○古賀(一)
委員 今、
大臣みずから
国際観光あるいは
観光客誘致というものにかかわっておられることに敬意を表します。
私も、実は日中の
交流は非常に長うございまして、ビジット・ジャパン・キャンペーンの一環を若干担わせていただいて、この
国会に中国から高校生が来る、写真を撮るから古賀さん来てと、行ってみんなで撮ったり、一昨年でしたか、中国の漫画家の集団が来ましたよ。これを超党派でお迎えして、
交流会も東京でやりました。そのとき、関東地域
整備局の局長さんも来ておって、あなた
観光に
関係ないじゃないかと、本当はないんでしょう、専門が全然違う。でも、
国土交通省が所管で、関東地域
整備局の担当なものだから来ている。でも、それはそれでいいんですけれども、それが私は問題だと思うんですよ。つまり、役所が一々かかわらないと突破口が開けない。こういうことで本当の
国際観光が進むだろうかというところが問題で、私は
審議官に言いたいです。これは私は
冬柴大臣にもかねて言いました。
前回
質問したことをもう一回繰り返して、その後のフォローを聞きたいと思うんですけれども、要はビジット・ジャパンで
観光客誘致のために、シンガポールの
ホテルでビジット・ジャパン・キャンペーンのパーティーをやるぞ、ロンドンでやるぞと。
大臣が行けないなら政務官が行く、あるいは機構の皆さんが行くといって、大使も呼ぶ、
関係旅行会社を呼ぶ。そういう仕掛けでこれからのすそ野の広い、地に足がついた
観光の
拡大が本当にできるだろうかということを私は前から言っているんです。
大臣にこの前提言をした、私は超グッドアイデアだと思っているんですよ。私は、
世界各国に百カ所、二百カ所、大型液晶のパネルを出したらいい。今度、北京の空港だって
日本のODAでできたんだから、
日本のかなり大きい最高の液晶のパネル、薄いものを張れと。パリのシャルル・ドゴールだ、ヒースロー空港だ、ニューヨークだと。そういうことをすることによって情報発信は、皆さんがこの前つくられたアフォーダブル・ジャパンとか、あんなもので人は来ません。問題はビジュアルなんです。もっときれいな、本当に魅力的なコンテンツを映像で
世界じゅうに発信し、一般の人が見られるという仕掛け、そういうことこそが本当の
意味での
日本へのあこがれ、
日本への理解、そしてひいては
日本への
観光につながるわけで、だから私は何度も言っているんです。
後ほども言うけれども、これが
日本というスーパーハイビジョンによるデジタルの映像を、九州ブロックは九州の祭りをつくれ、京都の四季をつくれ、
日本の最先端企業というものをつくれ、東北の祭りと。それをスーパーハイビジョンで各ブロックにつくらせてごらんなさいよ。恐らく、うっとりするような、すばらしい映像ができると私は思う。DVDをコピーするなんというのはもうただみたいなものだから、そういう大きい仕掛けを打つということが
観光庁の仕事だと私は思うんですよ。だから、そういうことを私は前から聞きたかったわけです、それをやって欲しかったわけです。
この前、私の
国会質問の後に担当の方が、いいアイデアをいただきました、進めます、検討しております、こうなったんです。これなんか、本当に
観光庁ができるならば、パンフレットをつくるとか、
世界じゅうの事務所に五千冊か一万冊か知りませんよ、置いておくじゃなくて、こういう一般の人が触れる、一番伝達力の強い映像というものを一つつくっていくとか、そういう新しい戦略、そういうものを
観光庁というものはつくるべきだと私は思うんです。
そして今、
国土交通省が直轄で、出先機関あるいは本省でビジット・ジャパン・キャンペーンをやっておられる。それでは賄い切れない。やはり地方ですよ、主体は地方なんです。うちにどういう
観光資源があって、来てほしいという切実なる要望があるのは地方そのものですよ。それをどう
観光政策に組み込むかというのは、もう一つの大変重要な問題だと私は思っています。
冒頭聞いた
通訳案内士については、都道府県限定だと。昔、
観光基本計画ですか、つくれといったのを都道府県に命じたんです、
法律で。でも、フランスの人は、私のふるさとの福岡県だけ来ませんよ。やはり、
日本全体というと、ぼけ過ぎる。九州は阿蘇があるよ、火山もある、温泉もある。やはり、ちょうどいいのはブロックだと私は思うんですよ。市町村単位では絶対来ない。
国際観光パンフレットをつくっても
意味がない。県では小さ過ぎる、
観光のメニューが少なさ過ぎる。ちょうどいいのは、東北ブロック、北海道、スキーがあるよ、温泉があるよ、サミットをやりましたよ、こういうブロックで
国際観光というものを推進させるのが一番いいと私は思うんですよ。
私も、かつて知事から担当したことがあるんです、地方に出向したときに。九州なんかは、もう知事は、
国際観光だ、みんな手をつなごうと必ずなるんです、利益は共通ですから。そこで私は、先ほど言いましたような、そういう新しい広報ツールというか戦略物資を、今回
観光庁ができたら
日本で百本つくる、だから、ブロック単位で一本でも二本でもいい、つくれと。
最初のスタートだから、まさに
観光庁がスタートするときに、二十一年度でもいいですよ、本当は今年度つけた方がいいと思うんですけれども、一千万円ぐらい、一つのブロックに一千万円出す、一番いいものをつくったところには来年もまた出すといって競争させればいいんですよ。必ずそういう面でブロックというものは
連携し、議論し、協力する。ブロック間の競争が始まる。そういう勢いの中に初めて
日本の
国際観光の発信ができると私は思うんですよ。
だから、
観光庁だけであれこれ考えても広がりがないと思う。私は、その点、絶対これは、いや、別に私は野党だからこんな心配することはないんだけれども、でも、やはり国家のために、そう思うから二度三度言っておりますけれども、
大臣、これは
大臣が命令すればいいんですよ、やれと。
観光庁のスタートのすばらしいプロジェクトだと思いますけれども、
大臣の決意をお
伺いしたいと思います。