○
武正委員 前段について、特に日中のガス田協議については、棚上げみたいなことがあってはいけないわけで、中間線、あるいは
国連海洋法
条約にのっとった解決、具体的には
国際司法裁判所でしょうか、こうしたところも含めて、やはり中間線というものはしっかりと守っていくということで交渉をお願いしたいと思います。
チベットについては、やはり昨日のダライ・ラマさんの成田での会見、あれは多くの国民が見るところとなりました。今のように、首脳間で直接と、両国民の感情がまだまだ成熟していないんだという
お話がありましたけれども、やはりああいうような形で直接国民に語りかけるということがより透明性を確保することができるんだというふうに思います。特にEU議会では、ダライ・ラマさんと
中国の首脳とのそうした会談の設営を求めることなども含めた決議もされたようでありますので、やはり
日本国政府として
対応をしっかりとお願いしたいというふうに思います。
また、訪ロもされるようでありますので、今、
北朝鮮問題については、
北朝鮮の人が北方四島で働いている、こういうような報道もあるんですね。ですから、それこそ、
外務大臣が言った、不法占拠をされている、
日本の固有の領土でそうした形で開発をしていくということに対して、やはりロシア
政府にしっかりと物を申していただきたいということもお願いしたいというふうに思います。
そこで、お待たせしました、谷川政務官おいででございますので、IWCあるいはまぐろ類の地域漁業管理
機関等への
対応ということで伺いたいと思うんです。お手元には、資料の二ページにIWCの加盟国、あるいは三ページ目にはまぐろ類の地域漁業管理
機関、そしてその管理
機関の五つの
委員会の加盟国ということで配らせていただきました。
実は、過日、カナダの影の内閣の
国際開発
担当大臣ですか、ちょっとお会いしましたところ、これは私も興味深かったんですが、カナダの場合は、正式な
国際開発
担当大臣と影の
大臣が一緒に
国際会議などにも参加する。もちろん正式には影の内閣の
大臣は参加できませんが、こういったこともやっているのは、私は、ひとつ
日本も参考にしていいやり方なのかな、特に
外交、
安全保障などの案件については、というふうに思いました。
カナダは、IWCに入っていないんですね、脱退をしているという国であります。また、まぐろ類の地域漁業管理
機関の中では、IATTCには入っていない。新しいIATTCにはもう署名をしたというんでしょうか、締約をしたということであります。
そこのときに、やはり日加でもっといろいろ協力できないかというような提案を受けましたし、IWCでは、
小野寺外務副
大臣も
出席をされていますけれども、先住民族のそうした捕獲ということを認めながら、なぜ
日本の沿岸漁業者に認めないんだ、これはダブルスタンダードではないのか、こういうようなことも指摘しているわけであります。
要は、このIWCに入っていないような国との協力とか、また、やはり科学的知見ということをかなりいろいろな場で、特に
日本の場合はそれを猶予しているわけですが、特にこれからマグロ類の交渉でもそうしたことも言われてくると思いますので、私は、今、
外務省、農水省さん
中心でやっておられますけれども、環境省ももっともっと、魚類のそうした
世界的な資源の保護に積極的にかかわっていいんじゃないのかな。あるいは、そうした環境省をうまく
外務省さんあるいは農水省さんも巻き込んで取り組まれたら、特にこれからマグロ類のいろいろな交渉もありますのでいいのではないのかなというふうに思うんですが、ちょっと時間も押してしまいましたが、政務官にこの点についての御所見を伺いたいと思います。