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2008-02-22 第169回国会 衆議院 厚生労働委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
二十年一月十八日)(金曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
茂木
敏充君
理事
大村
秀章
君
理事
後藤
茂之
君
理事
田村
憲久
君
理事
宮澤
洋一
君
理事
吉野
正芳
君
理事
山田
正彦
君
理事
山井
和則
君
理事
福島
豊君
新井
悦二
君
井澤
京子
君
井上
信治
君
石崎
岳君 川条
志嘉
君
木原
誠二
君
木村
義雄
君
櫻田
義孝
君
清水鴻一郎
君
杉村
太蔵
君
高鳥
修一
君
谷畑
孝君
冨岡
勉君
長崎幸太郎
君
西本
勝子
君
萩原
誠司
君 林 潤君
福岡
資麿
君
松浪
健太
君
松本
純君
松本
洋平
君 三
ッ林隆志
君
内山
晃君
岡本
充功
君
菊田真紀子
君 郡
和子
君
園田
康博
君 長妻 昭君
細川
律夫
君
三井
辨雄君
柚木
道義
君
伊藤
渉君
古屋
範子
君
高橋千鶴子
君
阿部
知子
君
糸川
正晃
君
平成
二十年二月二十二日(金曜日)
委員長
の
指名
で、次のとおり小
委員
及び小
委員長
を
選任
した。
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案審査小委員
井上
信治
君
大村
秀章
君 川条
志嘉
君
後藤
茂之
君
清水鴻一郎
君
田村
憲久
君 林 潤君
福岡
資麿
君
宮澤
洋一
君
吉野
正芳
君 郡
和子
君
園田
康博
君
山田
正彦
君
山井
和則
君
古屋
範子
君
高橋千鶴子
君
阿部
知子
君
糸川
正晃
君
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案審査小委員長
吉野
正芳
君
平成
二十年二月二十二日(金曜日) 午前十時三十分
開議
出席委員
委員長
茂木
敏充君
理事
大村
秀章
君
理事
後藤
茂之
君
理事
田村
憲久
君
理事
宮澤
洋一
君
理事
山田
正彦
君
理事
山井
和則
君
理事
福島
豊君
井上
信治
君
石崎
岳君
石原
宏高
君 川条
志嘉
君
木原
誠二
君
木村
義雄
君
櫻田
義孝
君
清水鴻一郎
君
杉村
太蔵
君
高鳥
修一
君
谷畑
孝君
冨岡
勉君
中根
一幸
君
長崎幸太郎
君
西本
勝子
君
萩原
誠司
君 林 潤君
福岡
資麿
君
松浪
健太
君
松本
純君
松本
洋平
君 三
ッ林隆志
君
内山
晃君
岡本
充功
君
菊田真紀子
君 郡
和子
君
園田
康博
君 長妻 昭君
細川
律夫
君
三井
辨雄君
村井
宗明
君
伊藤
渉君
古屋
範子
君
高橋千鶴子
君
保坂
展人君
糸川
正晃
君 …………………………………
厚生労働大臣
舛添
要一君
厚生労働
副
大臣
西川
京子
君
厚生労働
副
大臣
岸 宏一君
厚生労働大臣政務官
伊藤
渉君
厚生労働大臣政務官
松浪
健太
君
厚生労働委員会専門員
榊原
志俊
君
—————————————
委員
の異動 二月二十二日
辞任
補欠選任
新井
悦二
君
中根
一幸
君
井澤
京子
君
石原
宏高
君
柚木
道義
君
村井
宗明
君
阿部
知子
君
保坂
展人君
同日
辞任
補欠選任
石原
宏高
君
井澤
京子
君
中根
一幸
君
新井
悦二
君
村井
宗明
君
柚木
道義
君
保坂
展人君
阿部
知子
君
—————————————
一月十八日
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
中山太郎
君外五名
提出
、第百六十四回
国会衆法
第一四号)
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
斉藤鉄夫
君外三名
提出
、第百六十四回
国会衆法
第一五号)
国民年金事業等
の
運営
の
改善
のための
国民年金法等
の一部を改正する
法律
の一部を改正する
法律案
(
大村秀章
君外六名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第六号)
肝炎対策基本法案
(
川崎二郎
君外十五名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第八号)
児童扶養手当法
の一部を改正する
法律案
(
西村智奈美
君外二名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第一四号)
