○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
是非、
周知徹底、それだけに終わるのではなくて、今お願いしましたとおり、各施設で更に進むように積極的に、是非
気象庁としても引き続き推進の方、
対応の方をよろしくお願いしたいと思います。
次の
質問にさせていただきたいと思いますが、この
緊急地震速報の運用開始に当たっての第六回の検討会の資料のアンケートによりますと、
緊急地震速報が発信された場合に、特に不安を感じる場所はどこですか、このような問いがございまして、最も多かった回答がエレベーターの中ということでございました。エレベーターの中に、エレベーターに乗っているときに
緊急地震速報を受信した場合は、最寄りの階で停止をさせて速やかに降りていただく、これが
現場の
対応にはなるかと思いますが、しかし、エレベーターの中で必ずしも
地震速報を受信できる
状況ではないかと思いますので、エレベーターにおける
地震対策について、ちょっとこの
法案とは少し離れるんですが、エレベーターにおける
地震対策について、住宅局の方にちょっとお伺いしたいと思いますが。
この
平成十七年の七月に発生しました千葉県の北西部
地震、最大震度が五強ということで、首都圏の
地震ということもありましたので、エレベーターに閉じ込められた
件数が七十八件ということで大変に大きな問題となりました。しかも、この七十八件、閉じ込められたエレベーターの七十八件の
うち七十三台のエレベーターに
地震の揺れを感知して最寄りの階に停止させます
地震時管制運転装置、これが設置をされていましたが、七十三台のエレベーターが機能をしなくて閉じ込められたということで報告を伺っております。
この原因は、
地震の揺れによってエレベーターのドアが開いてしまって、そのことによってエレベーターが止まってしまったということなんですけれ
ども。ですので、このエレベーター開放検知による安全装置が先に作動したのでエレベーターがその場で止まってしまって閉じ込められたのが主な原因と伺っております。
こういったことがないように、
地震によってエレベーターに閉じ込められることがないように、
対策をしっかりと取るということが重要であるかと思いますけれ
ども、この
地震時管制運転装置の中にP波感知型
地震時管制運転装置というものがあるそうなんですが、これはP波を感知して、
地震が到達する前に最寄りの階に停止する装置ということで伺っております。これは最近の新設の建物のエレベーターとしては、極力これを設置するということで進められていると聞いておりますけれ
ども、この装置ですとドア開放検知器による安全装置が作動する前に最寄りの階に停止することができるということですので、閉じ込めの
事故、これを防止する
一つの
対応策になるのではないかと思っております。
これ
平成十八年の四月の
社会資本整備審議会建築分科会
建築物等
事故・災害
対策部会、この報告の中にも、新設エレベーターにはP波感知型の管制運転装置、この設置を義務
付けした方がいいのではないかということで、このような提言も出ておりますけれ
ども、私
自身もエレベーターの閉じ込めを防止する
一つの
対応策としてこの設置の義務
付けも必要ではないかと考えております。
こういった
対応も併せまして、今後、エレベーターにおける閉じ込め
事故防止の取組、大変に重要になってくるかと思いますが、
国土交通省の今後の
対応についてお伺いをしたいと思います。