○平
分科員 これは所得税が、このエンジェル税制が成立をするのが前提でありますけれ
ども、まずは
連携について、政策を展開するときに、このエンジェル税制というのをビルトインしていただいて展開をしていただきたいと
思います。
あわせて、
中小企業が、私は大田区選出でありますけれ
ども、
地元のメーカーが海外に進出をするんだというときにもリスクが高いし、みんなでお金を出し合ってこのエンジェル税制を活用してリスクをとっていくというやり方もあるでしょうし、もう
一つは、業態転換、
業種転換、さっき
安井さんも言いましたけれ
ども、もうこの家業は時代に合っていないんだ、では新しいのに転換するといっても、今やっていることをすべてやめて新しい
業種に転換するというのはなかなか難しいわけですから、そこでも、このエンジェル税制を使って新たに会社を立ち上げる、それで、そちらが軌道に乗ってくればこちらを閉めていくということもできると
思いますので、
中小企業のいろいろな政策について活用できると
思います。ぜひその辺は念頭に入れていただきたいと
思います。
時間もないので、ちょっと一個飛ばして、最後に、
甘利大臣がいらっしゃるので、ぜひお話をさせていただきたいことがあります。
農商工連携の中にも
地域産品の輸出
促進というのがありましたけれ
ども、私は、今後、
日本の農産物、
農業の
活性化を
考えたときに、農産物を積極的に海外に売っていくことが大事だと
思います。
実際、私も市場で
仕事をしていましたけれ
ども、果物を食べないですね。昔はミカン一ケースずつ買っていったんですけれ
ども、最近はゼリーとかを子供たちが食べるので、ミカンも袋でしか持っていかない。
その反面、
アジアは大変急
成長していまして、高所得者がふえてきて、
アジアでは高い値段で果物が売れるケースもぱらぱらと出始めているというところだと
思います。
そういった中で、
日本の
農業を
活性化するには、多様な買い手をつくっていかなければいけないというふうに思っております。自民党の中でも、今、
農業版ジェトロというようなことも議論をしているところです。
そこで、
一つ御提案をさせていただきたいんですけれ
ども、私の
選挙区、
東京四区には羽田空港があります。これは二〇一〇
年度国際化ということになっていますけれ
ども、当然、これは急
成長著しい
アジアに開いていくべき空港だと私は思っています。ですから、まずは羽田を
アジアに開いていく、
アジア・ゲートウェイ空港にしていくということが
一つ。
そして、そんな中から、ちょっと添付の資料の一番下を見ていただきたいんですが、地図を添付させていただいております。
これは私の
選挙区の海側でありますけれ
ども、下に羽田空港がありまして、その上に、私が働いていた大田市場があります。大田市場というのは
アジア最大の市場でありまして、世界でも、オランダに次ぐ規模の市場であります。また、実は、一番高
付加価値の農産物が集まる市場でもあります。これは徳川家康の時代から、徳川家康を助けた
人たちに利権として神田市場が開かれたということで、そういう歴史の中で、高
付加価値農産物、一番おいしい果物と言ったら築地の人に怒られますけれ
ども、築地と並んで高
付加価値農産物が集積をしているところなんですね。
見ていただくと、羽田と大田市場、これだけ近いんです。大田市場、これを見るとちっちゃく見えるかもしれませんが、
東京ドームの六倍ぐらいあります。羽田空港までは、直線距離にして二キロ弱、車で五分ぐらいのところにあるわけであります。
今後、高
付加価値農産物を海外に売っていくという戦略の中で、高
付加価値の農産物、果物がもともとここに集まっているんですから、ここを
アジアに開いたら、この
人たちをまずここに持ってきて果物を持って帰らせる、要は、見本市のようなもの、場外市場みたいなものをつくっていく。そうすると、
アジアの所得の高い
人たちはそれを持って帰って、それが習慣になると、今度、
地元のスーパーの人間が、では
日本の農産物を扱おうということで、バイヤーとして大田市場へ来るわけであります。
さらには、ここの二キロでありますけれ
ども、農産物の検疫が羽田空港はちょっと弱くて、コールドチェーンができていないんですよ。せっかく大田市場までコールドチェーンで低温で来たのに、この羽田の検疫で二時間も三時間も常温で置かれちゃうんですね。その間に汗をかいちゃって品質が劣化をする。そういうこともありますから、例えば大田市場に
農業の検疫所をつくるとか、一気通貫で羽田につなげていく、そういうことをやられたらいいんじゃないかと
思います。
そして、この農産物を売り込むという政策は、単体でやるのではなくて、
アジア・ゲートウェイ構想、さらにはビジット・ジャパン、そういったものと
連携をして、国家戦略としてやっていただく。さらには、その中で、既存インフラ、羽田空港、大田市場というものを、決して
選挙区だからということではなくて、最大限生かしてやっていただくのが重要だと
思います。
この政策を
実現するには、国土交通省、
経済産業省、
農林水産省の
連携が必要だと
思いますし、政治のリーダーシップが必要かと
思います。アイデアとしてちょっとお話をさせていただきましたけれ
ども、ぜひ
大臣、一言御感想をいただければと
思います。