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2008-05-23 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第20号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十年五月二十三日(金曜日) 午前九時四分
開議
出席委員
委員長
原田
義昭君
理事
大野
功統
君
理事
奥野
信亮
君
理事
後藤田正純
君
理事
野田 聖子君
理事
中川 正春君
理事
松野
頼久
君
理事
石井 啓一君 石原
宏高
君
浮島
敏男
君
小川
友一君
小野
次郎
君 越智 隆雄君
佐藤ゆかり
君 関 芳弘君 谷本 龍哉君 とか
しきなおみ
君 土井 真樹君 中根 一幸君 萩山
教嚴君
林田 彪君
原田
憲治君 広津 素子君
松本
洋平君
宮下
一郎
君
山本
有二君
市村浩一郎
君
大畠
章宏
君
北神
圭朗
君 階 猛君 下条 みつ君
鈴木
克昌
君
村井
宗明
君 大口 善徳君
佐々木憲昭
君
野呂田芳成君
中村喜四郎
君 …………………………………
国務大臣
(
金融担当
)
渡辺
喜美
君
内閣
府副
大臣
山本
明彦君
内閣
府
大臣政務官
戸井田とおる
君
財務大臣政務官
宮下
一郎
君
財務金融委員会専門員
首藤 忠則君
—————————————
委員
の異動 五月二十三日
辞任
補欠選任
鈴木
馨祐
君
浮島
敏男
君 盛山 正
仁君
小野
次郎
君
池田
元久
君
村井
宗明
君
小沢
鋭
仁君
北神
圭朗
君
古本伸一郎
君
市村浩一郎
君 同日
辞任
補欠選任
浮島
敏男
君
鈴木
馨祐
君
小野
次郎
君 盛山 正
仁君
市村浩一郎
君
古本伸一郎
君
北神
圭朗
君
小沢
鋭
仁君
村井
宗明
君
池田
元久
君
—————————————
五月二十一日
保険業法
の
適用除外
に関する
請願
(
吉田泉
君
紹介
)(第三〇七〇号) 同(
古賀一成
君
紹介
)(第三一五五号)
庶民増税反対
に関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第三〇七一号)
消費税
の大
増税反対
に関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第三〇七二号)
ガソリン税等暫定税率廃止
を求めることに関する
請願
(
赤松広隆
君
紹介
)(第三〇七三号) 同(
池田元久
君
紹介
)(第三〇七四号) 同(
泉健太
君
紹介
)(第三〇七五号) 同(
岩國哲人
君
紹介
)(第三〇七六号) 同(
内山晃
君
紹介
)(第三〇七七号) 同(
枝野幸男
君
紹介
)(第三〇七八号) 同(
小川淳也
君
紹介
)(第三〇七九号) 同(
小沢
鋭
仁君
紹介
)(第三〇八〇号) 同(
大串博志
君
紹介
)(第三〇八一号) 同(
大島敦
君
紹介
)(第三〇八二号) 同(
大畠章宏
君
紹介
)(第三〇八三号) 同(
逢坂誠二
君
紹介
)(第三〇八四号) 同(
奥村展
三君
紹介
)(第三〇八五号) 同(
金田誠一
君
紹介
)(第三〇八六号) 同(
川内博史
君
紹介
)(第三〇八七号) 同(
菅直人
君
紹介
)(第三〇八八号) 同(
菊田真紀子
君
紹介
)(第三〇八九号) 同(
楠田大蔵
君
紹介
)(第三〇九〇号) 同(
小宮山洋子
君
紹介
)(第三〇九一号) 同(
近藤洋介
君
紹介
)(第三〇九二号) 同(
佐々木隆博
君
紹介
)(第三〇九三号) 同(
階猛
君
紹介
)(第三〇九四号) 同(
鈴木克昌
君
紹介
)(第三〇九五号) 同(
田嶋要
君
紹介
)(第三〇九六号) 同(
田名部匡代
君
紹介
)(第三〇九七号) 同(
田村謙治
君
紹介
)(第三〇九八号) 同(
高木義明
君
紹介
)(第三〇九九号) 同(
高山智司
君
紹介
)(第三一〇〇号) 同(
滝実
君
紹介
)(第三一〇一号) 同(
筒井信隆
君
紹介
)(第三一〇二号) 同(
土肥隆一
君
紹介
)(第三一〇三号) 同(長
妻昭
君
紹介
)(第三一〇四号) 同(
長安豊
君
紹介
)(第三一〇五号) 同(
西村智奈美
君
紹介
)(第三一〇六号) 同(
原口一博
君
紹介
)(第三一〇七号) 同(
伴野豊
君
紹介
)(第三一〇八号) 同(
平野博文
君
紹介
)(第三一〇九号) 同(
福田昭夫
君
紹介
)(第三一一〇号) 同(
藤村修
君
紹介
)(第三一一一号) 同(
古本伸一郎
君
紹介
)(第三一一二号) 同(
細川律夫
君
紹介
)(第三一一三号) 同(
細野豪志君紹介
)(第三一一四号) 同(
前田雄吉
君
紹介
)(第三一一五号) 同(
松木謙公
君
紹介
)(第三一一六号) 同(
