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葉梨委員 おはようございます。
自民党の
葉梨康弘です。
本日は、
一般質疑ということで、二十五分ほど時間をいただきました。
まず冒頭、
報道の
正確性それから
公平性ということで
質疑をさせていただいて、そしてそれから、今まだ
参議院も通っておりませんけれども、
歳入法案の
関係が通らないということの
悪影響等についてもいろいろと
質疑をさせていただきたいと思います。
報道の公正さ、それから正確さということで、きょう取り上げますのは二月の二十六日に
放送されました
テレビ朝日「
スーパーモーニング」、これは「
追跡シリーズ・
ガソリン税にちょっと待った!!」という
シリーズなんですが、その
内容でございます。
ただ、ちょっと
資料に
訂正がございまして、
資料一を見ていただいたらと思うんですが、この中で、「注」ですけれども、「「すべて
借金」という
部分についてのみ、二月二十七日」とありますが、これは二月の二十九日でございます。
どういう
内容が
放送されたか、この
資料に基づいて御
説明をまず申し上げて、それから
総務大臣から御所見をいただきたいというふうに思います。
内容的に言いますと、
テレビ朝日の「
スーパーモーニング」の中で、元の、
民主党のネクストキャビネットで
国土交通大臣を務めていらっしゃったと言われる
山崎養世さんですとか、あるいは
道路博士というのを自称している
松下文洋さん、そういった方が出て、あとは
東国原知事も出ていましたか、いろいろと
お話を聞いた中で、
局アナそれから
ナレーターが、では、
道路づくりって一体何なんだ、あるいは、私の
選挙区も通っております
首都圏中央連絡道路、
圏央道ですね、これの
建設費とか
全長は一体何なんだということを玉川という
記者がしっかり勉強した上で
国民に対して
説明をしたという
内容でございます。
それによりますと、
圏央道の
全長は二百三十キロでございます。それからコスト、四兆円で、まだまだふえるって言われていますというふうに言っていますから、今まで四兆円かかってまだまだふえるという
意味だということは、これは彼の
発言からも明らかでございます。そして期間ですが、三十年以上たってまだ
建設中という
報道でございますから、これまで三十年間
建設をして、まだまだ
建設中であるというような
内容でございます。
財源はすべて
借金。そして
道路づくりって一体何なんだということで、これは
ナレーターの総括ですけれども、
建設業者、
官僚そして
政治家、彼らの彼らによる彼らのための
道路づくりというふうに断定をした。そういうような
報道でございます。
実は、これを見ていた方が
自民党の中でいらっしゃって、私は、
総務部会長代理、
放送担当、
通信担当をやっているものですから、私のところにおりてまいりました。
問題点は何なんですかということがあって、幾つか私も
問題点を挙げさせていただきました。そして、特に一番大きな問題というのは、この中ではすべて
借金という
部分は明らかな間違いですよということを申し上げて、ではこれを、
BPO、
放送倫理・
番組向上機構に対して申し入れをしようじゃないかという話になりました。二十八日にそういった話をしました。
関係あるかどうかわからないんですが、その日にその話を
伊吹幹事長にも申し上げたところ、
幹事長がぶら下がりの
記者会見で、あの
テレビ朝日の
報道は、すべて
借金というのは
うそだからね、
BPOに提訴することにするよという話を
記者会見で言われたらしいんです。そうしたら、その翌日の朝に、
テレビ朝日は、多分その
発言とは
関係なしで、しっかりこの
番組の
内容を検証した上で
訂正されたんだと思いますけれども、この
財源については、すべて
借金という
部分は
うそでした、これからはしっかり事実を
報道するようにいたしますというふうな
訂正をされたのでございます。
ただし、二百三十キロ、四兆円、三十年、
建設業者、
官僚そして
政治家、彼らの彼らによる彼らのための
道路づくり、この
部分は、検証した上でも彼らはどうも事実だと言い張っているようでございます。二十三が三十というのは、
数字が近いようですけれどもこれはひどい話なので、どうも
テレビ朝日に出ると、ことしの十一月で二十三歳になります
宮崎あおいさんも三十歳にされてしまう、そういうような話なんですね。
しかも、最後の、
建設業者、
官僚そして
政治家、彼らの彼らによる彼らのための
道路づくり、これは明らかに、
民主党の
方々だって
選挙区でこんなことを言ったら
選挙民から怒られるだろう、そういうような
報道だというふうに思っております。
今、
説明を聞かれたばかりで、
大臣もこれを個々具体的に断定するということは非常に難しい面もあろうかと思いますけれども、私
自身これを見ますと、明らかに
放送法第三条の二「
放送事業者は、
国内放送の
放送番組の
編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。」「二 政治的に公平であること。」「三
報道は事実をまげないですること。」二百三十と言ってはいけませんね、三百四キロを。それから「四
意見が対立している問題については、できるだけ多くの
角度から論点を明らかにすること。」これらに抵触する
可能性が極めて高いんじゃないかというふうに思います。
いずれにせよ、こんなような
報道を見ますと、
放送業者には、今回は
テレビ朝日ですが、猛省を促したいと思いますし、公正な
番組編集のためにさらに一層の努力が求められるんだろうというふうに私
自身は思っております。
大臣から、今ちょっと
説明を聞いた上で、
想定問答によらないでください、
大臣の
政治家としての、
大臣は
政治家じゃないですね、
大臣御
自身のお考えをぜひともこの場でお伺いしたいと思います。