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国務大臣(
舛添要一君) これまで
民主党を始め野党の
皆さん方からも大変いい御指摘をいただいておりますし、報道機関の方からもいろんな批判をいただいている、これを一つ一つしっかり受け止めまして、改善できるところは改善していく、そういうつもりであらゆる知恵を出して、これはここにおられる
委員の先生方も
皆さん同意してくださると思いますけれ
ども、党派を超えて我々全体で解決しないといけない問題だと、そういう思いでやっています。
そしてそのときに、どういう手段でやるか、どういうプロセスでやるか、そういう方法論の違いはあると思いますけれ
ども、私は、この福田内閣、あと一週間で終止符を打ちますが、そういう中で一年間を振り返らさせていただいて、この
年金問題について私は、今でも最後の一人、最後の一円までしっかりと取り返すんだという決意は変わっておりませんし、そういう思いでこれまで大変困難な課題でしたけれ
ども正面から取り組んできたつもりです。
そしてそのときに、何度も申し上げますけれ
ども、お金の、つまりコストと人が無尽蔵にあるならばそれは一気にできますけど、
国民の
皆さんの税金を使わないといけない。その中で、一番効率的なやり方で一番早く多くの人の
年金を回復したいという思いでやってきました。
そのときに、二つの方法があるんです。一つは、今ねんきん特別便を送っていますね。一人一人の
皆さん、一億人に送って
皆さんに確認していただいて、これが一つです。もう一つは、データからやる。
今回の
標準報酬の月額についても同じことでありますから、まず、先ほど抽出した六万九千件だけ、ですから、一億五千万件あるのは、一億人しかいなくて一億五千万件というのはダブっている人がいるので、件数が六万九千件だから人数はもっと少ないと思いますが、この方々に送ります、なるべく早く送ります。そうしたら御協力いただいて、そしてこうですよと分かったらそれをまず記録を訂正して、
年金をきちんとお支払いする。その上で、そういう方々が持っているデータを基にして、告発すべき、
処分すべき
職員を厳正に
処分をしていくということをやりたいというふうに思っております。
そして、四月からはねんきん定期便において現役の方々は全員
標準報酬月額が行きますから、それについてまた同じ作業をやっていただくし、私も引き続きデータをこれは分析して、データからのアプローチもやっていきたいと思います。
そのときに申し上げたいことは、これまで一億人に向かってねんきん特別便を送りました。十月で完了します。私も私から、
厚生労働大臣舛添要一から一
国民舛添要一に対してねんきん特別便が来ました。私は訂正がありませんでした。こういうことをやって、今、七月末
段階で、
個人個人のレベルで訂正なし、ないし訂正があって記録を変えたという方が七月末で三千万人に上りました。ですから、八月、九月でもう少し行けるというふうに思っていますから、この努力を続けていく、私はこれは間違っていなかったというふうに思っています。
そして、先ほど申し上げた、まあ今、目の子で言って六万九千件、これが全部かどうか分かりませんが、これが
標準報酬月額が
改ざんされた最も可能性のある数字だと思いますから、これに肉薄していって更にやっていく。
そして、本当にこれは申し訳ないことで、私も毎日悪戦苦闘していますが、本当に毎日のように問題が出てくる。ここまで、
厚生年金が昭和十七年に始まりました。六十五年間の歴史の中で積もりに積もった不祥事の山。それを一年間頑張って解決しようとしたところでまた今日出てくる。今日解決したら、またあした出てくる。しかし、絶対に最後まであきらめないでやっていきたい。投げ出すことは絶対にしない。
大臣である限り、最後の一秒までこういうことをきちんとやっていきたいと思いますので。
これは、この
委員会、本当に私はすばらしい
厚生労働委員会だと思っていますのは、この場で議論したことが随分役に立っています。
皆さん方に御指摘いただいたことを受けて大きな改革にかじを取れたと思いますので、今後ともそういう思いで
年金問題、
年金記録問題に取り組み、さらには
国民が本当に信用できるような
年金制度の創出、そして新しい制度を構築する、こういうことに全力を挙げてまいりたいと思っております。