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松原委員 この間、そういった抜き打ちチェックもしているということでありますが、この抜き打ちチェックについては後で
質問したいと
思います。本当の抜き打ちチェックができているかどうかというのは大変に私は疑問を感じておりまして、恐らく事前に抜き打ちチェックをするぞという情報は現場に漏れているだろうというふうな気がしてならないわけであります。これは憶測であります。
例えば、その後、ある新聞社が、これも後で
質問しようと思ったんですが、どうも読売新聞らしいんですけれ
ども、宇久須はおかしいと。おかしいとうわさが立つこと自体、火のないところに煙は立たないと、極めて疑問をみんな感じていたわけでありますが、なぜ宇久須なのかということも含め、実は読売新聞が
調査に行くということを私のところでも関係者が知っていたぐらいにオープンだったわけで、これで抜き打ちとは当然ならないわけです。そうしたときに、いいところだけ見せて、いいものですよという議論では話が通らないと思うわけであります。
さて、
局長、これは水をちょっと入れた宇久須の土なんです。これがそうであります。これは若干赤褐色です。黄河流域のようなという話を前回私はした記憶がありますが、黄河の場合はもっと微粒であって、専門家に言わせるとブラウン運動ですから、黄河の場合はそれによって生命に対して重篤な問題にはならない。これは黄河のような、そういうきれいなものではないというところまでは明らかになっているようであります。
さてそこで、私はきょう写真を持ってきて、本当は皆様にお配りをしたかったわけでありますが、きょうは配りません。なぜ配らないかというと、この写真を出すことによって撮影者が特定されてしまうということになると、その撮影者が大変に迷惑をこうむるということであります。
もっと言えば、なぜこの写真が撮られたかということでありますが、その方も、もちろんこういった埋め立てをずっと今まで何十年もやってこられた方であります。特定したくないのでそれ以上言いませんが、何十年もやってきた方です。しかし、余りにもこれは違う、自分がやってきた埋め立てと余りにも素材が違い過ぎるということで思わず写真を撮ったということなんですね。思わず写真を撮ったと。
この写真は、船名等が特定されるといけないので、きょうは配っていません。しかしながら、この写真を見ると、これは明らかに土に見えます。二〇%以下の泥というよりは、もう八〇%土ではないかという感じもするぐらいの土であります。現場にいた人が、近くにいた人が、長年こういった埋め立てをやってきた人が、これはひどいといって、土だというふうに肉眼で判断をしてこの写真を撮ったんです。これは大事なことだと思うんですね。
つまり、この工事水域に我々は入れませんから、もちろん監視船もいるので普通の人間は入れません。工事関係者じゃないとこの写真は撮れないんですよ。工事関係者じゃないと撮れない写真で、彼は、今まで自分がやってきたこと、羽田にもしっかりした岩ズリを入れたりしているけれ
ども、これは明らかに土だというので写真を撮ったんです。いいですか。(発言する者あり)
委員長も見たい。これは遠くだとわからないけれ
ども、完全に土に見えますね。
ただ、大事なことは、これが土だ云々よりも、現場にいた人が土だと思ってこの写真を撮ったということが大事なんです。工事関係者、偉い人です。余り言うと特定されちゃうんですけれ
ども。
これはいつ写真を撮ったか、日にちも確定していますし、船名も確定していますが、言いません。写真を撮った方も非常に怖がっています。撮ったことによって解雇されるのではないかといって怖がっています。しかし、海を愛する人間として余りにもひどいと。
次の写真、これを見ると羽田だとわかるんですが、これは海ほたるの向こうにある風の塔というものですね、この小さいのは。場所を特定されちゃ困るのでちょっとあれなんですが、ここに赤い帯、要するに宇久須の赤い帯がだあっと流れているんですね。流れています。
このときの船はガット船ではなくバージ船だということですから、トレミー船で下に出してから上に上がってきているんじゃないかと思うんですね。前の
質問で、私はガット船の下ぶたをぱかっとあけてやったんじゃないかと言ったんです。そのこともあったと
思いますが、トレミー船で下までやったのが浮き上がってきているんだと思うんですよ。こういうふうな状況があるわけです。
他にも同じような赤濁した写真があります。この写真を、いわゆる入っちゃいけない水域の外でこういったものを見たということを証言してくれた現地の漁師の方に、あなたが見たのはこれと同じものですかと言ったら、同じですと複数の漁師から証言をいただきました。写真を撮った人間は中で工事をしている人間ですから、違います。
つまり、少なくともこういうものは流れていて、それは尋常ならざる帯が羽田の海域を汚している。これもそうですね、完全に。これだと思うんですよ、宇久須だから。そして、現場の人が船で羽田の沖合に埋め立てているのは完全に土だと感じた、目の前にいる人間が。今まで自分が入れていたものと違う、こういう事実があるということをまず
指摘しておきたいと思うんです。このことは
大臣にまた後でお伺いしたいと思っております。
さて、
質問を続けますが、この宇久須から岩ズリを運ぶ
船舶は、地元の漁師によりますと、明るいうちは沖待ちをして夜になってから
入港しているというふうに証言されておりますが、このことを認識しておられますか。