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増子輝彦君 まさにそこのところが大変重要であるかと思います。どうぞ
大臣、この問題、細目、具体的にこれからやっぱり精力的にやっていかなきゃいけないと思うんです。お互い、
胡錦濤国家主席については訪日の成果を、福田
総理にとっては何とか今の
状況を挽回したい、日中関係を前進させたいというお互いの思惑が当然そこに出てきているわけであります。政治的な要素があるわけであります。しかし、政治的なものにだけ使われるのではなくて、やはりこれは非常に重要な
資源の問題等も含め、漁業問題等いろいろな問題が含まれているわけですから、ここはどうぞ、これから多分
大臣の下で行われていくんでしょうから、しっかりと詰めていただくように、決して、譲るべきことは譲っても、譲らないところは譲らない、この点をお願いを申し上げておきたいと思います。
それから、鉱物
資源、レアアースの件が出てまいりました。私はかねてより
甘利大臣の
資源外交は大いに評価をしているわけであります。昨年もレアメタル関係を含めて南アフリカ、ボツワナに行かれて積極的に、遅きに失した感と言ってはちょっと失礼かもしれませんが、中国のあの実は
資源外交からすればもう何周も遅れているという今の
日本の
現状を見れば、ようやく
甘利大臣の下でこれを一歩も二歩も踏み出したなというふうに本当に評価しているんです。
同時に、できればこの連休、たしか南米の方にも行かれる予定があった。
是非行ってほしいというふうに私は実は勧めていたんですよ。ところが、諸般の事情でこれが行けなくなったということで残念だなと
経済産業省の方にも私、申し上げておったんです。
実は私も、四月中旬、南アフリカ・ケープタウンにIPUの
会議で行ってまいりました。それは、やはりこの
資源というものについて、レアメタルについて、
大臣の後を追うわけではありませんが、やはり現地で生の声を聞いてこの問題の
認識をより深めたいということで実は行ってまいったことも理由の
一つでございます。
そこで、実は中国とのこの持続可能な
経済発展に資する互恵関係構築を
推進していくと、そのための包括的な協力文書もまとめられて、先ほどのような話であります。しかし、一方で、
経済産業省が八日に公表した二〇〇八年版不公正
貿易報告書では、中国の
貿易政策牽制とのマスコミの見出しの中で、希少金属のうちレアアースと呼ばれる鉱石の中国側の輸出許可は〇一年の五・七万トンから〇七年は四・四万トンに減ったと。先ほどの
大臣の
お話のとおり、
日本のレアアースの
需要の九割は中国ということで、大変これ中国というのは大きな
影響力を持っているわけであります。アフリカにもどんどんどんどん、
胡錦濤国家主席と温家宝首相が毎年二人で手分けして五十三か国を回りながら、
自分の国だけのものでは当然足りないということで囲い込みをやっているわけですね。
そういう中で、今回のこの
大臣とのカウンターパートの間の中での話の中で、この今般出された
経済産業省からの不公正
貿易報告書の中にあるとおり、せっかくお互いが良好な関係が築き上げられるとするならば、この問題、今申し上げたように逆に減っているわけですね。この減ってきたということをどのような形の中で回復するかということがまたより重要な今回の両国の話合いの先の成果になってくると思うんです。
合意文書はお互い署名したけれ
ども、結果的にやはり先送りのような形になって、九割頼っている
日本のレアアースがより減らされていくということでは何の意味もありませんので、
是非ここのところを
大臣、しっかりとしていただきたいと思います。
そういう意味で、今回のこの話合いの協定の中でもう少し何か具体的な進展があったのか、あるいは今後、中国との関係の、レアアースを含めた
資源等の関係についてどのような決意で進んでいかれるのか、そのお考えをお聞かせ願えれば有り難いと思います。