松本大輔
君
紹介
)(第三一一七号) 同(
松本剛明君紹介
)(第三一一八号) 同(
三日月大造
君
紹介
)(第三一一九号) 同外三件(
三井辨雄君紹介
)(第三一二〇号) 同(
村井宗明
君
紹介
)(第三一二一号) 同(
山田正彦
君
紹介
)(第三一二二号) 同(
横光克彦
君
紹介
)(第三一二三号) 同(
鷲尾英一郎
君
紹介
)(第三一二四号) 同(
渡部恒三
君
紹介
)(第三一二五号) 同(
石関貴史
君
紹介
)(第三一五二号)
消費税率
の引き上げ・
大衆増税反対
に関する
請願
(
仲野博子
君
紹介
)(第三一二六号) 同(
園田康博
君
紹介
)(第三一六九号) 同(
園田康博
君
紹介
)(第三一八一号) 同(
園田康博
君
紹介
)(第三一九三号)
保険業法
の
見直し
を求めることに関する
請願
(
加藤公一
君
紹介
)(第三一五六号) 同(
加藤公一
君
紹介
)(第三一六二号) 同(
加藤公一
君
紹介
)(第三一六八号) 同(
加藤公一
君
紹介
)(第三一七九号) 同(
加藤公一
君
紹介
)(第三一九二号)
庶民
大
増税
の中止を求めることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第三一七八号)
庶民
大
増税反対
に関する
請願
(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第三一八〇号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
金融商品取引法等
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
第五九号) ————◇—————
原田義昭
1
○
原田委員長
これより
会議
を開きます。
内閣提出
、
金融商品取引法等
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。
質疑
の
申し出
がございませんので、これにて
本案
に対する
質疑
は終局いたしました。
—————————————
原田義昭
2
○
原田委員長
これより
討論
に入ります。
討論
の
申し出
がございますので、これを許します。
佐々木憲昭
君。
佐々木憲昭
3
○
佐々木
(憲)
委員
日本共産党
を代表して、
金融商品取引法改正案
に
反対
する
討論
を行います。
反対
する第一の
理由
は、新設される
特定投資家市場
、いわゆる
プロ向け市場
と
一般投資家
との遮断が不十分なため、
プロ向け
の
リスク商品取引
に一般人が巻き込まれる
懸念
があることです。
一般投資家
への
転売禁止
の
規制
が設けられるものの、
プロ向け市場
で流通する高
リスク商品
を
投資信託
などを通じて
一般投資家
に販売することに新たな
規制
は設けられておりません。そのため、
転売禁止規制
が
運用
上無力化する
懸念
があります。また、国内外の
新興企業
の将来性を分析し、
リスク
を判断するだけの
能力
を持っているとは言いがたい地方自治体や
法人
、
資産家
を
特定投資家
とし、
プロ向け市場
に参加できる
資格者
であるとする
合理的根拠
は見当たりません。
知識
も
リスクテーク能力
もない
一般投資家
が
ハイリスク・ハイリターン
の
市場
に巻き込まれる
可能性
が残された本
制度
には
賛成
できません。 第二の
理由
は、
商品現物
との交換可能な
ETF
を解禁することによって、新たな
金融被害
の火種をふやすことになるからであります。 金や米、麦などの
商品先物
は、
ハイリスク・ハイリターン
の
金融商品
として、本来厳しい
規制
のもとで
取引
が行われるものであります。しかし、現実には、
監督行政
も甘く、
個人投資家
、
消費者保護制度
が不十分なため、
商品先物
などの
金融商品
による
被害
が続発しています。たとえ
ETF
とはいえ、
商品先物
に連動する
ハイリスク
の
金融商品
が
銀行
の
窓口等
で販売されることになれば、
リスク
を理解できない
高齢者
や
一般投資家
を巻き込む
危険性
を高め、新たな
金融被害
を生じかねません。
消費者保護制度
の
改善
には手をつけず、このような
リスク商品
を拡大することには
賛成
できません。 第三の
理由
は、
銀行
、
証券
、
保険
の間の
ファイアウオール規制
の
緩和
です。
証券会社
、
銀行
、
保険会社
の間の
役職員
の
兼職規定
の撤廃など、
ファイアウオール規制
を
緩和
することは、
利益相反
による
弊害防止策
を大きく後退させるものです。
金融ビッグバン
以降、
コンプライアンス重視
を標榜する
監督行政
のもとで
規制緩和