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
金田誠一
君外二名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第一八号)
原子爆弾被爆者
に対する
援護
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
河村建夫
君外五名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第一九号)
介護労働者
の
人材確保
に関する
特別措置法案
(
三井辨雄君外
三名
提出
、第百六十八回
国会衆法
第二四号)
国民年金事業等
の
運営
の
改善
のための
国民年金法等
の一部を改正する
法律
の一部を改正する
法律案
(
参議院提出
、第百六十八回
国会参法
第一号)
労働基準法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、第百六十六回
国会閣法第
八一号)
被用者年金制度
の
一元化等
を図るための
厚生年金保険法等
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、第百六十六回
国会閣法第
九五号) 二月十二日
医療
に回す
お金
をふやし、
保険
でよい
歯科医療
の
実現
を求めることに関する
請願
(
阿部知子
君
紹介
)(第三二号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第五九号) 同(
原口一博
君
紹介
)(第九一号) 同(
池田元久
君
紹介
)(第一三二号) 同(
岡本充功
君
紹介
)(第一三三号) 同(
河村たかし
君
紹介
)(第一三四号) 身近な
地域
で
安心
して
出産
ができる
助産所
の存続を求めることに関する
請願
(
阿部知子
君
紹介
)(第三三号)
後期高齢者医療制度
の
中止
・
撤回
を求めることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第四九号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第五〇号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第五一号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第五二号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第五三号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第五四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一一一号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一一二号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第一三五号)
高齢者
に
負担増
と
差別医療
を強いる
後期高齢者医療制度
の
中止
・
撤回
を求めることに関する
請願
(
石井郁子
君
紹介
)(第五五号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第五六号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第五七号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第九二号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一一三号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一一四号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第一三六号)
障害児
・者の
福祉
・
医療サービス
の
利用
に対する応益(定率)
負担
の
中止
を求めることに関する
請願
(
岡本充功
君
紹介
)(第五八号) 国の
医療
に回す
お金
をふやし、
医療
の
危機打開
と
患者負担
の
軽減
に関する
請願
(
原口一博
君
紹介
)(第七八号) 同(
岡本充功
君
紹介
)(第一三七号) 同(
河村たかし
君
紹介
)(第一三八号)
公的保育制度
の堅持・
拡充
と
保育
・
学童保育
・
子育て支援予算
の
大幅増額
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第七九号) 同(
