○鴨下国務
大臣 今先生が国のあり方、あるいは今後の十年から三十年にかけてどういうような形にしたいか、こういうようなことでおっしゃられたわけでありますけれ
ども、私
どもも、例えて言えば工業、そういうようなことについては、できれば持続可能な形でのあり方、さらに住まい方につきましても、今お話しになりましたように、できるだけ
環境負荷の少ない住まい方。
そういう
趣旨においては、例えば今、道路や鉄道を使ってすぐアクセスできる、こういうようなお話がありましたけれ
ども、できれば歩いてでもアクセスできる、こういうような町をつくっていくということが、多分、
環境の問題もそうですけれ
ども、これから高齢化しますから、高齢化した方々が便利に暮らせる、こういうようなコンパクトな町をつくっていくということも重要なことなんだろうというふうに思います。
そういう
趣旨においては、私たち
環境省の中では、おっしゃるように、財源も含めて、まちづくり、あるいはこれから新しいエネルギーを創出していかないといけませんから、その自然エネルギーに重点を置く上においても、十分ないわば財政的な裏打ちは必要だろう、こういうふうに
考えているところであります。
こういうようなことの中で、
環境省は、具体的な話としましては、
環境立国
日本として、我が国のすぐれた
環境・エネルギー技術や豊富な人材を生かして、自然の恵み豊かな美しい国づくりを目指す、こういうようなことを一番重要な施策に置いて、今
努力をしているところであります。
特に、先生もお触れになりましたけれ
ども、
地球温暖化問題、こういうようなことは人類においても共通の課題でありますから、これについても世界を挙げて、そしてさらに
日本がリーダーシップをとらなければいけない、こういうような課題であるわけであります。そして、足元で言えば、ことしから京都議定書の第一約束期間に入りました。そういう中で、あらゆる分野で
対策を加速する、こういうようなことのために我々はしっかりと取り組まなければいけないと思います。
そして、今お話ありましたように、私たちは、コンパクトなまちづくりを含めて、できるだけ化石燃料を使わないで、これから国が経済的にも豊かでいられる、
国民が生活をする実際も、実感として豊かでいられる、こういうような意味において、低炭素社会というようなことを進めよう、こういうふうに
考えているわけであります。そういうようなことの中で、今、
平成二十年度の
予算の中で
環境保全経費の総額は二兆二千百四十一億円となっておりますけれ
ども、持続可能な社会を本当に実現するためには、これは
環境省ももっともっと頑張らないといけないわけでありまして、しっかりと、先生の御
趣旨に沿った形で我々も取り組んでまいりたい、こういうふうに
考えます。