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西田昌司君 それで、本当はもう少し小沢代表の発言も言いたいんですが、そういうことはちょっと本質問題と違うので、横に置きましょう。
じゃ、本質問題、行きましょう。
本質は何かというと、今、これ一番大きな問題は、いわゆるこの数年間、この改革の中でとにかく
政府、これ役人の改革も含めて無駄が多いんじゃないかと。これ、民主さんもそうだし、自民党もやっているわけですね。これはこれでいいんですよ。
しかし、
民主党さんが言うように、十五・六兆円が無駄で出てくるとか、二・六兆円も、また無駄を省いたら、コスト削減したら出てくるとか、そんな本当に数字出していいんですか。
国民、誤解しますよ。もっと本質問題は、要するに
日本の
国民負担率、これ税も
国民保険料も含めてですよ、根本的に低いということじゃないですか。これ一番、お二人ともまさに、
尾立委員も会計士だし、
大塚委員は日銀の職員だったわけでありますが、これ当然みんな知っているわけですよ。
与党も野党もみんな知っているんですよ。
ところが、この一番肝心な話を横に避けて、とにかく役人の無駄遣い、組織を簡素化したらいいんだと、そういう話、もちろん大事です。まずそれをやってからでないとできない、これは当たり前なんだ。当たり前なんだけれども、それだけでできるというように、まさにこの
民主党のように十五・三兆円も無駄があるとか、それから小沢さんに至っては、十二・六兆円、何か天下りをやめたら出てくるとか、一体どういう根拠なのかというような大きな数字出てくるんですよ。しかし、それで果たしてできますか。そうじゃないでしょう。
これは私が言うまでもないですが、例えば今GDP比でいきますと、
平成元年のときにたしかGDPが四百十四兆円ぐらいでしたかね。それで、
地方税と国税合わせると八十八・九兆円なんですね。ですから、これが二一・四%ぐらいあったわけですよね。
ところが、今、これ
平成二十年度の当初
予算でいくと、GDP五百二十六兆円で、これが一八・三%の九十六・三兆円しかないんですよね。まさに三ポイント下がっているわけです。これは、この間非常に景気悪くなりましたから、減税したり、いろんな
租税特別措置も含め、三ポイント下がっているわけですよ。五百兆円に三ポイントを掛けると、これだけで十五兆円なんですね。
つまり、今から、これから我々が本当にしていかなければならないのは、こういう抜本的な
税制改革、これをきっちりして、だから
一般財源にするのはいいんですよ、自民党も言ってるんですから。抜本
税制改革のときにそういうことをすべて含めて話しないといけないんじゃないですか。それを、それを今矮小化した問題にしてしまっているんですよ。無駄をなくせ、もちろん大事ですよ。もちろん大事なんだけれども、無駄だけでそれは解決しませんよ。
皆さん方もみんな知ってるじゃないですか。それを
国民にきっちり
説明して、これ
与野党とも分かっている話なんですから、それがこれから一番大事じゃないですか。
そうすると、
大塚委員、
尾立委員とも
見識のある方だから、当然のことながら、これは政局の具にするんじゃなしに、今、総理は、
暫定税率は取りあえず今年度は続けなければならないけれども、これからいわゆる抜本
税制改革で
議論しましょうと言っているんですよ。
一般財源化もしますと言っているんですよ。どこが
民主党さんの提案と相違点あります。ないじゃないですか。だから、これはやっぱり真摯にその辺はやっていただきたいんです。
是非、私も本当にこれは根本問題ですから申し上げましたけれども、
是非、御
意見を聞かせてください。