新井悦二
君
紹介
)(第八〇号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第八一号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第八二号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第八三号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第八四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第八五号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第八六号) 同(
高井美穂
君
紹介
)(第八七号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第八八号) 同(
萩原誠司
君
紹介
)(第八九号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第九〇号) 同(
菊田真紀子
君
紹介
)(第一一五号) 同(
小宮山泰子
君
紹介
)(第一一六号) 同(
園田康博
君
紹介
)(第一一七号) 同(
西村智奈美
君
紹介
)(第一一八号) 同(
日森文尋
君
紹介
)(第一一九号) 同(
松本大輔
君
紹介
)(第一二〇号) 同(
阿部知子
君
紹介
)(第一三九号) 同(
岡本充功
君
紹介
)(第一四〇号) 同(
小宮山洋子
君
紹介
)(第一四一号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一四二号)
生活保護等
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第一〇八号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第一〇九号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第一一〇号)
児童扶養手当
の削減、
生活保護
の
母子加算
の廃止をやめることに関する
請願
(
笠井亮
君
紹介
)(第一二九号) 非
血縁者間骨髄移植
に係る
医療保険
の
適用範囲拡大
を求めることに関する
請願
(
逢沢一郎
君
紹介
)(第一三〇号) 病名や健診データなどプライバシーの漏えい、流用につながる
診療報酬オンライン請求義務化
の
撤回
に関する
請願
(
吉井英勝
君
紹介
)(第一三一号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
国政調査承認要求
に関する件 小
委員会設置
に関する件 小
委員会
における
政府参考人出頭要求
に関する件 小
委員会
における
参考人出頭要求
に関する件
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
中山太郎
君外五名
提出
、第百六十四回
国会衆法
第一四号)
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
斉藤鉄夫
君外三名
提出
、第百六十四回
国会衆法
第一五号)
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
茂木敏充
1
○
茂木委員長
これより
会議
を開きます。
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
厚生労働関係
の
基本施策
に関する
事項
社会保障制度
、
医療
、
公衆衛生
、
社会福祉
及び人口問題に関する
事項
労使関係
、
労働基準
及び
雇用
・
失業対策
に関する
事項
以上の各
事項
について、その実情を
調査
し、
対策
を樹立するため、小
委員会
の
設置
、
関係
各方面からの
説明聴取
及び
資料
の
要求等
の方法により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
茂木敏充
2
○
茂木委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
茂木敏充
3
○
茂木委員長
第百六十四回
国会
、
中山太郎
君外五名
提出
、
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
及び第百六十四回
国会
、
斉藤鉄夫
君外三名
提出
、
