○市田忠義君 時間がないので二問一緒に聞きたいと思うんですけど、そのチッソが、加害企業としての責任をまだ果たしていない段階で分社化の話が出ております。昨年十二月の水俣市議会で後藤会長は、分社化は、抜本策によって成り立っている
補償の部分、これが本社の部分になるわけですけど、それと
事業の部分と帳簿を分けるというふうに
説明をいたしました。
私は、企業が分社化するかどうかは企業の自由裁量に属することだと一般的には思うんですけれども、これだけの
公害を発生させた企業がその責任を果たさないままで分社化をすると、これは事実上の責任放棄につながるんじゃないかと。この分社化問題について
大臣がどう
考えておられるか。
最後に、これも同じく水俣市議会でチッソの後藤会長が、なかなか解決への展望が持てないという理由として、
一つは大きな
訴訟の存在があると。もう
一つは、問題が再燃しない保証がない、すなわち、もう九五年で解決したと、これ以後新たな
被害者が生まれると困ると。その点で、あの不知火全体の
環境調査だとかあるいは住民健康
調査の問題についても、これは
環境省も否定的でしたが、前回のたしか
民主党の委員の
質問に
石塚政府参考人は、医師も看護師も不足していると、あるいは個人情報保護ということで、かえって
調査をすると差別意識もある下で相手が困るじゃないかと。
私はそうではないと思うんですね。やっぱり、そういう
調査をやる中で黙っていた人が初めて手を挙げることもできるわけで、
実態がどうなっているかということをつかんでこそ対策も出てくるわけで、四十七万人の
調査をやはりやるという点で
環境省がもっと積極的な態度を打ち出すべきじゃないかと。
先ほどの分社化問題と四十七万人の全体の
調査について
環境省の姿勢について、前回の
石塚さんの
答弁は人材不足、個人情報保護の問題があるからなかなか難しいという
答弁だった。それでは私は駄目だと思うんです。ですから、
大臣に聞きたい。