起こります。そのことによってどういうことが起こるかといえば、ガソリンが下がる。一体いつまで下がっているのかということもあるかもしれません。それは恐らくガソリンのユーザーは大
混乱することになると思います。この大
混乱の
意味は、先ほど一番
冒頭で
議論をしました。ユーザーにとっての、
総理がユーザーとおっしゃったんですから、ユーザーにとっての
混乱の
意味のプラスとマイナスということが、三月三十一日とそれから巷間言われている四月三十日ということの大きなポイントではないかなというふうに思っております。
そして、この
総理の
提案について
与党側に説明をなさったと思うんですけれ
どもという記者の
質問に対して、
総理は、おおむね了解をされていると私は理解をいたしております。つまり、これは党のことではありますけれ
ども、この問題について
冬柴大臣にお電話で多分お話があった部分だというふうに思います。
そして、整備
計画は二十年度
道路予算の執行にも厳格に反映させるとおっしゃっておられますけれ
ども、二十年度に造る
道路についても不要なものは造らないようにしていく、そういうことなんでしょうかという
質問に対して、例のセンサスの問題が出てくるんですね、需要量の調査の問題、それはセンサス結果を見てその差が今の
計画と大きな乖離があるということになれば、それは可能な限り是正していくということは視野に入るというように考えていますと、ということなんですね。
つまり、先ほどの
田中角栄先生のところの
議論でもありましたように、この
法案のオリジナルといいますか、出発点におかれましても、まず税率、本則税率、
暫定税率などという言葉のある前に、当然
田中角栄先生の最初につくられたときは
暫定税率などは予定をされておりませんでしたから、本則税率をつくるに当たっても五年間の
道路中期
計画が存在をしてなおこの
議論が成り立っているわけでございます。
そして、
総理がこれを見直していくと、新しいセンサスによって、需要量調査によって中期
計画も見直さなければそれはならないだろうという状況の中において、一体今ここで何を
議論をしていけばいいのか。この
道路の特定
法案のベースは、何度も申し上げますように、十年間の中期
計画をベースにしながらの
議論ということになるわけでございますので、その点を改めて確認をしなければなりません。
しかも、とても私には印象に残った点は、仮に野党との合意、これは先ほど随分両
大臣が御説明された
与野党の合意だと思いますが、得られない場合でも二十一年度から
一般財源化をすると
国民に約束していられるということでよろしいんでしょうか、こういう
質問が出たときに、
総理は、これは官邸のホームページどおりです、これはどういう状況にあろうと今私が申し上げたことは守っていきたいと思っております。
つまり、もう二十一年から
一般財源化をすることは大
前提なんですね。ですから、この
委員会における
質疑の中においても、
大臣自身が
委員会の途中で直接聞かれた
総理からの御意見、そして
総理がおっしゃっているように、基本的には我が
内閣において異存がない、異存あったら大変ですからね、
内閣不一致になっちゃうんですから。そういう状況の中でここまで言われているわけでありますから、これは
田中角栄先生がおっしゃられたとおり、中期
計画に基づく五年間の、五年間ですか、少なくとも十年間ではない五年間のということのもう一度振出しに戻って
議論をしていく必要があるということを申し上げなければなりません。
昨日、
冬柴大臣が説明をされたこの
提案の
趣旨、理由説明、本当におっしゃるとおりであります。一ページのところ、全く
特定財源の存在を感じさせないすばらしい
趣旨でございます。例えば、「真に必要な
道路の整備を
計画的に進めることは、今後とも、我が国にとって重要な政策課題であり、このために必要な
財源を、納税者の理解を得ながら、引き続き確保することが必要であります。」。全くおっしゃるとおりでございます。真に必要な
道路を医療制度の充実を図ることはと置き換えてもこの文章は成り立つわけであります。
つまり、今置かれている状況というのは、
道路だけを特定にする状況では、先ほど申し上げた
昭和二十年代の状況とは全く違うということでもありますし、ただ、問題はこの二ページ目なんですね。
提案理由の第一に、第二にというところで、
平成二十年度以降十年間延長するとともに、第三、これは
地方道路整備臨時交付金制度について、私たちの案の中においても入れておりますが、これも
平成二十年度以降十年間延長することとしています。
これじゃ駄目です。これじゃこの
法案は
総理の意見に基づいて
与野党協力して
議論にすることはならないということを最後に申し上げまして、私の
質疑とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
〔
委員長退席、
国土交通委員長吉田博美君着席〕