○篠原
委員 頑張って
交渉していただきたいと思います。
それで、最後の五分間、私の訴えをお聞きいただきたいと思います。答弁は別に要りません。胡錦濤主席が今、
来日されています。それに
関係して、長野市民、長野県民の気持ちを代弁して、聖火リレーの
関係もありますので、訴えを聞いていただきたいと思います。
私は、この場でチベット問題のところでちょっときついことを申し上げましたけれども、中国の人たちに非常に感謝しています。長野県と中国というのは
関係が深いんです。私の親戚にもいるわけですけれども、満蒙開拓団というのがいっぱい行きました。寒いところなんです。
日本国政府は賢かったんです。鹿児島の人を寒いところにやったってやっていけませんから。長野県が一番多く行ったんです。そして、国策に対して非常に素直に従っているんです。
長野県の大日向村というのは、
外務大臣のお友達にもそういう名前の方がおられるようですけれども、村じゅうの半分が満州に行ったんです。一番北、そして一番ひどい目に遭うんです、ソ連軍が侵攻して。そして、私のところから行ったのは高社郷、ピストルで集団自決です。全部亡くなりました。一人、女性、高山さんという人が生き残るわけですけれども、ののさんになるんだよ、仏さんです、ののさんになるんだよと言って二人の子供をピストルで泣く泣くあの世に送って、自分もやったけれども生きていたので、中国人に助けられて、帰ってきて手記を本にしています。残留孤児もそうです。それはみんな中国人が助けてくれたんです。
私の親戚が満蒙開拓団長で行きました。彼の話を聞いたりしたことがあります。満州開拓、列車に乗って近づいてきた、そうしたら、ほろをおろして、外を見てはいけないという指令があったそうです。みんなに見てはいけないと言った。本人は、なかなか立派な人なので、そうは言いつつ一人だけ外を見ていた。そうしたら、北へ北へ行く列車のわきで中国人がはだしで逆の方向に歩かされている姿を見たそうです。そして着いたら、全く新天地で開拓するという話だったのに耕した跡があるんです。これは違うじゃないかといって上層部に食ってかかったそうです、私の親戚の団長が。そうしたら、いやいや、中国人は、やったけれどもだめだからほったらかしにして逃げ帰ったんだと。そこで彼はうそを悟るわけです。追い払ってそこに
日本人を入植させたわけです。
私は、これは侵略だと思います、実際。それにもかかわらず、その生き残りの女性を、そして子供たちをちゃんと助けてくれた。ですから、私は、中国に対しては大恩がある。
日中友好協会というのがあります。私の尊敬する井出正一さんがずっとその会長を務めておられる。私は大体正月なりの会合に必ず行っています。中国に対して敬意を払ってやらなければいけない、それは常に感じています。
それで、そういう気持ちがありますから、聖火リレー、八百人を超えるボランティアの登録がありました。準備をしていました、
日本と中国の小旗を四百ずつ用意して、そして振って、それから
日本人独特の、中国の国旗の赤と
日本の国旗の白、紅白まんじゅうを千個。こういうのをすべてぶち壊し。だれのおかげでしょうか。中国人留学生が山ほど訪れて、長野市民がお祝いしてやろうとしていたのを、近づけもしない。長野市民はかんかんですよ。
そして、手前みそになりますけれども、ボランティア活動をオリンピック中にやってなれたせいか、
日本陸連の方の話ですけれども、全国でマラソン大会がいっぱいあるそうです、このマラソン大会のボランティア活動を最もきちんとやり、進んでやってくれるのが長野県の人だそうです。私を見ていればおわかりいただけると思いますが、みんなまじめなんです。こういう人たちなんです。
それを踏みにじったのは、私はやはりおかしいと思います。私の母校長野高校なら、留学生だそうですけれども、ああいうところへ来て罵声を浴びせ、チベット支持者に対してけったりしていました、現場を見ました。そういうことをしていたら、長野高校のルールは厳しくて、頭を丸坊主にして一週間停学です。私はこれは許せないことだと思います。
もう
一つ、最も長野市民、長野県民が怒っているのは何かというと、十八日に、仏教徒で云々ということですから、リレーの出発地点を善光寺が返上しましたね。私は、これは
外務大臣や総理
大臣はそういうことはできないし、今のところで友好
関係を保つのでいいと思います、立場立場がある。しかし、善光寺は
世界に向けて、
日本にもチベットに思いをはせている団体があるんだよということを発したんです。インターネットで
世界じゅうに広まっています。これは非常に、私はここでも申し上げましたけれども、さすが我が長野県の善光寺だと思います。
ところが、許しがたいのは、それが十八日、そうしたら二十日の夜に、我々もいたずら小僧はいっぱいいました、落書きするのもいます、しかし、善光寺さんにそんなことをするというのは、我々からすれば信じられないんです。それが七カ所にわたってスプレーで落書きされている。もちろん犯人はわかりません。しかし、因果
関係からいって、十八日にやって二十日ですから。善光寺は何も言っていません。しかし、私はこういうのは許しがたい行為だと思います。
こんなのは何かの場所でぜひ私は言っていただきたい、わびがあってしかるべきだと思います。犯人は特定したりしていません。しかし、長野県民、長野市民のまじめな気持ちを今回の聖火リレーのところで相当踏みにじっているということ、これは私のお願いですけれども、胡錦濤主席に会われることがあったりしたらちょっと言っていただきたいというお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
超過して失礼いたしました。