○
谷岡郁子君 お
考え、よく御
説明いただけたと私は思いますが、しかし、そのようなことをやはり防衛省内で、やはり政務官がおやりになっているお仕事に対して幹部が
理解しているというような組織の
状況が私は必要だと思いますので、今後はそういう意味での組織的な統制、
理解というようなことをちゃんとつくっていただきたいと思います。
さて、次の問題へ移りたいというふうに思っております。
実は、私は今回の
法律の改正を見せていただきまして、最初出てまいりましたときに、在勤手当云々というようなものが一体、全くどういうものか分かりませんでした。
外務省の方からも資料がいただきまして分かってきたことの中でやはり気になりますのが、何となくでございます。ですから、今日はこのことを明らかにしていただきたいと思うんですけれども、何となく大時代的に見えるなというような表現が多いなというふうに思います。
例えば、その在勤手当というふうに言われるものでございますけれども、これは、その額は、在外
職員がその体面を維持し、かつその職務と責任に応じてと。まずその体面という問題が出てきてしまうということなんですね。
この体面というものは何なのかと。
外務としての仕事をこなす、
在外公館でこなすということとどのような大きなかかわりがあるのかと。国際的な国民また
世界の人々の移動というものがこれだけ頻繁になって、当たり前になって、そしてもちろん
大使館には
大使館の
役割がありますけれども、企業も、また
文化的な交流も、様々な交流が当たり前になっている今の時代において、その体面みたいなものが最初に来てしまうということがかなり私には問題に見えたわけです。
それで、
在外公館とはという、もう本当基本的なところからこれ読ませていただきました。そうすると、
大使館の仕事は接受国、つまり任地国においての本部を代表すること云々ということになりまして、国民を一方的に保護することというふうに書かれているわけです。
国民は、今、企業
活動を通じて言わば国益の追求等を
政府と一緒に行っている
立場だと思います。また、多くの
NGOやNPO、また市民
たちというものが
文化の交流などの
推進、また友情を深めるというようなことを
大使館と一緒に、
政府と一緒にやっているというような
状況ではないか。国民が一方的に保護される
対象になってしまっていて、国際交流というものを一緒に
推進するというような書かれ方が全くされていないということに気が付きました。また、特に
NGOやNPOというような
人たちの扱いみたいなものがここからは触れられていないということを感じたわけですね。
恐らく、戦後すぐの
状況でありましたらこういうことも当たり前だったのかもしれないんですけれども、基本的な
在外公館のやるべき仕事、また国民そして
現地の方々との言わば付き合いの基本的な姿勢の在り方という問題において、今こういうふうに書かれている
状況というのは、そろそろ基本的に見直されるべき時期に来ているのではないかなというふうに思います。
これは、本当はそうなっていて、単に
説明、文章だけはそうなっているのかもしれませんけれども、
外務大臣に
在外公館等のその基本姿勢の在り方という問題についてお尋ねを申し上げます。