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
の両案を一括して議題といたします。 この際、お諮りいたします。 両
法律案
につきましては、第百六十六回
国会
におきまして既に趣旨の
説明
を聴取しておりますので、これを省略いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
茂木敏充
4
○
茂木委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(第百六十四回
国会
、
中山太郎
君外五名
提出
)
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(第百六十四回
国会
、
斉藤鉄夫
君外三名
提出
) 〔
本号末尾
に掲載〕 ————◇—————
茂木敏充
5
○
茂木委員長
次に、小
委員会設置
の件についてお諮りいたします。
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
を審査するため小
委員
十八名からなる
臓器
の
移植
に関する
法律
の一部を改正する
法律案審査小委員会
を
設置
することとし、小
委員
及び小
委員長
の
選任
につきましては、
委員長
において
指名
することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。ちゃんと立ってください。まじめにやりましょう。 〔
賛成者起立
〕
茂木敏充
6
○
茂木委員長
起立
多数。よって、そのように決しました。 小
委員
及び小
委員長
は、追って
指名
の上、公報をもってお知らせいたします。 次に、小
委員
、小
委員長
の
辞任
の許可及び
補欠選任
並びに小
委員会
において
参考人
及び
政府参考人
の
出席
を求める必要が生じました場合には、その
出席
を求めることとし、日時、
人選等
につきましては、
委員長
に一任することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
茂木敏充
7
○
茂木委員長
起立
多数。よって、そのように決しました。 ————◇—————
茂木敏充
8
○
茂木委員長
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
厚生労働大臣
から
所信
を聴取いたします。
舛添厚生労働大臣
。
舛添要一
9
○
舛添国務大臣
厚生労働委員会
の御
審議
に先立ち、
厚生労働行政
についての
所信
を申し述べ、
委員各位
を初め、
国民
の
皆様方
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。
厚生労働行政
は、
国民生活
に最も密着した
分野
であります。年金
記録
問題、
医師不足
への
対応
、
食品
安全の問題など待ったなしの
課題
を抱えており、これらの問題につきましては、一日も早く
国民
の
皆様
の
安心
や安全を回復できるよう、
全力
で取り組んでまいる所存でございます。 一方で、中長期的な
課題
への
対応
も着実に進めてまいります。
人生
八十五年
時代
を迎えた今、生き生きと
人生
を楽しむこれからの日本人の
暮らし
、働き方、
人生設計
のイメージを描き、あわせてそれを支える
仕組み
を提言すべく、各
分野
の有識者にお集まりいただき、
人生
八十五年
ビジョン懇談会
を立ち上げたところであります。本年三月の取りまとめを目途に
検討
を進めているところであり、こうした将来像を描きながら
厚生労働行政
に
取り組み
、
改革
を進めてまいります。 年金
記録
問題への
対応
につきましては、昨年七月に
政府
・
与党
で決定した方針に基づき、五千万件の未
統合記録
と約一億人の
方々
の
記録
をコンピューター上で突き合わせ、その結果、
記録
が結びつく
可能性
がある方へねん
きん特別便
をお送りしております。これを確実に進めるとともに、その他の
方々
にも順次お送りし、こうした
取り組み
により、約一億人の
方々
お一人お一人に
記録
を確認いただくとともに、市町村、
企業
、
労働組合
、
社会保険労務士
などの御
協力
を得ながら、
記録確認
の
周知
、
相談体制
の
確保等
に国を挙げて
対応
するなど、
国民
の
皆様
の
信頼回復
に向け、
全力
を挙げて取り組んでまいります。 また、一人一枚の
社会保障カード
の
導入
に向け、引き続き
検討
を進めてまいります。
社会保険庁改革
につきましては、
平成
二十二年一月の
日本年金機構
の
設立等
に向け、その
準備
を着実に進めるとともに、新組織においては、
能力
と実績に基づく
人事管理
の
導入
や
サービス
