○田名部
委員 地元八戸のために申し上げておりますが、
地元八戸でも、耐震化に向けて懸命に取り組んでいるところでございます。その上で、苦しい財政
状況の中どうしようかという苦悩の声を聞いてきたので、きょうお話をさせていただきました。
それとあわせて、法律が通ったばかりでありますけれども、国庫補助が、補強について二分の一から三分の二、そして改築に関しては三分の一から二分の一というふうに補助率が上がりました。これはまた耐震化を進めていくに当たって大変有効な手だてだと思うんです。
実は、今後我々みんなで検討していかなければならない
事柄だと思うんですけれども、改築の方がより深刻な
状況にあるわけです、補強よりも。改築の方がさらに予算がかかるという中で、補助率も本当に二分の一でいいのか、早急に改築をしていかなければならない危険な
状況にある学校に対しての予算というか補助というものも今後しっかりと
地域の現状を見ながらみんなで検討していく課題の
一つであるというふうに思いますし、三年の時限立法で法律が通ったわけでありますが、このことも、この進みぐあいをしっかりと把握しながらまた検証していく必要があるというふうに思いますので、そのことをお話しさせていただいて、もう一カ所の
地震の
災害について御
質問をさせていただきたいと思います。
お手元の資料二という写真があると思いますが、田んぼの崩落の写真であります。私も、次の次の日ですか、現場にすぐに駆けつけました。大変広い範囲で田んぼが崩れておりまして、雨が降ったら二次
災害の危険性もあるんじゃないかなという、現場のこのがけの上に立たせていただいたんですが、非常に怖いなと思いながら行ったんです。
余談かもしれませんけれども、行ったら、この水田の、田んぼの持ち主であるおじいちゃんとおばあちゃんが二人でこのがけのすぐ横の土盛りをしていました。田んぼの水が全部流れてしまって、この広い田んぼの水がない、何とか稲を育てていきたい、さらに
被害が広がらないようにしたいということで土盛りをされておりました。危ないなと思いながらいたんですけれども、やはり
皆さんにとっては
生活のかかったことですから、危険を顧みずにそういう土盛りの作業をしておられたんです。
それ以上に、この写真の一番上の右側の写真を見ていただきたいんですが、この崩れた
土砂の下には用水路がありまして、この用水路が、さらに下の集落の田んぼに水を流しているんです。この用水路が埋まってしまったことによりまして、下の水田に水が一時期行かないということになりました。これをほうっておくと、
被害額でいったら一千万から一千五百万ぐらいの
被害になるだろうということで、町も、また土地の持ち主もすぐに
対策をとられたわけなんです。
そこのおばあちゃんが、
地震はおばあちゃんのせいじゃないんですけれども、本当に御飯ものどを通らない、自分
たちの田んぼはともかく、下の人
たちの田んぼまでだめになったらどうしようかと本当に申しわけなくて御飯ものどを通らない、そんなことをおっしゃっておられまして、早急にこれは何か手を打たなければならないと思っていたんですが、これは実は五戸町というところで起こった
災害なんですけれども、町と、また土地の持ち主が独自で
災害復旧をいたしました。というのは、
災害復旧事業に当たらないであろうということが一点、それと、急いでいたということもあったんですけれども、水路は、水は通るようになったんです、独自の
復旧で。しかし、水が通ったからいいということではなくて、二次
災害の危険性も考えると、今後ここの
復旧工事に入っていかなければならないんだと思うんです。
これは我が
地元の話だけではなくて、どこにでも起こり得る話だと思いますので伺うんですけれども、一カ所だけではなくて、少し離れた、百五十メートルぐらい、車で数分のところ、離れたところに同じような崩落が起こったんです、田んぼの崩落が。しかし、きのう農水省の方にお伺いをいたしましたら、ちょっと距離が離れているので、一カ所二十万以下のところには補助として出せないからこれは無理だ、距離も離れているし、これを
一つの
災害と見ることは難しいというお話でありました。
今回、二カ所だけという言い方がふさわしいかわかりませんけれども、でしたけれども、どこにでも起こり得る。これが二カ所、三カ所、一カ所の値段は二十万以下かもしれないけれども、総額で考えたら大きな
被害になる可能性もあると思うんですが、この規定というのは一体どうなっているのかな、例えば距離が何キロ離れていたら一カ所と認めないだとか、そういう規定があるのかどうか、ちょっと私はわからないので、教えていただけますか。