○
山本博司君 この中国、韓国との連携というのは今後の六か国
協議を始めとする様々な場面で重要となると
思いますので、今後も引き続き連携を強化していただきたいと
思います。
また、先月から韓国では
大統領選がスタートをして、今月十九日の投開票までには
候補者の激しい論戦が展開をされております。中でも有力候補の最大野党ハンナラ党の李明博氏は他の候補より一歩リードしており、十年ぶりに韓国の保守政権が誕生する
可能性が強くなってきております。もし李明博氏が大統領になれば、これまでの韓国の
北朝鮮政策は見直されることになるのではないかということが言われております。
これまで韓国はいわゆる太陽政策と呼ばれる、どちらかといえば
北朝鮮に融和的な対応をしており、日米と共同歩調を取りにくい場合がありました。しかし、もし韓国がこれまでの
北朝鮮政策を見直して日中韓の連携が深まるのであれば、より効果的で強い意思を
北朝鮮に伝えることができると
思います。他国の
大統領選の結果次第で、仮定の話で恐縮ではございますけれ
ども、新たな日韓
関係の構築に向けてそういう今後の流れを踏まえた積極的な連携をお願いをしたいと
思います。
最後に、
拉致被害者の現況についてお聞きを申し上げたいと
思います。
拉致被害者五人の方が
帰国をされてから、もう既に五年が経過をいたしました。この間、
帰国をした
拉致被害者の御
家族が
帰国するなどの
動きがありましたけれ
ども、それ以降、結果としては全く進展が見られておりません。これは、もちろん
北朝鮮の強硬な態度を理由とするものですが、
政府におかれましても引き続き粘り強い
交渉を続けていただきたいと
思います。
拉致被害者の御
家族は長年の間言葉には表せない御苦労をされてきております。先日、横田めぐみさんのお父さんの滋さんが
家族会の代表を辞任をされました。御
家族は大変お疲れのことと思われます。今後とも、
政府は
拉致被害者を取り戻すことに全力を挙げるとともに、御
家族のケアにも対応していただきたいと
思います。
そこで、現在、
政府が行っている
拉致被害者家族への
支援状況を
確認をしたいと
思います。また、可能な
範囲で結構ですので、
帰国された御
家族の現況が分かればお聞きを申し上げたいと
思います。