○高木(陽)
委員 もう時間が参りましたが、
大臣が戻ってきたので、通告はしていないので、これはちょっと
意見として聞いていただきたいということで、お願い申し上げたいと思います。
先ほどから各
委員も、
国交省設置法の
質疑なんですけれ
ども、
道路の問題も触れられました。この
道路の問題は、今、
参議院の方でこれから
審議がさらに深まっていくと思うんですが、この
委員会で前も言ったんですけれ
ども、どうしてもテレビでの発言というのが、結構イメージづくりをされてしまうというような中で、実は、日曜日に民主党の小沢代表がテレビの討論番組に出られて、いろいろと発言されております。
その中で、例えばこういうのがあるんですね。NHKの「日曜討論」、これはテープを起こしてみました。外国と比較しますと、
日本はイギリスとフランスの
道路密度の倍です、アメリカと比較すると三・五倍です、だから
日本の
道路はかなりできているんです、こういう話がありました。
これを聞いていたキャスターの方は、それについてはさらっと行っちゃったから、多くの視聴者の方は、
道路密度は
日本の方が稠密にできているのでもう要らないんじゃないかというイメージがある。
この
委員会でも
質問させていただいたのは、これは
国交省の外郭団体でもある
道路協会が出した数字をベースにして、そういうのは違いますよというのがあって、これは
大臣が、そういったことをちゃんとさせていきますと。つまり、
日本の場合には国道そして県道、市町村道まで入れた数字です、欧米の場合は国道だけなので、密度からいうと
日本の方が濃くなる、こういうのは当たり前ですね、こういう話だったんです。
もちろん、ここでの
委員会の
審議について小沢代表が全部細かくチェックをしているわけではないので、こういうことをテレビで言ってしまわれたと思うんですけれ
ども、この点、やはり数字の
部分というのは、今後もしっかりと
国交省、また指導していただく中で出していただきたいなと思います。
もう一つは、これはキャスターの方が、
暫定税率がなくなると必要な
道路整備ができなくなるということではないんでしょうかと
質問すると、小沢代表が言うには、それは全然違いますと。
年度が新しくなったので、今までの
あり方を前提で
予算を組んでしまっているので、ここは何とかしてくれとなります。
暫定税率のうち九千億円が
地方に行くと言われている。三千億円が市町村、六千億円は
都道府県。だから、市町村に行く三千億円を
手当てしてあげれば事実上大丈夫。
道路特会には資産で七兆円、現金で一兆円近い金がある、一般会計でも一兆円以上繰越金が残っている。ですから、そこの分から三千億円市町村の財源に充てれば済む話というふうに、結構乱暴な話かなと私は聞いていて思いました。
というのは、二兆六千億円が、このまま
暫定税率が下がったままいきますと、なくなってしまう。その中で、九千億円は
地方税ですから、これはこれで
手当てしなきゃいけない。これについては直轄負担金を減らせばいいという民主党の主張でありますけれ
ども、一方で、臨時交付金として交付している金、これが七千億円あります。これについては触れていないわけですね。要は、二兆六千億円なくなった大もとの、その歳入
欠陥については言われていないわけです、
地方に迷惑をかけないという話だけで。
だから、ここら辺のところも、これは
参議院でこれから
法案の
審議、または
税制の
審議等をやられる中でまた出てくると思いますので、ここは
国交省として、また
大臣として、明確に数字を挙げながら
答弁をしていただきたいということをお願い申し上げまして、
質疑を終わりたいと思います。