○赤松(正)
委員 今の
大臣の答弁はそのとおりだろうと思うんですが、私が言いたいのは、その二つのことをやはり同時に発信しないといけない。現場で頑張っている
自衛官に対するねぎらいとそれから宣揚、これをしっかり言うと同時に、
基本がおろそかになっていないのか、何ゆえにこういったことが連鎖の
状況で起きてくるのかということで厳しく言うというのは常にセットで発信されなければいけない、そう思うんですが、どうも
大臣の発言を聞いていると、そうじゃない。今の事態でやむを得ないという部分はあるんですけれ
ども、後ろの方に力点が置かれ過ぎているんじゃないのかというのが私の感想であり、テレビで言った岡本さんの意見もそこに力点があったんだ、そんなふうに思うわけでございます。
次に、先般、テロ対策特別
委員会の場で私が
大臣に対しまして、制服の国会における参考人
出席という問題について、このあたりで
考えるべきではないのかという
質問をいたしました。それは私、今回の事態を前にして、より一層その必要性を感じます。
大臣の答弁の中にもありますけれ
ども、かつて昭和三十年代に制服が国会に出てきて答弁をした、源田実さんでありますけれ
ども、そういうことがあった。以降、そういうことはない。それにはさまざまな理由があろうかと思うんですね。
大体、
自衛隊の存在そのものを憲法違反だというふうに、私が属しております公明党も昭和五十六年、一九八一年の時点までは憲法違反の疑いあり、そういうスタンスに立った政党であったわけですけれ
ども、昭和五十六年の時点で憲法解釈を変えまして、
自衛隊が合憲の存在であるというふうに変えた。以降、そういう
立場をとっていないわけですけれ
ども、ほかの政党のことをとやかく言うべきではありませんけれ
ども、一部政党においては、そういったことに近い
立場をいまだにとっておられる政党がある。
そういう
状況の中でずっと続いてきて、なかなか制服が国会に出てくるというのは難しいという側面があったということは十分にわかるわけですけれ
ども、庁が省になったということもあり、そして、どうもこういう事態で、先ほど
大臣がいみじくも、だれがどこで何をやっているかわからぬという、わからぬでは困るということだから、実際にそうかどうかは別にしてですけれ
ども、ただ、やはりそれに近いようなことがあるんじゃないか。現実に今回の事態でも、私たちがやはり
内局の
皆さんを通じて聞こうとすると、なかなかやはり隔靴掻痒の感がある。よくわからない。無理もないんですよ、
内局の人もわかっていないんだから。だから、そういうわからないことでもってどうなんだという
議論をするのは非常に変なことになってしまう。
そういう点では、やはりここいらでそのあたりを少し見直す必要があるんじゃないか。いきなり一気にとは言わないまでも、そういった問題についていろいろな角度を
検討して、さまざまな観点で見直しをする必要があるんじゃないか、そんなふうに思うわけですけれ
ども、
大臣は先般も極めて前向きなことを言われました。「専門的、技術的なことは、やはり陸海空の
自衛官の方がきちんと答弁できるのではないか。確かに局長たちも、あるいは
政治家もできるのかもしれません。しかし、本当にそれに乗って命をかけて国を守る、その人たち、あるいは電子工学なりなんなりの専門家たち、そういう人たちが専門的、技術的な観点において述べるということはあってもよいのではないか、むしろあるべきではないかという
議論は私はあるのだと
思います。」こう言っておられますが、この答弁、もちろん後段の方もありますけれ
ども、今も変わらずこういう姿勢でしょうか。