○市村
委員 相手にどういう利益があるか、もちろん、それは相手もいろいろ考えていますから、そういうことを考えるでしょう。しかし、この話は、我が国としてはあそこは私
たちの領土だと
主張しているわけでありまして、この場合、我が国の領土にもかかわらず
日本人が一人も住んでいないという現状について、向こうの利益がどうのこうのというよりも、それはやはり我が国の
主張として、これは
主張し続けるということをおっしゃいましたけれ
ども、
主張し続けていかなければいかぬと思うわけですね。もちろん、あきらめないと言い続けるということであります。
しかし、事態は
日本人がゼロでロシアの方がどんどんどんどんふえているという流れの中で、時間を置けば置くほど、実態上は、これはもうロシアの方しかいない。今でもそうだし、もっともっとそういう状況が続いていく。
かつ、昨年もここで議論させていただいたように、これから二〇一五年までの間に、一千億円近いお金が
北方四島に投下されようとしているという現状の中で、これを本当にどう考えるかということは、やはり向こうの利益というよりも、利益もあるでしょうけれ
ども、まず我が国の国益を考えたときに、いかに我が国としてこれに対して対処していくのか、どうとらえて、どう対処するのかということは、本当に考えておかなくちゃいけないことだと私は思います。考えるだけじゃなくて、もう行動しなくちゃいけないことだと思います。
ですから、南クリルとロシアでは呼んでいるそうでありますが、南クリル
地域への多額の投資についても、やはり、なぜそういうことをされているのかということも、前回の議論のときは、いや、それは聞く必要もないと
大臣はおっしゃったわけでありますが、私はぜひとも、ロシアに今度行かれたときには具体的にお話をしていただきたいということだと思います。
やはり、具体的にテーブルにのせていかないと、これは始まらないはずなんですね。深謀遠慮といいますか、黙っていたら向こうも考えてくれるだろうということが万々が一あるにしても、やはり外交交渉の場というのは、ある程度きちっとそういう具体的な事項を提示しながらやっていかないと、相手は、何か
大臣が来られたけれ
ども、何にも言っていなかったよという話になると、
大臣の御決意は別として、
日本政府は別にこの話は大したことだと思っていないんじゃないかな、こういうふうに思われると私は思いますので、ロシアに今度渡られたときは、先ほ
ども申し上げたように
北方四島にも行っていただきたいんですが、モスクワへ行かれたときは、強い決意を持って、
大臣にこの話については具体的に進展するようにぜひとも御尽力賜りたい、こう思う次第であります。
答弁は、まとめて
答弁を。
それから、そのときに、今ビザなし渡航が進んでいるということで、前回もここで、昨年私は行きましたが、渡ろうと思うと、全部で五日間ぐらいとられるんですね。国
会議員も、五日間とられるというのはなかなか行きづらいと思います。やはり現状を一番見なくちゃいけないのが国
会議員だと思います。もちろん、墓参とかの理由で旧島民の方が行かれる。これは重要なビザなし渡航の目的でありますから、これはこれで目的をしっかりと達成するべく続けていかなくちゃいけないんですけれ
ども。あとは、せっかく国
会議員枠というのが毎回二人まであるわけでありますから、これがなかなか埋まっていないという現状は、やはり五日間もとられてしまうのはいかがなものかということから埋まっていないんじゃないかと思います。
ですから、ビザなし渡航の枠で行くのも一つですけれ
ども、また別の枠で国
会議員が、あそこにメンデレーエフ
空港というのがありますから、やはり飛行機をチャーターして行って、一泊でも、別に日帰りでも構わないんです、
飛行場を使えば日帰りもできると思います。やはりそこで、現状をしっかりと我々も見ていく、そして現地の方とも交流を深めていくということが必要だと思いますが、あわせて、
大臣の御見解をいただきたいと思います。飛行機をチャーターすることについて。