○森田高君 不断の
見直しを是非進めていただきまして、やっぱり国の税金といいますか、
国民の富を三兆円以上も突っ込んでいるわけですから、そのお金が一部のゆがんだところに行ってしまって、全然やっぱりこれは国家としての国益にかなっていないというようなことにならないように、不断の
見直し、それはつまり透明化かもしれません、そういったことも
考えていただきたいと思っております。
次に、
資料Ⅱの方ですね、ちょっと御覧いただきたいと思うんですが、いろいろある
租税特別措置で、自分は医者ですからどうしてもこういうところに目が行ってしまうんですが、現在、
勤務医が大変不足していると。もうきつい、つらい、安いと、いろんな
状況があって、
勤務医がどんどんやっぱり田舎からも都市部からも引き揚げて開業しちゃっていると、都市部でもうかりそうなところで。そういうことはやっぱりこれ
一つの側面としてあるんだろうと思います。
勤務医の場合、僕も去年までそうだったんですが、例えば夜間呼出しされても、日曜日にちょっと病院に来てくれ、急患ですと言われて行っても、大概はやっぱり休日の
手当も余り出ませんよ、はっきり言ったら。あるいは
ガソリン代にしても、
通勤に掛かる費用も、それはもう緊急呼出しで行ったら、夜間なんかはタクシーに乗ったら、それはもう自腹なのか、それは病院に言ったら払ってもらえるのかはっきり分からないんですよね。つまり、それだけ身銭削って緊急診療に
対応して、それに見合う対価ももらっていないような
状況があって、だからやっぱり
勤務医の皆さん疲弊していくんだろうと思うんですよ。
一方で、例えばこういう社会診療報酬の所得計算の特例のような、まあ別にこれが全部悪いと言っているわけじゃないですし、全部悪いと言いますと私も大変バッシング受けますけれ
ども、医師会の方からとかですね。だけど、五千万円以下の比較的規模の小さい開業医がこういうふうに非常に税率の
状況において納税で恩恵を受けているということがあれば、これはだれでも、いやこっちの方がいいなというふうに思ってしまうわけです。これをつぶせというわけではないんですが、だけど、やっぱり社会
状況に応じた
見直しというのが図られるべきで、例えばそれは
勤務医がつらいから、じゃ
ガソリン代の税額はそれはもう経費控除できるように、確定申告上ちゃんとそれはしようということもあったり、教科書を買ったり、学会の専門医の認定登録費全部自腹で払っていますよ。こういうものを適切に経費で計上できるように、
給与所得者であってもできるようにしていくというのはこれはもう時代のニーズだろうというふうに思うわけです。
同様に、
租税特別措置にのっているかどうかちょっと私分かりませんが、昨日もちょうど高知県のへき地の医療のお医者さんたちとお話ししたんですが、へき地ほどやっぱり
IT化が必要なんですよね、病院は。遠隔診療を可能にするための投資であったり、電子カルテを広域サーバーを共有したりとか、そういったものに対して、しかし病院一個で二億円ぐらいやっぱり予算が掛かってしまうのでなかなかできないという話があって、もちろん市町村もお金出せません。そういうものに対して大幅な、やっぱり
租税特別措置がいいのか補助金がいいのか分かりませんが、見直すところは多々あるのかなというふうに思います。
もう時間も参りましたので、
発議者に対して質問を何点かさせてもらいたいなと思ったんですが、ちょっとなくなってきたので、先ほど富岡
議員からも随分やられたので、いずれにしましても、
租税特別措置、その時々の国益ですよね、やっぱり社会ニーズに応じた柔軟な運用が図られる国策に基づいた優遇
税制なんですよ。
ですから、その透明性、
国民への
説明責任、これをしっかりと果たすことというのは重要であることは言うまでもありませんし、この
制度を有意義に更にするために、一日も早い本
法案、十分な野党の皆さんの
審議いただきまして成立することを祈念したいと思います。
終わります。ありがとうございます。