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渡辺(周)
委員 私は、やはりこういう
議論をしておくことが、例えばそういう
テロ集団が出てきて何らかの不穏なことを
考えたときに、やったら撃ち落とされるんだということをちゃんと
議論しておくことは大事だと思います。もちろん、そんなことがないにこしたことはない。
ただ、先日ですか、新聞報道で、
アルカイダが
日本も標的であるというようなことを、どこかで、ウエブサイトで言ったのかマスコミの質問に答えたのか、ちょっと忘れましたけれ
ども、
日本もなぜ
アメリカに協力をして海外で軍隊を展開しているのかということで、それは一種のブラフなのか本気なのかわかりませんけれ
ども、
アルカイダが
日本も標的なんだということを言いました。
テロというのは最も効果的な政治的、社会的恐怖を与えることを目的としていますから、当然サミットというのは格好の的になるということは想像できるわけでございます。
その点について、これはなかなかこういう質問は、例えば私が答弁する側にいたら、では、あなた、羽田から千歳に行く飛行機が乗っ取られて、乗客、乗員、四百名も三百名も乗っている飛行機を乗っ取って、サミットの洞爺湖のウィンザーホテルに向かって突入してくるものを千歳基地から出撃した
自衛隊が撃ち落としていいんですか、いけませんかと聞かれたときに、それは答えられないと。
でも、実際そういうことも
考えておかないと、最後にそれしかもう脅威を除去する手段はないというときに、それはやはり何らかの腹構えというか心構え、もちろんそんなことが絶対あってはいけないということで、万全な情報収集や警備、警察の警備体制は必要とするところでありますけれ
ども、ただ、もしそれしかないという場合には、やはりこれは残念ながら、悲しいかな選択肢の
一つとして
考えておかなきゃいけないというふうに思うわけでございます。
その辺について、今、それは排除するものではないというようなお
考えをいただきました。そんな不幸なことがないように、この点についてはぜひ万全の警備をしていただきたい、このことは、まさによく言うことですけれ
ども、
与党も
野党も
関係なく、これはサミットの成功に向けて協力をしていかなきゃいけないことだろう、そのことを冒頭申し上げました。
それで、きょう午前中から何人かの
委員からも質問が出ていますが、
名古屋高裁の
判決について、もう同じことは伺いません、角度をやや変えて伺います。
今までも
今津委員や長島
委員の質問のやりとりをずっと聞いておりました。その上で、しかし、この
イラク派遣についての唯一の司法
判断という形で、たとえそれが主文でなく
傍論であっても、先ほ
ども法務省の方やその他の方がお答えになられたことを聞いておりましたけれ
ども、そうは言いながらも、ただこれは、司法の
判断として唯一今回残るわけですね。
それについて、これは
憲法の番人である最
高裁の最終
判断ではないから、ある意味では中間報告というか途中の
考え方であるという見方ももちろんできますけれ
ども、ただ、これは
派遣する側の政治の言っていた根拠が、いわゆる司法が、
名古屋高裁が初めてこういうことを言ったということによって、やはり
自衛隊の今後の
国際貢献の
活動を
考えれば、当然
国民世論も味方にしていかなきゃいけない、それは当然現場で働いている行く
方々の士気もそうでしょうし、また送り出す側として、最大限の
責任として、やはり
国民に感謝されて、それなりのモチベーションを持って行ってもらわないと、これは本当に何かかつての機雷の掃海艇が出たとき、あるいはPKOで初めて出たとき、石もて追われるように、おまえら何しに行くのだと出航するときに妨害行為を受けて、何か本当に石をぶつけられながら出ていくような、あんなことはやはり繰り返しちゃいかぬと思うわけです。
その上でお尋ねしますけれ
ども、今回のこの司法の
判断、これは、先ほ
ども話がありました、ある意味では
戦闘地域であるという根拠を示したのが、一般市民を含む多数の犠牲者が続出しており、
国際的な
武力紛争の一環として人を殺傷し、物を破壊する行為が現に行われている、このことを根拠として
戦闘地域と認定した。つまり、
名古屋高裁の青山さんですか、裁判長、三月三十一日で依願退職されたというふうに報道されていますけれ
ども、この方が断じたいわゆる
戦闘地域ということの定義、これと
我が国の
政府が言ってきた
戦闘地域の認定には違いがあるんですね、溝がある。
まずここについて、この違いをどう埋めていくか、
国民の
認識は二つに分かれている。だとすれば、これをどうするかということについて、
防衛省、今後どうしていかれるのかということが
一つ。
それから、兵士の輸送と断定したということは、これは我々、長島
委員も何度も聞きましたけれ
ども、これについてはなかなか明らかにされなかった。ところが、先ほ
どもお答えがあったように、さまざまな国会の議事録であるとか専門家の意見を聞いて、そう
判断したのだろうということでございますけれ
ども。
だとすれば、兵士の輸送と断定したということの事実は、我々が国会で知る以前に、もう既に司法、
名古屋高裁によって明らかにされてしまったわけですから、それについて、それが事実であるか否かということも含めて、あるいは、事実である、断定されたのはこういう理由だということで先ほど
お話がありましたけれ
ども、事実と認定した理由ですね。だとすれば、やはり何らかの形で、この国会でも、私は公表すべきところはすべきだと思いますけれ
ども、
大臣、いかがですか。