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武正委員 私は、やはり総理の言葉で直接伝えるということが必要であるということを申し上げたわけでございます。
そこで、
在日米軍関係日本側負担に移らせていただきます。
まず、資料をお手元に、これも先ほ
どもう配っておりますが、一ページ目をごらんいただきますと、A3の資料をA4にしておりますので大変細かい字で恐縮ですけれ
ども、
在日米軍に対する
駐留経費の総計ということで、一番下の欄をずっと目で追っていきますと、実際に提供している公用地の借り上げ試算も含めますと、約六千億円を
在日米軍に対して
日本側は提供しているというのが
平成十九
年度の数字でございます。
これについて、先ほど総理は、いや、今
日本を取り巻く
状況を
考えるとこれは適正であるというような趣旨のことを言っておられますし、
防衛費全体では減っているんだということでありましたが、当然、
米軍再編全体でのそうした額あるいは
ミサイル防衛の額などなどをかんがみていきますと、今回の
特別協定のこの
国会での
承認の
審議では、今回のこの
特別協定部分については、この中の棒グラフを引っ張っているように、千四百十六億ということでありますが、やはり
政府から詳細な
説明を求め、その額が適正な支出であるかをより強くしっかりとやらなければいけない、そういう
日本の、あるいは
日米を取り巻く
経済社会、財政
状況だという
認識で臨んできたわけであります。そうした
意味では、まだまだ資料が
政府から十分出されておりません。大変残念であります。また、遺憾であります。
そして、そうした中、総理は先ほどのようなことを言われましたが、先ほど触れた
外務防衛部門
会議では、昨年の臨時
国会以来、まずは守屋前事務次官の事件、案件、山田洋行とのそうした不明朗な契約
関係、これにかなりの時間を割かれました。そして、ことしになってからはまたイージス艦の事件、事故ということでありまして、そうした
防衛省をめぐる契約、あるいは既に三月八日、海上自衛隊の指揮官
会議も行われましたが、やはりもう一度教育というものも立ち返っていかなきゃいけない。
あるいは、私も知らなかったんですが、海上自衛隊の定数というのは実は充足されていない。私も、それこそ戦前であれば海軍ということでの、非常に当時の海軍に対するあこがれみたいなものがあったりして、今はどっちかというと海上自衛官の定数が充足していないということも初めて知ったわけであります。
そうしたことも含めて、実はそうした
基本というものが、
日本の
防衛、特にその
防衛をなす
防衛省・自衛隊で、ある面問われている今回の一連の不祥事、事件、事故だったのではないのかなというふうに思っているわけでありまして、だからこそ、
防衛省をめぐる、あるいは今回の
防衛省所管の
予算、
特別協定について、タックスペイヤー、納税者の代表である
国会として、つぶさにやはりチェックをしなきゃいけない、こういう
立場で
審議をしてきたわけでございます。
先ほど総理は、これで過重な
負担ではないというようなことを言っておられますが、私は、この
特別協定は、ここでやはり一度
見直しをするタイミングではないかなということを改めて指摘させていただきます。
そこで、次の
米軍再編、グアム移転
経費、辺野古移設
経費について
質問させていただきます。
十二ページをおあけいただきたいと思います。これは、グアム移転
経費の内訳ということで、既に
政府が
国会でのさまざまな
説明で使われた資料、
防衛省の作成資料でございます。
総額百二・七億ドル、そのうち
日本側の
負担が六十・九億ドル。特に、この中で家族住宅が二十五・五億ドル、効率化四・二億ドルを引いても二十一・三億ドルという
経費、これが三千五百戸と言われるグアムでの
米軍住宅の
費用とされております。三千五百戸でこの二十五・五億ドルを割れば一戸当たり七十二万八千ドル、効率化を引いてそれを割っても六十万八千ドルということであります。
次の十三ページをごらんいただきますと、これは、グアム・リアル・エステート・インベスターズ・ガイドというグアムの不動産の投資を行う人向けの本の中から抜粋をした資料でございます。
左側、ニュー・シングル・ファミリー・サブディビジョンズというんですか、プロジェクトということで、いろいろな
地域の開発の地区名が書かれておりまして、ユニット、家の戸数というものが真ん中、そしてそのプライス、価格が右側に出ているわけであります。先ほどの、効率化をして六十万八千ドル、それを除けば七十二万八千ドルということからすると、非常に高いグアムにおける住宅の価格、
建設費であろうということもこれを見ておわかりだと思います。右側の同じガイドに載っていた市場における平均の価格というものが、確かに毎年上がってはいても二十万ドルを下るということでありまして、これからすると、先ほどの一戸当たり七十二万八千ドル、あるいはそれを効率化しても六十万八千ドルというのはやはり高いというのが率直な印象であります。
こうした点、総理として、グアムのこうした投資家向けの現地での価格を見比べながら、どのようにお
考えになられるか、お感じになられたか、御所見を伺いたいと思います。総理、お願いいたします。