○篠原
委員 初めて知りました。
日本のパーセントは、今伺っていると高いんですね。ああ、そうですか。それならまあ、しようがないのかなと思いますけれども、私は、これは本当に
考えていってもいいんじゃないかと思います。
例えば、こんな例を出すとよくないのかもしれませんけれども、立派な某政治学者が駐米
大使になられる。その奥さんの立派な国
会議員が、こんなのはやっていたってしようがないから、私も
外交を手伝うわといって赴任される。それで、だんなさん以上の働きをする。だれだか想像つくと思いますけれども。そうしたら、そういう人にはちゃんと出したりするというようなことを
考えてもいいんじゃないか。私は、夫婦が働いておる、しかし、
外交というのはトータルでやるものだと。だからさっき、冒頭申し上げたんです、お金をもっと出してもいいんだというのを。
それで、二ページを見ていただきたいと思います。二ページのところに、私は普通は立派な本を書いているんですけれども、これは余り立派じゃないんですが、「花の都パリ「
外交赤書」」というのを、青書じゃなくて赤書、赤っ恥をかいていることを書いたということで赤書にしたんですが、ここに書いてあるのをちょっと見ておいてください。
給与、少なかったんです。
女房、私の場合は女房、妻と呼んでいいんじゃないか。私の女房は、この資料をつくったりしてるんですよ。さっき、無給ボランティアと言った。しかし、
日本の国会はひどくて、覚えておられると思いますけれども、民主党の十一回生議員の奥さんが悪さしたというか、ずっと
勤務実態がなくて第一秘書ですかをやっておられたということで、秘書法が改正になって、覚えておられますか、六十五歳と
配偶者は秘書に採用してはならないという秘書法改正をやったんです。私の女房はそれで首になりました。
それで、僕はそんなことを知りませんでして、全会一致だったんですね。そのまま席にいたら、後からなじられました。自分の妻を首にする法案に賛成したと。退席すればよかったのにと。退席しませんで、今は何かもめごとがあるとこれを出されます。ですから、私は、こっちは何か
配偶者の働きを冷遇しているような気がするんです。これをちゃんと
考えていっていただきたいと思います。
皆さん、これは各省ないですから、議運で発議すればいいわけですから、議院運営
委員会で出してほしいと思っているんですが、けんかばかりして、さっぱりそういう建設的な
法律改正が、一たんポピュリズムで改正されちゃったんです、女房を働かすのはいけないと。一罰百戒で、一人が悪いことをしたら全部だめ。みんなそれで黙っているんですね。けしからぬ話だ。私は絶対、議運になったら、一人でも直そうと思っているので、そのときは皆さん御協力いただきたいと思います。
次に、
外交官のエリートの養成というもの、これも別に私は必要だと思っておりますので、ふと記事が目に入りました。矢田部厚彦さん、
フランス大使です。この方は本も書いておられます、「職業としての
外交官」。そこの近藤さんが、中江要介さんのを書いておりますけれども、農林水産省のOBなんというのはろくすっぽ勉強しませんので、本を書くのは余りいませんけれども、
外務省の方は小倉和夫さんを初めとしていっぱい本を書かれる方がおられます。この本もなかなかのものじゃないかと思います。
そして、矢田部さんのおっしゃるのは、
外交官の養成をちゃんとしなけりゃいけないんだということですね。それでまた、僕は、何でこれがまた変なふうになっちゃったのか。
外交官試験が廃止になって、
国家公務員試験になりました。どうしてこういうワンパターン、さっきの延長線上で、内閣で
人事庁をつくってトータルで採用してとかいうもの。
外交官だけ
外交官試験をやっているのはけしからぬといって、それで、唯々諾々従ったんですね。
僕は、びっくりしたのは、ほかの国の例を調べたらどうだ、どうなっているんだと言って資料要求しました。今、
小野寺副
大臣は、
配偶者の手当などで
フランス一〇%、ドイツ五%、EUは百五十三ユーロというのをやっていると言う。私は、ほかの国はどうなっているの、
外交官は別の試験をやって別に採用しているんじゃないのと言ったら、持ち合わせておりませんという回答です。これは、ぼけといって僕は怒りますよ。そんなことだから
外交官試験がなくなっちゃうんです。そのとき調べたんじゃないんですか、ほかの国が
外交官をどうやって採用しているかと。
外交官は別だ、語学が大事だと、さっき
猪口さんがおっしゃったとおりですよ。言葉ができなかったら
外交は始まらないですよ。これはもう絶対復活して、言葉ができるような人を、あるいはそういうマインドを持っている人を
外交官にしなかったらだめですよ。
僕は、必ずしも矢田部さんの
意見に全部賛成するわけではありません。エリート、エリートと言っていますと、また悪いけれども、河相さんや齋木さんのようなのばかりできてしまう。アフリカへ行って汗をかき、中南米へ行って汗をかくという人は
外交官じゃないみたいな感じになっちゃうので、僕はそれは、その部分は反対なんですけれども、
外交官は違うという点では全く同感なんです。
外交官試験を別途独立してやるとかいうことを絶対
考えていただいた方がいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。