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大串分科員 大臣、ぜひ深く町の現状を御
理解いただきたいと思います。
四ページの資料でございますけれども、これは
国土交通省の方からいただいた資料でございます。見ていただきますと、今回の並行在来線を経営分離するか否かという
区間は、ここにもございますように肥前山口から諫早まででございます。先ほど
大臣おっしゃいました、今回は
JRが肥前山口から諫早まで運行する、もちろん鉄路の
部分、資産等に関しては両県で保有するけれども、運行は
JRがするんだ、だからこれは経営分離じゃないんだとおっしゃいました。
それに対して私が申し上げているのは、以前のスキームにおいても、この肥前山口から肥前鹿島までは同じく
JRが運行するということになっていたんです。江北町の方々にしてみると、以前と今は全く何も変わらないんです。にもかかわらず、以前は意見を言わせてもらえる
立場にあった。先ほど
局長は、その辺に関しては国は関与しないとおっしゃっていますけれども、国会答弁では明らかに矛盾する答えが行われている。江北町の方々はそれを信じて、私たちは意見が言えるんだというふうに思っていらっしゃった。三者合意において何らスキームは、江北町の方々にしてみると変わらない。ということは、鹿島以降の方々に関しても、実は余り変わったスキームにはなっていない。すなわち、将来の、いわゆる鉄路の利便性といいますか、生活の足としてしっかり存続してくれるかという思いに関してこたえるという観点からすると、余り変わっていないんです。
大臣、
いかがでしょうか。
JRが運行するというその一言をもってして片づけるには、以前と今、肥前山口から鹿島まで何にも変わらないんです。ここに対して、
住民の皆さんにぜひ思いをいたしていただきたいと私は思います。
住民の皆さんがここまできちっと内容を見て、そして選挙でもその声を投じて、鹿島市の皆さんも、その前にも市長選もありました。そこでも新幹線
反対の市長さんが当選されて、市民の声が出ておるわけでございますけれども、なぜここまで市民、町民の方々が一生懸命考えるかというと、
大臣も恐らく御
理解になると思います。やはり
地元の交通の足でございますので、それを確保してもらいたいという真摯な
地元の声でございます。
新幹線、今回認可されております。今後の動きに関して見守っていきたいと私も思いますけれども、新幹線ができる、その中で、
住民の皆さんがなぜこんなにそれを注意して真剣に見られるかというと、自分たちの生活の足が確保されるのか、交通の利便性から、そしてそれが
地域に与える影響等々、長い将来に思いをいたし、自分たちの町が今後も交通の利便性を得て、そして発展していきたいという思
いからだと思うんですね。
そういう思いを踏まえるならば、そして、
大臣は先ほど答弁の中でも言っていただきました、祝福された形で新幹線は進められるべきだと。私もそう思います。そういう思
いからすると、
地元の交通の利便性を確保するというこの大目標に関して、
国土交通大臣として日本全国に対して大きな
責任をお持ちでございます。これに関して、この
地域に関して、交通の利便性をきちっと確保していただける、そういうふうな思いを皆さん求めていらっしゃるわけです。その辺に関して、
大臣、地方の皆さんへかける言葉、御所見、
いかがでございますでしょうか。