の向上、
事業
の適正かつ効率的な
実施
に努めてまいります。
社会保障制度
は、
国民
の
暮らし
を支える
セーフティーネット
として、
社会
全体の
発展
を支える
仕組み
であります。
少子高齢化
のさらなる進行に伴い、
社会保障
の
給付
の
増加
が見込まれる中で、世代間の
公平性
の
確保
や
給付
と
負担
の均衡を図りつつ、安全、
安心
で質の高い
サービス
を安定的に供給する持続可能な
社会保障制度
を構築し、
国民
が
安心
して生き生きと暮らすことができるよう、必要な
施策
の
充実
に取り組んでまいります。
福田総理
のもとに
社会保障国民会議
が
設置
されましたが、その
議論
も踏まえ、
国民
の希望と
安心
につながる
社会保障制度
の構築に向けて、最大限努力してまいります。
年金制度
につきましては、
基礎年金
の
国庫負担割合
を
平成
二十一年度までに二分の一に引き上げることとしており、これに向け、
平成
二十年度の
国庫負担割合
を引き上げるための
法案
を今
国会
に
提出
したところです。また、
平成
二十一年にはしっかりと
財政検証
を行い、
国民
の
老後生活
の
安心
の
確保
に最善を尽くしてまいります。
医療制度
につきましては、
医療費適正化
の総合的な
推進
を図るとともに、新たな
高齢者医療制度
の円滑な施行に向け、きめ細やかな
対応
を行ってまいります。また、
平成
二十年度の
政府管掌健康保険
に対する
国庫補助額
の特例などを
内容
とする
法案
を今
国会
に
提出
したところであります。
地域
において必要な
医療
を
確保
するため、
病院勤務医
の
過重労働
の
改善
など各般の
対策
を着実に
実施
するとともに、
救急患者
の受け入れを確実に行うための
システムづくり
など
救急医療
の
充実
を図り、
地域
における
医療提供体制
の
整備強化
に取り組んでまいります。また、
診療行為
に係る
死因究明制度
の
検討
を進めるなど
医療リスク
に
対応
できる
支援体制
の
整備
を図ってまいります。
介護保険制度
につきましては、
介護サービス事業者
の
不正事案
の
再発
を防止し、
介護事業運営
の
適正化
を図るため、
事業者
における
法令遵守体制
の
整備等
を行う
法案
を今
国会
に
提出
いたします。
障害者施策
につきましては、
与党
の
検討
結果も踏まえて、
利用者負担
のさらなる
軽減
や
事業者
の
経営基盤
の
強化
のための
緊急措置
を講ずるとともに、
障害者自立支援法
の抜本的な
見直し
に向けた
検討
を進めてまいります。また、
サービス基盤
につきましても一層の
充実
を図ってまいります。
援護行政
につきましては、
中国残留邦人
に対する新たな
支援策
、
戦没者
の
遺骨収集
や
慰霊事業
、
戦傷病者等
に対する
支援
などの適切な
実施
に努めるとともに、
戦没者
の父母などに対する
特別給付金
を来年度以降も
継続
して支給するための
法案
を今
国会
に
提出
したところであります。
人口減少
が現実のものとなった今日、
若者
や女性などの
労働市場参加
を進めつつ、
国民
の希望する結婚や
出産
、
子育て
を
実現
できる
環境
を早急に
整備
することが、
我が国
の
経済社会
の持続的な
発展
のためには不可欠です。昨年末に取りまとめた子どもと家族を応援する
日本重点戦略
に沿って、働き方の
改革
による
仕事
と
生活
の
調和
の
実現
と、多様な働き方に
対応
した
保育サービス
など
子育て支援
の
基盤充実
を、車の両輪として進めてまいります。 このため、新たな
子育て支援
に関する
サービス
の創設、職場における
仕事
と家庭の
両立支援
の
促進
、虐待を受けた
子供
などへの
支援
の
強化
などを
内容
とする
法案
を今
国会
に
提出
するとともに、希望するすべての人が
安心
して
子供
を預けて働くことができるよう、質と量の両面から
保育施策
を
充実強化
する新
待機児童
ゼロ作戦を展開するなど、
次世代育成支援対策
に総合的に取り組んでまいります。 また、昨年末に策定された
仕事
と
生活
の
調和実現
のための
憲章等
を踏まえ、
国民運動
を通じた
社会的機運
の醸成を図るとともに、長時間
労働
の抑制など、
社会
全体で働き方の
改革
を進め、
仕事
と
生活
の
調和
を
推進
してまいります。 最近の
我が国
の
雇用失業情勢
は、厳しさが残るものの、
改善
しているところであります。しかし、このところ
改善
の動きが弱まっている中で、
雇用情勢
の
地域差
、
若者
の
雇用
問題や
雇用形態
をめぐる問題などさまざまな
課題
を抱えており、このため、
雇用改善
に向けた
意欲
のある
