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渡海国務大臣 私も実は私学の卒業でございますが、それだからというわけではありませんが、今
委員がおっしゃったような問題意識は従来から持っておるところでございます。
実は、この話を聞かせていただいて、ちょっと余計なお話をしますが、いつも思い出すのですが、私は、父親も政治家でございまして、ほとんど私のことは構ってくれなかったんですが、大学へ入学する前、試験を受ける前に、あるとき、いきなり表を持ってまいりまして、これは学生一人
当たり校舎の面積がどれぐらいあるか、公私の比率でございます。お金が、どれぐらい税金がかけられているか、こういったさまざまな、
授業料が幾ら、こういうのを持ってまいりまして、今とは全然違う時代でありますけれ
ども、暗に、これは何の
意味があるのかと。ふだん何も言わない父親でございまして、ああ、国立へ行った方が安くつくんだ、こういうことだったと思います。余計なお話ですが、三原
先生は国立でございますから笑っておられますが、公私のバランスをもっととっていくということは大事なことだという
認識でございます。
しかしながら、私学は建学の
精神というものがございまして、そして、ある
意味、逆に言うと、だからこそできることがある。私は、私学
関係者の皆さんにいつも、むしろそういうことを目指してほしいと。
それから、我々は、例えば、今iPSのお話がございましたが、研究開発の
分野ではできるだけ競争的資金をふやす。しかも、
一つ問題は、これを採択するときに、どういう基準で選んでいくかというのが、どうも国立偏重になっているのではないかと思います。これは検証してみなければわかりません。いろいろな人が入っているといいますが、実は今、どこどこ某私立大学の教授も入っているといっても、出どころは某国立大学だったりするわけですから、そういうことも含めて、やはりもう少し基準を変えていく必要があるんだろう。
そして、そういう
環境の中で頑張っていただいたら、例えば、今iPSの話がありましたが、この
分野でも実は随分、これもあえて名前は出しませんが、某私学は優秀な
成績を出しておられます。今度、チームの中にも入っていただきます。そういうことも考えれば、いろいろな
意味で私学を支援していく、こういったことはできるんじゃないかなというふうに思っておるところでございます。
学生の多くが今、特に大学の場合、短大も含めていいますと、私学に通っているという現状を考えますと、この政策は非常に重要であるというふうに思っておりますので、今後とも我々もしっかりとそのことを念頭に置きながら頑張っていきたいと思っておりますので、
先生の御支援もよろしくお願いしたいというふうに思っております。