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佐田委員 大臣、どうもありがとうございます。
私も
大臣の
意見に大賛成であります。やはり、民間なんかは全部発表していて、それはわかるわけですね、
財務諸表が。ところが、今も言ったとおり、
資産もわからないようじゃ
剰余金も
内部留保も全然わからないわけですから、これは
国民はおかしいと思いますよ。それに
ファミリー企業があるということになって、
連結でやったらなおさらこれは不透明になってくるわけですよ。ですから、それはまとめて我々の
プロジェクトチームで、特に私は、今
座長として、見たらすぐわかるような、
国民も、ああそうか、この仕事は必要なんだな、こういうことがわかるように、しっかりとやっていきたいと思っています。
それともう一つは、今、
公益法人は見直ししています、
普通法人になる
可能性もあるわけですから。その辺もしっかりとやって、要するに、各
公益法人も襟を正してしっかりとこれからやるべきことはやっていただきたい、こういうふうに思っておりますので、ぜひ今後とも
大臣の、我々も、
与党として
大臣と
整合性を持たせながら、本当に徹底的に細かいところまで調べていきたい、そして改めるべきところはしっかりと改める、こういうことをしっかりとやっていきたい、こういうふうに思っておるところでございます。
それでは、直接の、
道路の話に入らせていただきたいと思いますけれども、やはりまだまだ私は、はっきり言って
道路というか
道路関連事業というのは非常に必要な部分があるんじゃないかと思っております。
私は
田舎ですから、群馬県ですから、特に山の方であるとか
田舎の方に行きますと、陳情は
道路関係がほとんどですね。そういうことを考えたときに、地域のためには、そしてまた
行政サービスの
平等化ということを考えたときに、これはまだまだ必要なんだな、こういうふうに思っておりました。そして、
重要性をかんがみて、いろいろな
議論にも参加してまいりました。
しかしながら、この間のマスコミの報道によりますと、
福利厚生とはいえ、先ほど
大臣の方から完全にこれは直すと言われましたけれども、バットやグローブや
マッサージ器だとか、アロマセラピーですか、こういうものに使っていた。これは、私は一
国民としてでもそれはおかしいと思いますよ、はっきり言って。こういう直すべきところが今まで、それまでも出てこなかったというのも問題ですけれども、そういうことも含めて全部、これは是正すべきは是正していっていただきたい、こういうふうに思っておるわけであります。
しかしながら、
道路事業、本当にこれを
道路事業でやってほしいという方々も相当いるわけです。例えば
都市部においては、例えば、渋滞であるとか、自転車、
歩行者の
安全確保の問題であるとか、あかずの
踏切、
電柱乱立によるところの家並みの景観の悪化、こういうことはたくさんあります。私が思っているのは、今、例えばこの
特定財源を
環境に使ったらどうだ、こういう
議論の方もいらっしゃいます。私は、既に
環境に相当これは寄与しているんじゃないかと思うんですね。
私は、前に一度、小冊子を出させていただいたんです。
道路財源を
環境に使おう、そういうことで出させていただいたことがあります。それは、
東京を空から見たら林みたいにしていったらどうだ、こういうふうな
考え方で進めていただいたんですね。
東京は、今、
平均時速が全体で大体十八キロなんです。そしてこれを例えば
平均を四十キロにしますね、例えば
環状線をつくったり、あかずの
踏切の解消をしたり、そういうことによって例えば
平均時速四十キロになると、二五%の
CO2が削減できるんですよ。これは機械の問題ですからNOxも相当削減できます。これが六十キロになると、何と半分近く、四十数%の
CO2の削減になるんです。私は、そういうことを考えたときに、かなりこれは
環境にも寄与しているんじゃないかと。
道路の周りに
環状線をつくって、中へ余り入れない、そういうことをやっていかなくちゃいけない、こういうふうにも思っておるところであります。
また、
東京を上から見たときに林みたいになるというのは、今植栽工事というのは相当やっていますから、そういう意味においては、これから区画整理だとか街路事業とか、いろいろあるんですけれども、そういったとき、財源を使うとき、地方においては
特定財源でまちづくり交付金もあります、そのときに、私は、特に
道路の周りの植栽をしっかりやってもらいたいと思うんですね。そういうことによって
環境の整備というものがかなり進んでくるんじゃないか、こういうふうにも思っておるわけでございます。
それともう一つは、地方の問題なんですけれども、
総理もこの間の
議論で言われましたけれども、まさに
道路は生活基盤だと。特に
