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山内分科員 外務省の、今、国際
協力局とか地球環境
審議官のところで
国際機関に対する
援助を見ていると思うんですけれ
ども、三千億もの大きな
金額を見ているんですから、場合によってはもっと人をふやすということも必要だと思いますし、
国際機関に対する
援助のあり方のガイドラインとか
評価のあり方はもう少し工夫が必要なのかなと思いますので、ぜひその点は力を入れてもらいたいと思います。
例えば、
外務省なり経産省の官僚のOBの方がそういう
国際機関の上級ポストに応募しても、だれも天下りだとは批判いたしませんので、そういう
日本の、特にキャリアの官僚の
皆さんを含めて、優秀な
外交官、優秀な人材をぜひもっともっと
国際機関に出していけるように、金を出すけれ
ども人も出す、金も出すけれ
ども口もちゃんと出す、そういう
援助のやり方をやっていかないと、国民の皆様に理解が得られないと思います。
それから、
JICA、JBIC、そういう
ODA実施機関の
評価は、これだけちゃんとやって国民に広報していますけれ
ども、
国際機関に対する
拠出というのは余り国民の
皆さんに知られていないんだと思うんですよね。国民の
皆さんも、
ユニセフの募金だったら結構集めるけれ
ども、実は、
ユニセフには
外務省からも結構ちゃんと税金で出している、そういうことは意外なほど知られていないんだと思うんです。
そういう
国際機関経由の
援助も我々の税金ですし、納税者に対する
説明責任はきちんと果たしていかなくてはいけないと思いますので、そのあたりの広報のあり方、
評価のあり方、それから、うまくいっていない
国際機関の
援助に関してはきちんと物を申してやめさせていく、あるいは、うまくいっているところにはもっと手厚く配慮していく、そういうめり
張りをつけることが必要ですし、そのためには、
外務省でもきちんとそれなりに人も充てないといけないと思いますし、例えば
国際機関援助統括官みたいな役職をつくって、チェックしていく
体制をつくるということも必要ではないかと思います。
それから、せっかく海外経済
協力会議が官邸にできましたので、ああいったところでも、
国際機関向けの
援助のあり方について、ぜひ大所高所から御議論いただければと思います。
三千億、四千億の
お金を動かしている割には余りにも知られていないし、我々議会も、
国際機関向けの
援助というのは余りチェックしていないし、過去の議会の議事録を見ても、そんなに大きく議論がなされている形跡がないと思いました。そういった
意味で、ぜひ改善をお願いしたいと思います。それについて最後、
小野寺先生、お願いします。