地域
の
取り組み
を積極的に
支援
するなどの
取り組み
を
推進
するほか、
常用雇用化
三十五万人を目標とした
フリーター常用雇用化プラン
の
推進
、
有期契約労働者
の
雇用管理
の
改善
や正社員への
転換支援
などの
取り組み
を進めてまいります。 また、
ジョブカード制度
の
本格実施
に向けた
準備
を進めるとともに、いわゆるニートなどの
職業的自立
の
支援
を図るため、
地域若者サポートステーション
の
拡充強化
や
若者自立塾
の
運営
に取り組んでまいります。
労働者派遣制度
につきましては、喫緊の
課題
となっている
日雇い派遣
についてのガイドラインを早急に創設するほか、
偽装請負
も含めた
違法派遣
の一掃に向け
対策
を
強化
するとともに、働く人を大切にする視点に立って
見直し
を行ってまいります。
障害者雇用
の一層の
促進
を図るため、
中小企業
に関して
障害者雇用納付金
の徴収などの
対象範囲
を
拡大
することなどを
内容
とする
法案
を今
国会
に
提出
するとともに、募集、採用における
年齢制限
の禁止や六十五歳までの
雇用機会
の
確保
を着実に進め、さらに、七十歳まで働ける
企業
の
実現
に向けて取り組むなど、
中高年齢者
が
意欲
と
能力
のある限り幾つになっても働ける
社会
の
実現
に向けた
環境整備
に取り組んでまいります。 また、
駐留軍関係離職者等
の
雇用
の安定を図るため、所要の
措置
の
継続
を
内容
とする
法案
を今
国会
に
提出
したところであります。 さらに、良好な
労使関係
の
維持発展
、
政労使
の
意思疎通
の
促進
に努めるとともに、働く人の安全や
安心
を
確保
する観点から、
労働関係法令
が遵守されるよう、引き続き
指導等
に適切に取り組んでまいります。
C型肝炎訴訟
につきましては、先月、
全会一致
で
特別措置法
が可決、成立し、その後、
原告団
との間で
基本合意書
に調印し、現在、全国の裁判所で
和解協議
を進めているところであります。長年にわたる
感染被害者
の
方々
の御労苦に思いをいたし、改めておわびを申し上げます。今後は、この
法律
の
周知
と
実施
に万全を期すとともに、今回の反省に立ち、
医薬品
による
健康被害
の
再発防止
に
全力
を尽くしてまいります。また、
肝炎ウイルス検査
の
無料化
の
拡大
、
インターフェロン治療
に係る
医療費
の助成など、
肝炎総合対策
に
全力
で取り組んでまいります。
食品
の安全につきましては、
輸入食品
の
安全性確保
や
BSE対策
などについて、
関係行政機関
と連携して
取り組み
、
国民
の健康の
確保
を図るために
全力
を尽くしてまいります。また、今般の
中国
産
輸入食品
の
事案
につきましては、
被害拡大防止
や
原因究明
に
全力
で取り組むとともに、
再発
を防止するため、徹底した
検証
を行い、その結果を踏まえ、
制度
の
改善
も含め、適切に
対応
してまいります。
新型インフルエンザ
につきましては、その
発生
が国際的にも予断を許さない状況になっており、
関係省庁等
とも連携し、
発生
直後から迅速かつ確実な
対応
が講じられるよう、
法改正
も含め
対策
の一層の
充実
を図るとともに、麻疹につきましては、流行を二度と繰り返さないよう
対策
の
強化
に努めてまいります。
がん対策
につきましては、
放射線療法
及び
化学療法
の
推進等
に
重点
を置き、
対策
の一層の
充実
を図ってまいります。 昨年策定した
革新的医薬品
・
医療機器創出
のための五カ年
戦略
に沿って、
医薬品
、
医療機器分野
におけるイノベーションの
促進
に向け、
関係省庁
との連携のもと、
研究開発
の
促進
や
治験活性化
などに総合的に取り組んでまいります。 また、
行政改革推進法案等
を踏まえ、
政策医療
の
牽引車
としての機能の
充実強化
を図ることを目的として、各
国立高度専門医療センター
を
平成
二十二年度から非公務員型の
独立行政法人
へ移行させるための
法案
を今
国会
に
提出
いたします。
原爆症
の
認定
のあり方に関しましては、昨年の
専門家
による御報告及び
与党
の御提言を踏まえ、新たな
基準
を策定し、
認定審査
をしてまいります。 本年五月に新潟で開催されるG8
労働大臣会合
では、
長寿化時代
における
持続的発展
が可能な
経済社会
を構築するための方策について
議論
を深めます。また、七月の
北海道洞爺湖サミット
では、
母子保健対策
、
感染症対策
など
地球規模
の
保健課題
についても
議論
が期待されるところであり、積極的に貢献してまいります。 以上、御
説明
申し上げましたが、今
国会
において
厚生労働省
から
提出
及び
提出予定
