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二之湯大臣政務官 源氏物語が書かれて記録の上でちょうどことしは千年を迎えるということで、
地元はそれを契機にいろいろな
事業を展開していこうということでございます。このすばらしい源氏物語の魅力を再認識して、
日本人が自国の文化への誇りを高めるとともに、源氏物語の持つ豊かな
内容を酌み取って文化創造のきっかけとしよう、こういうことでございまして、それによって、
地域の町おこしというのですか、
活性化を図っていこうということであるわけでございます。
したがいまして、昨年の一月に、京都府、京都市、そして
井澤議員の
地元の宇治市の三自治体と京都商工
会議所が中心になって源氏物語千年紀
委員会を立ち上げて、さまざまな
事業を展開していこう、こういうことでございます。そして、ことしの十一月一日に源氏物語千年紀記念式典を行うことになっておりまして、この日を、
国民が源氏物語などの古典に親しむ日ということで、古典の日としてほしい、このように今
政府に働きかけているところであります。
また、源氏物語のフォーラムとか女性文化フォーラムを開催して、
日本人の考え方や文化について国際理解を深め、文化交流を進めていこう、こういう
事業も展開をしている。また、宇治を初め京都には多くの国宝や文化財があるわけでございまして、源氏物語にちなんだそういう展示会をしていこう、こういうことです。
さらにまた、ことしは六月二十六、二十七日に京都でG8の外相
会議がございますから、こういう機会をとらえて海外にも
日本の文化のすばらしさを発信していこう、こういうことでございます。
そして、最後に今
先生がお話しになりました、これを機会に記念切手とか記念貨幣を発行したらどうか、
地元からそういう声が起こってきたわけでございます。今お話ありましたように、たまたま昨年の十一月に
地方自治法施行六十周年という節目の年を迎えまして、総務省としても、記念貨幣を発行しよう、こういう動きが出てまいりました。今
年度から十年かけて四十七都道府県すべてにゆかりのデザインを凝らした記念貨幣を発行していこうということになったわけでございます。
ことしはとりあえず三つの県に絞って発行していこうということになりまして、今
先生がおっしゃいましたように、洞爺湖サミットが開かれる北海道、昨年世界文化遺産に登録された石見銀山を持つ島根県、そして京都で行われます源氏物語千年紀を記念して京都府、この三つになったわけでございます。ことしは十二の府県から
申し出があったわけでございますけれども、記念発行に関する会合でこの三つに絞られたわけでございます。
貨幣のデザインは、表面は各都道府県共通でございますけれども、裏面の方にそれぞれ各都道府県にふさわしいデザインを今検討中でございまして、記念貨幣のデザイン等に関する懇談会で十分
地元の
意見を反映したデザインになるのではないか、このように思っておるところでございます。
そして、発行時期でございますけれども、十一月一日に記念式典がございますから、もっと前倒しで、今のところ、十月の中下旬に発行する、こういうことでございまして、記念切手は九月二十二日、これは郵便
事業株式会社が発行するわけであります。
なお、貨幣は額面千円でございますけれども、これは記念でございますから、販売価格は六千円で、そのうち七百円が収益でございまして、この収益を国と都道府県が折半していただくということでございます。十万発行いたしますので、とりあえず、三百五十円掛ける十万枚、三千五百万を
地元京都府に交付するということでございます。
ただ、十万枚は最小の単位でございますから、もし
井澤議員が多くの方に声をかけていただいてたくさん売っていただければ、それだけ京都府の取り分が多くなり、また
地元の宇治市の方にもそのお金が行くかと思いますので、ぜひとも
先生の御協力をお願いしたいと思うわけでございまして、当然、国としても、せっかく発行した記念貨幣が広く多く
国民の
皆様方に買っていただけるように、そういう広報活動に努めてまいりたい、このように思います。
以上でございます。