○大畠
委員 後ほど、
経済問題のときにもお伺いしたいと思うのですが、小泉政権下において、
経済財政諮問会議が先頭を切って競争社会というものを
日本に導入したことは私は間違いないと思うのです。そして、社会の中でゆとりがなくなった。みんな、ぎりぎりぎりぎり、余裕を削って余裕を削って、命まで削って競争に勝たなければ
日本で生きていけないんだという感じの社会に仕立て上げようという流れが強まったんじゃないかと私は思うのですよ。
そういう
意味では、
経済財政諮問会議の中でも、今回の事案なんかも、単なる
経済指標とか
経済動向とか、そういう大まかなといいますか、きれいな話だけじゃなくて、この
日本の国の底辺でのうごめいている問題もぜひ一度取り上げてもらいたい。
日本の国というのは、人間が生きているのですから、単なるコンピューターではじき出した数字とか何かで生きているわけじゃないのですから、私は、
日本はそこら辺がどうも配慮が欠けてきているのではないかと。
これは
大田大臣に言うのも過酷かもしれませんが、そこまで我々政治家というのは責任を負いながら国をリードしていかなきゃならない責務を負っているのですね。ぜひそこら辺は
大田大臣にも御検討いただきたいということをお願いしておきます。
二番目の質問でございますが、泉
大臣、
警察官にもいろいろな人がいるのです。もちろん政治家にもいるし、教員にもいるのです。
日本国民にもいろいろな人がいます。でも、のぞきなんかやるような
警察官は困るのですよ。ありましたよね、
警察官が何か女子トイレに行って、
警察手帳を見せて、今不審な男の人がついてきたと思ったからチェックに来ました、後から、いや実はちょっとつけましたと。情けないんだよ、これは。
やはり
警察官は
警察官として、制服を着たらぴしっとしてもらいたい。教員は教員で、教えるということに専念してもらいたい。我々政治家は政治家として、国家
国民の生命財産を守るために全力を挙げる。みんなが自分たちの職務に専念するような社会になれば、いい社会になるんですよ。ところが、何となくずるっとして、緊張感がいつの間にかなくなっちゃったんですね。
国家公安
委員長、私はぜひ、この今回の無差別殺人事件を経て、全部の、
警察官だけじゃなくて全
国民にも、国家公安
委員長として警鐘といいますか、一人一人がお互いに自分の職責を全うしよう、そして、いい社会になるように、一人一人の
国民の皆さん、
地域にも目をみはって安全な社会をつくりましょう、ひとつそういうことも呼びかけていただきたいと思うところであります。
きのう、安永健太さんの死亡事件を考える会の皆さんが私の事務所においでになりました。これは真相解明を求めておりますということですが、どういう事件か、この
委員会の皆さんは御存じないかもしれませんので、佐賀市で自転車に乗っていた知的障害者の二十五歳の男性ですが、
警察官に取り押さえられた際に意識を失い急死するという事件があった。
この安永さん、体が大変大きくてスポーツマンであったということで、複数の
警察官が取り押さえたということですが、御
遺族の方から、もっと真相解明をしてもらいたい、
警察の方の過剰な取り押さえというのがあったんじゃないかと。しかし、現在のところ、そういうことではなく適切な
対応だったということで、双方で意見が食い違って今日に至っているんですが、私のところにも、ぜひ国
会議員の皆さんが現地に入って、証人の方もいますから話を聞いてみてください、こういう話を受けているところであります。
この件について、現在、
警察庁としてどのような形でこの事件を受けとめているのか、それから、このような事件を再び起こさないためには
警察庁としてどういうことを考えておられるのか、これは担当官の方からお伺いしたいと思います。