の
法案
並びに現在
継続審議
となっている
法案
につきましては、一日も早い成立をお願いいたします。
厚生労働行政
には、このほかにも多くの
課題
が山積しております。私は、これら諸
課題
の解決に向けて
全力
を尽くしてまいりますので、
委員長
を初め、
皆様方
の一層の御
理解
と御
協力
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
茂木敏充
10
○
茂木委員長
次に、
平成
二十年度
厚生労働省関係予算
の
概要
について
説明
を聴取いたします。
岸厚生労働
副
大臣
。
岸宏一
11
○岸副
大臣
厚生労働
副
大臣
の岸でございます。
大臣
の
所信
に引き続き、お手元の
資料
に基づきまして、
平成
二十年度
厚生労働省関係予算案
の
概要
について御
説明
申し上げます。 まず、
平成
二十年度
厚生労働省所管一般会計予算
の
規模
は、総額二十二兆千二百二十三億円、対前年度六千四百五十四億円、三・〇%の
増加
となっております。 次に、
予算
の
主要施策
について御
説明
申し上げます。 第一は、五ページから十七ページにかけての、健康な
生活
と
安心
で質の高い
医療
の
確保等
のための
施策
の
推進
であります。
地域
において必要な
医療
が受けられるよう、緊急医師
確保
対策
に基づき、医師派遣システムの構築、
病院勤務医
の勤務
環境
の
整備
などの医師
確保
対策
や、
救急医療
体制の
確保
など、安全、
安心
で質の高い
医療提供体制
の
充実
を図ってまいります。 また、
子供
を守り育てる健康
対策
、女性を応援する健康プログラム、メタボリックシンドローム
対策
などの健康
施策
を総合的に
推進
してまいります。
がん対策
につきましては、
がん対策
推進
基本計画に基づき、
放射線療法
、
化学療法
の
推進
と専門医等の育成、治療の初期段階からの緩和ケアの
実施
、がん登録の
推進
などを
重点
課題
として、総合的かつ計画的に
推進
してまいります。 さらに、
新型インフルエンザ
対策
や新しい
肝炎総合対策
などの感染症、疾病
対策
を
推進
してまいります。
医療保険
制度
につきましては、安定的で持続可能な
制度
運営
のため、被用者
保険
間の助け合いの考えに立って、
政府管掌健康保険
に対する
支援
措置
等を講じつつ、各
医療保険
制度
に係る国庫
負担
に要する経費を
確保
するほか、
医療費適正化
に関する
施策
を
推進
してまいります。 第二は、十八ページから二十四ページにかけての、成長力
強化
に向けた
雇用
対策
・職業
能力
開発等の
推進
であります。フリーターなど職業
能力
形成機会に恵まれない
方々
を
支援
するため、
ジョブカード制度
の構築を図るとともに、母子家庭、
生活保護
世帯、障害者等を対象に、
セーフティーネット
を
確保
しつつ、可能な限り就労による自立と
生活
の向上が図られるよう、
福祉
、
雇用
の両面にわたる
支援
を行ってまいります。 また、
中小企業
の生産性向上に向けた
人材確保
や、
雇用
の
改善
の動きが弱い
地域
への
重点
的な
支援
などを行うとともに、最低賃金
制度
の機能
強化
のための
施策
により成長力
強化
を図るほか、
若者
に対する
雇用
対策
、職業
能力
開発を
推進
してまいります。 第三は、二十五ページから三十ページにかけての、
仕事
と
生活
の
調和
と公正かつ多様な働き方の
実現
であります。
仕事
と
生活
の
調和
の
実現
に向け、
企業
の
取り組み
に対する
支援
や、その成果について広く
周知
するなど、
社会的機運
の醸成を図ってまいります。 また、職業キャリアの持続
可能性
を
確保
するために、生涯にわたる自律的なキャリア形成を可能とする
環境
の
整備
を図ってまいります。 さらに、
労働
者派遣
事業
の適正な
運営
の
確保
を図るとともに、男女
雇用機会
均等の
推進
、総合的な安全衛生
施策
の
推進
など、公正かつ多様な働き方の
実現
と、安全、
安心
な職場づくりを進めてまいります。 第四は、三十一ページから三十五ページにかけての、
人口減少
社会
の到来を踏まえた少子化
対策
の
推進
であります。少子化や
人口減少
の進展は、経済産業や
社会保障
の問題にとどまらず、国や
社会
の存立基盤にかかわる問題であります。 このため、新しい少子化
対策
についてや、子どもと家族を応援する
日本重点戦略
等を踏まえ、
仕事
と
生活
の
調和
の
実現
に向けた
施策
の
推進
や、
地域
の
子育て支援
の
推進
、児童虐待への適切な
対応
、母子保健
医療
の
充実
など、少子化
対策
を総合的に
推進
