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松本(洋)
委員 先ほどの
携帯の
フィルタリングの話ではないですけれども、
子供の育ち、
学びという問題は、当然、各
省庁にまたがる、またこれからの
日本の根幹を支える最も重要な部分と言っても過言ではございません。ぜひ
上川大臣には
リーダーシップを発揮していただいて、二度とこうしたことが起きないように取り組んでいただきたいと思います。
子供たちの
学びの話ですから、もちろん今やらなければならないこともありますけれども、当然、効果が十年後、二十年後、三十年後になって初めてわかるような
対策というものもあると思います。そういう意味におきましては、ぜひそうした将来ビジョンみたいなものをしっかりとお示ししていただいて取り組んでいただければと思っておりますので、よろしく
お願いをいたします。
そんな
子供の
学び、育ちという
観点で、私が日ごろ思っていることをちょっと御
質問させていただきたいと思います。
子供たちの育ち、
学びの
環境の中で、さまざまなことが、
社会の変化とともに
子供たちの周囲の
環境というものも変わってきていると思います。その中で、私は、
一つ大きく変わったのかなと思っているのは、やはり核家族化の進展というもので
子供たちの
環境にとって大きな違いが出てきているんじゃないかと思っております。
昔は三世代同居するというようなことがございまして、
子供たちとお年寄り、おじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合いというものも大変多かったのが、残念ながら、核家族化の進展の中で、
子供たちが、お父さん、お母さんとはもちろん接しますけれども、おじいちゃん、おばあちゃん、いわゆる接する範囲が大変狭まってきたのかな、またその密度も薄くなってきたのかなということを私
自身大変感じているところでございます。
しかしながら、
子供たちの
学びの中で、育ちの中で、お年寄りの方々と接するということは、実は私は大変重要な要素ではないかと思っております。お年寄りをいたわるような気持ちが、やはり
子供の育ちに対してさまざまな影響というものがあると思います。
同時に、私大変強く思うのは、今の
社会というのは当たり前にあるものじゃないんですよね。当然、先人
たちがさまざまな、血の、汗のにじむような努力をし、また、自分
たちの苦労を
子供たちにはさせちゃいけないという思いで、何とかいい
社会をつくっていこうということで、それこそ先人
たちが一生懸命努力をし、そして頑張ってきてくださった結果というものが今の
社会なんだと私は思っております。
そういう意味におきましても、やはりその先人
たちの経験談とか苦労話とか、そうしたことを
子供のころからちゃんと聞かせていく、そして
子供たちに先人
たちに対する感謝の気持ちというものをしっかりと持ってもらって、今を生きる喜びというものを感じてもらって、そして、今度は、私
たちが大人になったときには次の世代にさらにさらにいい
社会を残していかなければいけないんだという、そういう感覚というものを
子供たちに身につけてもらうということは大変重要なことではないかと私は思っておりますし、そのためには、やはり御苦労をされた、お父さん、お母さんはもちろんですけれども、おじいちゃん、おばあちゃん、そうしたお年寄りの方々の生の声というものを聞くのはすごく大切な事柄なのではないかと私
自身は思っておりますし、それが
一つの信念にもなっているわけでございます。
そういう意味におきまして、ぜひ、
子供たちの
成長の場、
学びの場というようなところにお年寄りのお力というものをもっともっとおかりするような、そんな仕組みづくりというのもやっていくことは極めて重要ではないかと思っております。その点に関して
大臣に
質問をさせていただきたいと思います。よろしく
お願いします。