田舎なんかの場合は、高度救急医療を受けられない地域であるとか、災害によって孤立をするような、この間うちの群馬県でもありました、南牧村というのがあって、孤立しちゃいました。そういうふうな、同じ日本において同じ
行政サービスを受ける権利があるにもかかわらず、
道路がない結果、そういうふうになっているというところが相当にあるわけでありまして、私は、それはしっかりと解消していかなくちゃいけないんじゃないかと思っております。
東京なんかで
道路をやると、工事がうるさいとか、ダンプカーが来て振動がするとか、いろいろ文句が出ます。ところが、うちの群馬県の話でちょっと恐縮なんですけれども、うちの群馬県は全然そんなことはありません。みんな賛成していて、うちに上武国道というのを今つくっているんですけれども、今までは、
総理には申しわけないですけれども、私は子供のころから、
東京の方向というのは高崎だと思っていたんですね。今まで、高崎に行かないと
東京に全然行けなかった。それが今度、上武国道というのは直接、埼玉県、
東京につながる
道路です。私のふるさとの前橋の
人たちは、こんなに
東京は近かったんだと。百何十年も知らなかった。(発言する者あり)
尾身先生もそうですけれどもね。百何十年も本当に、だまされたと言うと失礼、こういうことを言っては変ですけれども、知らなかった。私は、本当に子供のときは、高崎の方向を
東京だと思っていたんですよ。それが上武国道によってかなりこれは、だからみんなその
道路について賛成していますよ。前橋じゅうを挙げて賛成しています、早く来るようにと。
それともう一つは、今、
尾身先生に応援いただいたのであれですけれども、利根郡では椎坂峠というのがあるんですよ。これは行ってみるとわかりますけれども、物すごい急な坂。この間の大雪が降ったら、もう通れないんですよ。
東京の
人たちがスキーに行くといったって、全然尾瀬の方に行けないんですよ。そして、片品村の方の
人たちは、病気になったって、雪が降っていたらその峠が越えられないので、沼田市まで行けないんですよ。そういう状況もあるんです。また、向こうの水上の方に行くと、新三国峠なんというのはもう崩れそうなトンネルで、早く直さなくちゃいけない。こういうふうなところで、みんな陳情に来るわけですね。
群馬県は周りを長野県、埼玉県、新潟県、福島県、こういう県と接しているんですけれども、ただ一つ、福島県との間に国道がないんです。四百一号というのは尾瀬があるからなんですけれども、渡部恒三先生に今御指導いただいておりますけれども、これは本当に、そういう意味においては、しっかりとした交通網をつくって、行政の
平等化、こういうこともしっかりと図っていっていただきたい、こういうふうに思っておるわけでございます。
また、今はストック社会、今度、今私も二百年住宅をやっておりますけれども、これから少子高齢化になってくるわけですから、
特定財源、十年は長いじゃないか、おかしいじゃないかと言っている方がいらっしゃいますけれども、これからの少子高齢化であるとか、社会資本のストックがかなり老朽化していますよね。今細かい数字は持っていませんけれども、橋なんかもかなり古くなっていまして、
道路もかなり老朽化しております。であるからこそ、今、つくり直さなくちゃいけない時期に来ていることも事実なんです。こういうこともしっかりと理解していかなくちゃいけない。
そのためには、
国民の理解ということも大事なんですね。納税者の理解ということも非常に大事なわけであります。ですから、我々としては、しっかりとその辺のことも踏まえてやっていかなくちゃいけないし、だから、その中で、同時に不適切な支出や不要不急の事業は直ちに改めていかなくちゃいけない。それを放置すると、これは必要な
道路の足かせになる。
私は、例えば、四全総のときの一万四千キロ、法定路線の一万一千五百二十キロ、それで整備区間の九千三百四十二キロ、こういうことについても別に聖域ではないと思っています、はっきり言って。BバイCだけではなくて、いろいろな意味で、地域にとって、ではこの線を引いたら非常に、これは必要になってくるんです、大事だね、住民にとって非常にプラスになりますね、そういうものもあると思うんですね。ですから私は、はっきり言って、BバイCももちろん、便益とコストの問題はありますけれども、それとプラス、やはり地域の要望であるとかその必要性、地域にとっての真の必要性、こういうことも踏まえてつくっていかなくちゃいけないんじゃないかと私は思っております。こういうことも踏まえて、ぜひ
大臣に頑張っていただきたいと思います。
それでは、ちょっと
質問をさせていただきますけれども、今申し上げましたように、こういうことについてはやはり、私は、納税者、
国民の理解というものが絶対不可欠だと思うんですね。そういう中におきまして、実際問題、地域の
意見をどのように調査をし、そして計画に反映されているか、ちょっとお聞きしたいと思います。