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渡辺(周)
委員 ぜひ、本人の希望等、そして、やはり脱北する、
外務省なんですよね、入国するまで。ところが、そこで生活するとなると今度は厚生労働省で、結果として、生活保護を受けていて、働く場もなかったりという相談を私も個人的に受けています。ですから、こういう
方々にどう対応していくかというのは、これはやはりなかなか難しい問題でありますが、取り組んでいかなきゃいけない課題だなと
思います。ただ、今保護されている
方々につきましては
最大限の配慮を持って
我が国の施設でぜひケアをしていただきたいというふうなことをお願いしたいと
思います。
そして、最後ですが、この方の親もそうなんですけれ
ども、帰還運動ですね。
一九六〇年代、帰還事業で
北朝鮮に帰っていった方についていった
日本人妻、
日本国籍者が約七千人、六千八百人とも言われていまして、この脱北者の女性が、今
日本にいる方が、今回は朝鮮総連を訴える、提訴する。朝鮮総連の帰還事業によって、
自分たちは、地上の楽園と言われてきたけれ
ども、全く虚偽の説明をして送り出された、
北朝鮮で生活をして人生をめちゃくちゃにされたということで。そのときにはもちろん朝鮮総連のみならず
日本政府、日赤だとか、あるいは当然与野党も含めてですね。私もこの
日本人妻の問題、随分本を読みました。
これについて今現在
日本政府で、これというのは帰還事業の問題です、これについてどのように総括をしているのか、
官房長官のお
考えを伺いたいと
思います。
あわせて、今回は総連を提訴するということでありますが、
日本政府だってこれは訴えられるかもしれませんね。
日本政府も一緒になって帰還事業をしたではないかと。地上の楽園と言いながら送り出された国は本当に暗黒の
世界であった、そして向こうの国へ行って、
北朝鮮からは、
日本から来た人間だと言われて、成分が悪いと言われ、成分というのはその国でのもうある
意味じゃ階級です、悪いと言われて、とにかく迫害をされ、人間的な生活ができなかった、そういう話を聞くわけです。
今この現状において、いわゆる
北朝鮮の帰還事業を今ここで総括するとすれば
官房長官はどのような御見解をお持ちか。将来
日本政府が訴えられることだってあるわけでございますけれ
ども、そのための準備はされるかどうか。この問題についてもう一回検証すべきと
思いますが、最後に伺いたいと
思います。