してまいります。 第五は、三十六ページから四十ページにかけての、
高齢者
等が生き生きと
安心
して暮らせる
福祉
社会
の
実現
であります。
高齢者
が生き生きと
安心
して暮らせる
社会
を
実現
するため、介護
福祉
の人材の
確保
や介護基盤の
整備
、安定的、効率的な
介護保険制度
運営
の
確保
を図るとともに、認知症
対策
、介護予防
対策
、元気
高齢者
支援
対策
等の関連
施策
を
推進
してまいります。 あわせて、
高齢者
等の
雇用
就業
対策
について、六十五歳までの
雇用機会
の
確保
、七十歳まで働ける
企業
の普及
促進
等を図ってまいります。
年金制度
につきましては、持続可能で
安心
できる
制度
を構築するため、
基礎年金
国庫負担割合
の二分の一への引き上げに向け、
国庫負担割合
を着実に引き上げることとしております。 また、
支援
を必要とする人々を支える
仕組み
を再構築するため、身近な
地域
における
福祉
活動の活性化を図るとともに、
生活
不安定者等に対する自立
支援体制
を
整備
するほか、
生活保護
制度
につきましては、受給者の抱える
生活
上の
課題
に応じた
支援
を着実に
推進
し、その適正な
実施
を図ってまいります。 第六は、四十一ページから四十四ページにかけての、障害者の自立
支援
の
推進
であります。障害者の自立
生活
を
支援
するため、良質な障害
福祉
サービス
を
確保
するとともに、受け入れ条件が整えば退院可能な精神障害者の
地域
生活
への移行
支援
や、発達障害者
支援
施策
を
推進
してまいります。 また、
福祉
施設で働く障害者の工賃水準の引き上げ、障害者の
職業的自立
に向けた就労
支援
を総合的に
推進
してまいります。 第七は、四十五ページから四十八ページにかけての、
国民
の安全と
安心
のための
施策
の
推進
であります。
医薬品
、
医療
機器の安全
対策
を
推進
するとともに、
医薬品
等を迅速に提供するための
対策
、血液
対策
、麻薬、覚せい剤
対策
などを
推進
してまいります。 また、
輸入食品
等の安全
対策
の
強化
、残留農薬等ポジティブリスト
制度
の着実な
実施
など
食品
の安全
対策
を
推進
するほか、自殺総合
対策
大綱に基づく自殺
対策
、健康危機管理体制の
強化
等の諸
施策
を進めてまいります。 第八は、四十九ページから五十ページにかけての、年金
記録
問題等への
対応
でございます。年金
記録
問題への
対応
につきましては、昨年七月に
政府
・
与党
で決定した方針に基づき、本年三月までに、五千万件の未
統合記録
と約一億人すべての年金受給者と加入者の
方々
の
記録
をコンピューター上で突き合わせ、その結果、
記録
が結びつく
可能性
がある
方々
へねん
きん特別便
をお送りしております。 さらに、その他の
方々
にも、本年四月から五月までにすべての受給者に、六月から十月までにすべての加入者に、順次、ねん
きん特別便
をお送りいたします。 こうした
取り組み
により、
国民
お一人お一人に
記録
を確認いただくとともに、市町村、
企業
、
社会保険労務士
等の御
協力
を得ながら、
相談体制
の
整備等
に国を挙げて
対応
するなど、引き続き、
国民
の
皆様
の
信頼回復
に向け、
全力
を挙げて取り組んでまいります。 また、
日本年金機構
法に基づき、機構の設立
準備
を行うとともに、
保険
料収納率の向上、民間委託の
拡大
等の
取り組み
を徹底するなど、組織
改革
、業務
改革
の
推進
を図ってまいります。 以上のほか、五十一ページから五十四ページにありますように、世界保健機関や国際
労働
機関等を通じた国際
協力
、国際協調の
推進
、外国人
労働
問題等への適切な
対応
、
社会保障カード
の
導入
に向けた
検討
、戦傷病者、
戦没者
遺族の
援護
、
中国残留邦人
に対する新たな
支援
の
実施
、原爆被爆者
対策
等の諸
施策
を
推進
してまいります。 以上、主な
内容
について御
説明
いたしましたが、お手元の
資料
のうち、一般会計
予算
案の主要経費別内訳及び特別会計
予算
案の
概要
につきましては、
説明
を省略させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。
茂木敏充
12
○
茂木委員長
以上で
大臣
の
所信
表明並びに
平成
二十年度
厚生労働省関係予算
の
概要
についての
説明
は終わりました。 今後とも、品位のある
委員会
審議
を進めてまいりたいと存じますので、
委員各位
の御
協力
、よろしくお願いいたします。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時五十三分散会