○富田
委員 ぜひ、国会の方でも審議できるような手だてをとっていただきたい。パブリックコメントで出していただければ、それをもとに
質問することもできますので、そのようにやっていただきたいというふうに思います。
ちょっとこの
法案から離れて、一点確認をさせていただきたいんですが、海外の修学旅行に行って再入国する外国人生徒の個人識別
情報提供の免除についてということをお
伺いしたいと思います。
昨年の十一月に施行されました出入国
管理及び難民認定法の一部を改正する
法律によりまして、テロリストの入国を阻止するため、特別永住者を除く十六歳以上の外国人は、入国審査時において個人識別
情報として指紋及び顔写真を提供することになりました。
ただ、今、高等学校で海外の修学旅行によく行かれるわけですよね。その際、再入国する際の外国籍の生徒さんが、この個人
情報の提供ということで、ほかの生徒さんと一緒に帰ってくるのに、外国籍の生徒さんだけ指紋をとられて、顔写真を撮られる。これはちょっと問題じゃないかという御
指摘を受けまして、我が党の法務部会と文部科学部会合同で、二月十四日、鳩山法務
大臣に申し入れをしました。
修学旅行というのは、そもそも学習
指導要領に明記された特別活動等に基づいて各都道府県教育
委員会の承認を得て
実施されているわけですから、この中にテロリストなんか入るわけないんですね。テロの防止ということで指紋押捺と顔写真の義務づけがされたんですが、たまたま外国籍だからということで、ほかの
日本人の生徒さんと一緒に海外に修学旅行に行って、いろいろな経験を積まれて帰ってきたのに、その子だけが指紋をとられ、顔写真を撮られるということで、これはちょっと人権上も問題じゃないかということで、何とかこの生徒さん、少なくとも修学旅行で行かれた生徒さんにはこういう義務を外すべきじゃないかということで鳩山法務
大臣に申し入れをさせてもらいました。
申し入れの際、
大臣も、そんなふうになっているのか、知らなかったということで、何とか自分のところでやりたい、できれば省令を改正して、きちんとこの春からの修学旅行に対応したいというふうに言われていたんですが、実は、先日、我が党の法務部会、文部科学部会の合同部会の方に法務省の入国
管理局の方が見えまして、とりあえずゴールデンウイークの修学旅行に間に合うように運用で免除したい、免除する方向でやっていきたいというふうに御
説明を受けました。
どういうふうにやるのかというと、あらかじめ法務省が定めて
文部科学省を通じて周知する方法により、学校長が対象となる外国人生徒の身元保証を行って、都道府県教育
委員会、市町村教育
委員会、都道府県知事または国立大学法人の学長に報告して、これらの者が地方入国
管理官署に通知することにより個人識別
情報の提供義務の免除がされるというふうに、法務省の入国
管理局の方で、まず運用面でやってみますという御
説明を受けました。
この
説明によると、文科省の方できちんと各機関に通知していただかないと、入国
管理局の方でやりますよと言っても実際には動かないわけですよね。この点は、文科省の方としてはどのように措置されたんでしょうか。