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細野委員 逢坂議員の高尚な質問の後で、若干トーンが変わって恐縮でございますが、質問させていただきたいと思います。
この
法律案の中で、博物館に関しての
運営状況を詳細に評価をする、さらにはそこからの
情報提供、そういうことが法案の趣旨となっております。
私が質問させていただきたいのは、
日本に存在をする博物館、国立が四つあるわけでございますけれ
ども、この四つの博物館が、いわゆるそこで並んでいる陳列物、それを適切にきちっと調達をしているかどうかということについて、突っ込んで質問させていただきたいというふうに思います。
きょうは
資料を配らせていただいておりますので、
大臣、ちょっとごらんいただけますでしょうか。
一枚目、二枚目、これが
文部科学省の方からいただいた
資料なんですが、一枚目は、文化庁本体が重要文化財であるとか国宝を買い取る場合のやり方について書いてあります。細かくは説明をしませんけれ
ども、買い取り候補が挙がってきた後に、買取協議会というところで協議員が五人で
議論して決める。買取評価会、これは価格を決めるんですね、ここも五人で評価を決めて、最終的に調達に至るということが流れになっています。
ちなみに、本庁で買うときもそうですし博物館で買うときもそうですが、金額が結構かさみますので、一般競争入札というのが望ましいわけではありますが、事美術品に関して言うと、当然持っている人が限定されるわけですし、これを買うということになるわけですから、そういう
意味で競争入札にはこれは適さないということで、随意契約による買い取りが認められている、これは当然だと思います。そういう
前提での流れ。
もう
一つが、国立博物館の方の
資料なんですが、二枚目をごらんいただけますでしょうか。こちらも似たようなプロセスにはなっているんですけれ
ども、文化庁の場合には国宝であるとか重文に限って買いますが、博物館の場合には、それぞれの博物館、例えば東京博物館なら東京博物館、京都博物館なら京都博物館でそれぞれテーマを持っていろいろ展示物を買っていますから、これは初めの段階から、研究員による購入候補作品の選考というところからスタートをします。そこが申し出によるものと少し違うんですね。
その次は似たようなプロセスになっていまして、外部有識者で構成される選考
委員会で最終的にその選考が正しいかどうかをチェックして、そして評価
委員会で価格を決めるという形になっています。事前に伺ったところだと、この評価
委員会というのも五人で構成をされているということでございますので、四つある博物館、ほぼ同じ形で
運営をしているということでございます。
まず、
文部科学省の政府
委員に聞きたいんですが、この選考
委員会と評価
委員会、文化庁では買取協議会と買取評価会ということになるんですが、基本的には同じような
運営をされているようですが、ここの適正な
運営をどのように確保するという
考え方に立っているのか、
答弁を求めたいと思います。