を進めてきましたが、
金融機関
の不祥事は後を絶ちません。
融資先
の
中小企業
に
金融派生商品
を押しつけた三井住友
銀行
が事件を起こしたのも、ほんの二年前のことです。
金融機関
の
管理体制
にゆだねる形の
規制緩和
には
反対
です。 本
法案
には、
課徴金制度
の
強化
など若干の
改善内容
を含んではいます。しかし、約束してきた
金融サービス法
の制定を先延ばしにし、
規制緩和
をさらに推し進める
内容
となっています。これらを総合的に判断し、本
法案
に
反対
するものであります。
原田義昭
4
○
原田委員長
これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
原田義昭
5
○
原田委員長
これより採決に入ります。
金融商品取引法等
の一部を改正する
法律案
について採決いたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
原田義昭
6
○
原田委員長
起立
多数。よって、
本案
は原案のとおり可決すべきものと決しました。
—————————————
原田義昭
7
○
原田委員長
ただいま議決いたしました
本案
に対し、
後藤田正純
君外二名から、自由民主党、民主党・
無所属クラブ
、公明党の三派
共同提案
による
附帯決議
を付すべしとの
動議
が提出されております。
提出者
から
趣旨
の
説明
を求めます。
松野頼久
君。
松野頼久
8
○
松野
(頼)
委員
ただいま
議題
となりました
附帯決議案
につきまして、
提出者
を代表いたしまして、案文を朗読し、
趣旨
の
説明
といたします。
金融商品取引法等
の一部を改正する
法律案
に対する
附帯決議
(案)
政府
は、次の
事項
について、十分配慮すべきである。 一
金融商品取引
に関する
苦情等
に対し、公正かつ迅速で
透明性
の高い解決を図るため、
金融分野
における
裁判外紛争処理機能
の更なる拡充に向けた
検討
を進め、広く活用される中立な
制度
を確立すること。 一
証券会社関係者
による
インサイダー取引
は
市場
の信頼を根底から揺るがす重大な
違法行為
であることにかんがみ、
自主規制機関
との
連携強化
を図りつつ、
証券会社関係者
の
証券取引
に対する
監視体制
を
強化
すること。 一 最近の
新興市場
の低迷を踏まえ、
市場
の健全な育成を図りつつ
投資家
の
保護
を
強化
するため、
取引所
が
新興市場
における
上場基準
の
適用
について、その
適正化
に向けた
検討
を推進するとともに、
調達資金
が
事業目的
に適合し、効率的に使用されるよう、
上場
後においても適切な
監視
に努めるよう促すこと。 一
プロ向け市場
に参加する
特定投資家
の範囲については、その
知識
、経験及び財産の
状況
を踏まえ、
運用状況
を検証した上で、
投資家保護
の観点から必要な
見直し
を行うこと。特に、
中小法人
及び
地方公共団体
の
プロ向け市場
への参加については、慎重な
運用
に努めること。 一
ファイアーウォール規制
の
見直し
については、
利益相反
による
弊害防止
や
銀行等
の
優越的地位
の
濫用防止
の
実効性
を確保するため、
証券会社
・
銀行等
・
保険会社
の
利益相反管理体制
の整備に対する厳正な
監督
を行うこと。 以上であります。 何とぞ御賛同賜りますようによろしくお願いを申し上げます。
原田義昭
9
○
原田委員長
これにて
趣旨
の
説明
は終わりました。 採決いたします。 本
動議
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
原田義昭
10
○
原田委員長
起立総員
。よって、
本案
に対し
附帯決議
を付することに決しました。 この際、本
附帯決議
に対し、
政府
から発言を求められておりますので、これを許します。
金融担当大臣渡辺喜美
君。
渡辺喜美
11
○
渡辺国務大臣
ただいま御
決議
のありました
事項
につきましては、
政府
としましても、御
趣旨
を踏まえ、配意してまいりたいと存じます。
—————————————
原田義昭
12
○
原田委員長
お諮りいたします。 ただいま議決いたしました本
法律案
に関する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
原田義昭
13
○
原田委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
〔
報告書
は附録に掲載〕
—————————————
原田義昭
14
○
原田委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時十二分散会