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古本委員 どちらかといえば、一兆円、しかも道路を損壊するんだから、それを
整備する、あるいは道路を使用するんだから、当然社会資本
整備、受益と負担でやってくださいよということで税が創設されたんですよ。以来、三十有余年、しかも暫定税率が四十九年から乗っかって、〇・五トン二千五百円が〇・五トン当たり六千三百円、二・五倍ですよ。集めに集めた一兆円の何と六割の六千億円は、道路をつくらずにほかに使っちゃっているんですよ。
大臣、こういう
法律の
趣旨と
実態が合っていないというのは、これは
法務大臣としてどうですか。
いや、それで、まだ私もひとり言ですから、まだ待ってください。これはひどい話で、与党の
先生も本当にそうなんですよ。この六千億円でとっとと道路をつくっていれば、
先生方の選挙区の道路なんかとっくの昔にできているんですよ。六千億円をほかに使うだけ使って、今さらそれで暫定税率はないわけなんですよ。
これは何と、三十日に切れるんですよ。今現在、きょう車検で陸運局に持ち込まれている車は、〇・五トン六千三百円、本当は〇・五トン二千五百円ですよ。これは、大概大概にしないといかぬと思うんですね。
三十日の前の二十九日に何か不穏な動きがあるようですけれども、実は、全国の車検工場は今大変困っておられるんですよ。なぜならば、三月末は、私どもも本当に国民の暮らしが楽になればといういちずな思いでやった結果、ガソリンの満タン控えというのがはっきり言ってあちらこちらであって、混乱が一部にはあったようですけれども、今、ガソリンの満タン控えどころの騒ぎじゃないんですよ。車検控えが生じつつあるというか、もう生じちゃっているんです。
御案内のとおり、車検は車検証の交付と引きかえでありますので、極端な話、モータースのおやじさんのところに車を預けておいて、おれなんかゴールデンウイークまで乗らないから預けておくよと預けておけば、運転しない限りは車検証は要りませんから、車検控えができちゃうんですよ。きっと下がるんだろう、いや下がらないと、今押し問答になっちゃっている。もう思い切って下げてくださいよ。
暫定税率ですよ。自重税を取っ払えと言っているんじゃないんです。道路をつくらないぐらいなら、自重税の暫定税率はもうおやめになったらどうですかというふうに思うんです。少なくとも、一兆円のうち六割は道路をつくっていません。間違いありません。そんな暇があるのなら道路をつくってもらいたいですよ、はっきり言いまして。極めておかしなことになっているんですよ。(発言する者あり)今合いの手を、与党の、しかも道路の欲しい徳島
方面からいただきましたので、ちょっとまた、いろいろ諸般の事情はあれとして。
ですから、もう国民の目は欺けませんよ。これはいよいよ、車検控えが生じている中で、国民的な注目がまた月末に向け大変高まってまいりますから。
それで、さらに、あえて
大臣に御進言申し上げておきたいのですが、この
自動車重量税に関しまして、御党の友党である公明党の皆さんにおかれましては、参議院選挙のマニフェストを初め、道路以外に転用されている
自動車重量税の現状をかんがみて、暫定税率の廃止を求める、いたしますと、公明党さんの良識でそう言っておられるんです。
だから、こういう話が盛り込まれている中で、本当に二十九日、そんな手荒なことができるんだろうか、こういう
議論があるんですね。丁寧に
説明したつもりでありますけれども、論点をもう一度整理します。
自動車重量税は、総理の御尊父が、舗装路をめくる、つまり道路を損壊する、それを受益と負担の
関係で、損壊するドライバーの方に負担を求めたいということで創設されました。並びに社会資本の
整備、つまりは道路以外も含めて示唆されたんでしょうけれども、負担をしていただきたい、そういうことで始まった税であります。
ところが、実は、財源特例法で縛っていないんです。財源特例法がかかっているのは揮発油だけでありまして、自重にはかかっていない。これをいいことに、ここ数年来、使いに使いまくって他に転用しています。その額、この数年は年間約六千億円オーダーです。したがって、少なくとも暫定税率分はやめてしまっても罰が当たることはない、むしろ喜ばれる、筋が合っている、こういう御
議論が友党である公明党さんが早くから気づいておられて言っておられる。
少なくとも、
法律に書いてある、創設したときの
趣旨と違った運用が今なされているという
実態。先ほど、
保険法で
お尋ねしました。せっかく
保険がよくなるんだ、被
保険者にとってよくなるんだ、こういう運用をしていくんだと。それは
法律の運用ですから、私は、この
場面では、はっきり言ってこの
保険法に期待したい、そういう
立場で
質問しましたけれども、当時の自重税をつくった人々、先達の皆さんも多分そう信じて設計したはずですよ。ところがびっくり、平成二十年においては、道路以外に化けちゃっている額、その額六千億円ですよ、六割。もうめちゃくちゃですよ。
大臣、改めまして、こういう
実態に合っていない
法律、税の課税の
趣旨が使われ方の
実態に合っていないということにかんがみて、御所見を求めたいと思います。