○篠原
委員 皆さんにこの表を見ていただきたいんですが、聖火リレーをめぐる
日本と韓国の違い、これは、
日本と韓国、違うんですよね、いろいろな対応が。
今問題になっているのはBSEの関係ですよ、ここにちょっと表はありませんけれども。これについても、
日本でもまたいかがわしいものが混在していたんですよ。もちろん、農林水産
委員会では、きちんとした対応をしろという決議が全会一致で行われたりしていますけれども、韓国では、李明博大統領の支持率を下げる原因になっているわけですね、輸入を再開すると。
きょうも農業新聞の中に、ちょっとそちらを見ていただきたいんですが、どういうふうに書いてあるかというと、「デモ主役は中高生 「規制緩和許さぬ」」、私たちは十五年しか生きていないと言っている。これは何を言っているかというと、BSEは潜伏期間が十年から二十年と言われているんです。その辺にちょっといろいろいる、こっちにもいるかもしれませんけれども、潜伏期間中に亡くなる、平均寿命に達する人がいるのはいいんですけれども、若い人たちは困るので、子供たちは本当に心配しているわけです。それで、座り込みデモをしていると。
日本は穏やかなんです。
これは、聖火リレーをめぐることについても全く同じで、ちょっと左右対照で見ていただきたいんです。
さっき、人数はわからない、二千人といって、もっと多かったというので、約五千人とか言われています。あちらは、韓国は一万人集まりました。一日違いですから、これは比較してみると非常によくわかるんです。
国旗も同じです。韓国はかんかんです、中国国旗しか持っておらず、だれ一人として韓国国旗を持っていなかったと。
日本も同じなんです。私、見ました。
ところが、私がちょっとこれはいかがかと思ったのは、その翌週のテレビ、先週は何か、中国人のコメンテーターがよく出て言いわけをしていますけれども、
日本国旗もいっぱいあった、同じ数があった、振ったけれども、
日本のテレビが偏向報道して日の丸を映さなかったと。こういう言い方をしている。私は、よくそういう白々しいことが言えるなと。現場にいましたけれども、それは見ていません。韓国はそんなことを許しません。
主な騒動は似たようなものです。韓国のところの留学生の方が過激だったんですね。
日本はそんな大した騒動じゃなかったです。ささいなことばかりでした。
そして、負傷者、ここからおかしくなるんですね。中国人四人。負傷した中国人留学生。これが中国では大々的に報道されているようなんですね。福原愛ちゃんが襲われそうになったけれども無事だったというのも一面トップで報道されているそうです。それは友好的な雰囲気を演出するためだろうと思います。韓国では、韓国人が中心に負傷していると。
逮捕者は、
日本の場合、
日本人五人、台湾国籍一人、中国人留学生ゼロなんです。これは、
日本は優しい警察で、僕はこれで悪いと言っているわけじゃないんですね、なかなか配慮がなされた逮捕者だということを申し上げているだけなんです。韓国も同じで、李明博大統領が五月下旬に中国を訪問する、ですから穏便にというのが捜査当局にあったんだろう。同じようにやっている。
ところが今度、次、
国民の声。余り見えないんですけれども、朝日新聞に出たりしたのとか、マスコミの報道とか、そんなのだけなんですが、ちょっと信濃毎日新聞に出たりしたので、余り大げさに報道されていないんですけれども、韓国はすごいです。
韓国は、ちょっと違ったのは、チベット問題じゃなくて、脱北者の強制送還を中国人がさせた事案。北朝鮮に帰ったら向こうで死刑になってしまうんじゃないかということで、これが一番の問題で、この人たちが抗議のデモをしたりしたのでちょっと違うんですが、チベット問題も一応あるんです。
それで、
国民の声、線を引っ張ったところを見ていただきたいんですが、反中感情がすごいんですね。これは、
日本でこういうふうにしなくちゃいけないと言っているわけじゃないんですが。
マスコミも、相当いろいろなことを韓国では報じています。
日本は、ろくすっぽ報道なしで、うまくいったうまくいったという感じで、朝日新聞が四月二十九日になって、何か中国当局がいろいろ旅費なんかを負担していたとか、そんな記事がちょっとあるだけです。マスコミの報道はこのとおりです。
それで、中国側の会見ですけれども、この辺からちょっと違ってきているんですね。日中は、胡錦濤主席が初めて訪日されましたし、非常にうまくいっているんじゃないかと思いますけれども、右側の方は、韓国がいろいろ言っているので、中国側は、過激な行動があったことを認めるとか、いろいろ言っています。
それで、
政府の対応。韓国を見てください、ここが違うんです。強い遺憾の意を表明した、それから、閣議で首相が、
我が国国民の自尊心を傷つけた面がある、回復する法的、外交的
措置を伴うべきと。それから今度は、警察当局が徹底捜査と強制退去というような厳正な対応をする、それで、いろいろ暴力を振るって、特定できる中国人留学生は強制退去させるというんですね。国会でもこういうので、懲罰動議というのと同じだろうと思いますけれども。それから、査証をもう少し厳しくするようにとかいうふうに言っておられる。えらい対応が違うんですよね。
それで、いろいろな論調を見てみると、やはり
日本は優し過ぎるんじゃないかな、何も言っていないというのがあるんですね。
私は、中国人の留学生の皆さんが、成功を祝うという気持ちはわかるんですが、行って、ほかの国で罵声を浴びせてわあわあ騒ぐというのはよくないんじゃないかと思うんですね。
それで、次のページを見ていただきたい。次のページ二枚。全然違う意見の、そこの野池元基さんというチベット問題を
考える長野の会の代表、私はこの人と親しいんです。別にチベット問題で親しいんじゃなくて、二十年、三十年来の友人です。私、有機農業というのを振興してきたわけです。それをずっとやっている人でして、その方がチベット問題についてこんなことをされているとは知りませんでした。
これは、二十六日に行われた法要の話等が書いてあります。後でよく見ていただきたいんです。チベット側の方は粛々とやっているのに、中国側の方は、二ページ目を見ていただきたいんですが、チベット人たちは、長野の、
日本の格式ある、歴史のあるお寺がチベットのために法要をしていてくれたというのを感謝している。これはラジオで放送されているんです。ごくわずかのチベット人たちが集まったんですが、二ページ目の真ん中、うそつきうそつきと
日本語で言っていました、こういったようなのがあるわけです。
私は、これはよくないことで、いいわいいわじゃなくて、やはりどこかで自制を促すようなことを言っていただいてもいいような気がするんですけれども、副
大臣、いかがでしょうか。