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高木(毅)
委員 おはようございます。自由民主党の
高木毅でございます。
質問に入る前に、一言、
イランで
誘拐をされて約九カ月
間拘束をされておりました
中村聡志さん、解放されたわけでございまして、大変喜ばしいことだと思っておりますが、改めてこの場で、この
誘拐というまさに卑劣な
犯罪行為、心から非難をしたいと
思いますし、あわせて、
イラン政府そして
日本政府、解放に向けて御努力いただいたわけでございまして、改めて
敬意を表したいと
思います。また、
小野寺副
大臣には、数次にわたってテヘランにも赴いていただく、あるいはまた今回一緒に帰ってこられたということでございまして、改めて御慰労を申し上げるところでございます。
さて、本日の
委員会、私、本当に開けてよかったなというふうに思っております。御案内のとおり、今、いわゆる参議院の
問責決議を受けて実際の審議がとまっているわけでございますけれ
ども、私は、この
委員会を開かない、あるいは開けないということになると、
北朝鮮に対して誤った
メッセージを送ってしまうことになるというふうに思っておりまして、開いたことによってきちっとした
メッセージを
北朝鮮は受け取ってもらったんじゃないかなというふうに思っております。
といいますのは、私
ども国会議員、こうした
拉致特という
委員会をつくって、
政府と一体となって、あるいはまた時には強く迫りながら、この
拉致問題の
全面解決に向けて取り組んでいるわけでございまして、改めて、きょうこういった
国会情勢の中で開いたということ、この
意義、そして、それを受けて
政府もしっかりとこれからも
対応していただけると
思いますし、あわせて
北朝鮮側におかれましても、これからも
国会という
立場で与野党を超えてこの
拉致問題の
全面解決に向けて取り組んでいくというその意思をはっきりと受け取っていただきたい。
そして、今回、九カ月
ぶりに開かれた
日朝協議、これにはまじめに、真摯に
北朝鮮側も
対応していただいて、しっかりと
全面協力で
対応するように要請をするものであります。そして、それは、
全面解決の後にはいわゆる
国交正常化というものも開けてきますし、それは
日朝両国の大きな明るい未来につながると
思いますし、ひいては、もちろんこの東アジアの平和と安定につながるものだと確信をしているものでございます。
以上申し上げて、
質問に移らせていただきます。
先ほ
ども申し上げましたとおり、昨年の九月、ウランバートルで行われた
日朝協議以来、九カ月
ぶりに今回この
協議をスタートしていただいたわけでございます。いろいろな批判もあるようでございますが、私は、これからの
期待も込めて、
一定の評価はさせていただきたいというふうに思っております。
そこで、まず一点目、基本的なところを
確認したいわけでございますけれ
ども、今回この
交渉で、
北朝鮮側は、これまでずっと言い続けておりました
拉致問題は
解決済みという従来の
立場を変更したと私は理解しておりますが、それでよろしゅうございますでしょうか。