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大門実紀史君 明確に、恐らく二百二十万だと一人二万とすると百十人分。しかし、
山田洋行はほかの
企業と違ってそんなにたくさん参加するわけありません。したがって、少なくとも半分以上は額賀さんに対する献金に該当すると言われても仕方がないし、こういうふうな
企業になっているわけですから参加名簿がないことは絶対ないと思います。お調べになってお返しすべきだし、その事実を実際のところ、私は二十二日も財政金融
委員会で御
質問しますので、それまでに調べて御回答いただければというふうに思います。
今日の本題の方に入ります。
資料をお配りいたしました。これは既に十一月六日の財政金融
委員会で取り上げて、東京新聞ほかで全体像を含めてこのまま報道していただいております。それに新たな事実を加えたものでございます。作り直した表でございます。
もう繰り返し、初めてお聞きになる方もいらっしゃると思いますが、今まで明らかになったのは、
一つは、この日米平和・文化交流協会ですけれども、昨日、今日の報道によれば、とうとう東京地検特捜部がこの協会に捜索に乗り出したとのことでございます。
防衛利権も少し本丸に近づいてきたというふうに私は思っております。
税金の使い方も関係するので
決算委員会で取り上げるわけですけれども、一枚目めくっていただけると、この二つの交流協会と安全保障議員協議会、両方の役員名簿を付けておきました。ほとんど
国会議員メンバーはダブると、裏表の関係にあるという組織でございます。しかも、今焦点になっていますが、秋山直紀さんという方ですね、これは
防衛利権の疑惑の中心人物ではないかと言われている方でございますけれども、交流協会も安保議員協議会も、そしてアメリカ・アドバック社も、みんなこの人が仕切っていると。しかも、このそばですけれども、永田町パレロワイヤルの一一〇四号、同じ部屋でやっていると。まあこれは一緒くたにやっているわけですね。ただし、今は九〇一号に、交流協会の方は批判があって部屋だけ取っておりますが、実質的には今も同じようにやられております。
そして、
外務省の独法であります国際交流基金から助成金がトンネルで、交流協会に出されたはずの助成金が安保議員協議会にトンネルで流れているということも、これは
外務省にも確認をして、既に
指摘して明らかにしたところでございます。
ちなみに、
外務省は〇五年に立入
検査をやっておりまして、この交流協会あるいは安保議員協議会、この間のお金のやり取り、あるいは協会そのものの財政支出の在り方について厳しい
指摘をしております。手元に立入
検査通知と
大臣命令というのを持っておりますけれども、この中で
指摘されているのは、この秋山氏が、〇三年、〇四年当時は非常勤であるにもかかわらず、非常勤に
対価を、報酬を払っちゃいけないということになっているにもかかわらず、一千二十万円の報酬を受けているということも
外務省が厳しく
指摘しているところでございます。十年分の決算
資料等、いろんな書類を全部入手いたしましたけれども、今もこの安全保障議員協議会と交流協会の間で頻繁にお金のやり取りが行われています。ですから、今自身もいろんなトンネルになっている可能性があるということでございます。
もう
一つは、全体ですけれども、協会も安全保障協議会も、
日本の
防衛大
企業、
防衛企業から相当のカンパ、寄附を受けております。守屋次官と宮崎氏のゴルフも問題になりましたけれども、この安全保障議員協議会主催のゴルフというのがかなり開かれております。もちろん会議もやっているでしょうけど、ゴルフとか宴会というのを相当やっております。その経費を賄っているのが
日本の
防衛企業からの寄附、カンパということになっているわけです。非常におかしな組織が
国会議員中心になってつくられているということでございます。
さらに、今日、新しい事実として明らかにするのは、
防衛庁からこの交流協会が仕事の受注をしています。国土交通省からも仕事の受注をしております。
防衛庁は、福岡県苅田港の老朽化学兵器の無害化処理に関する
調査事業を交流協会に委託しております、九百八万二千五百円。このときの
防衛庁長官は
石破さんでございます。国土交通省は、五千八百三十六万円の仕事をこの交流協会に、神奈川県の寒川地区の化学兵器絡みの危険物質
調査ですけれども、随契で発注をしております。これも
内容が非常に不可解な委託事業でございます。
さらに、この交流協会は、決算書、収支
報告書を全部調べましたけれども、こういう仕事を受注して収益事業をやっているにもかかわらず、
税金を支払っていない可能性があります。決算書に出てまいりません。
さらに、この交流協会の収入全体も調べてみましたけれども、大変おかしな事態になっておりまして、恐らく、東京地検特捜部が注目しているのはその部分ではないかと思います。〇二年に秋山氏が、渦中の人ですけれども、秋山氏がこの交流協会の専務常勤理事になってからお金の使い方が変質してまいります。
もう細かい
数字、時間の関係で申し上げませんが、〇二年から〇六年までこういう
企業、
防衛企業からの収入が一気に増えて、〇七年の予算分を加えると二億四千万円ぐらい
企業から収入があります、〇二年から〇七年までの統計ですけれども。特に〇六年に九千四百万円、ほかの年に比べて異常な
金額がこの交流協会に入金されています。私は、東京地検特捜部が追い掛けているのはこの部分ではないかというふうに思っておりますけれども、そういうお金の入り方、出し方に非常に不可解なものがあります。
秋山氏はどういう人物かといいますと、このアドバック社で賃金不払裁判があったんですけれども、その被告になっておりまして、原告側が裁判の場で秋山氏の言葉を引用しておりますけれども、秋山氏は、三菱なんかうちの下請だと、
山田洋行なんか後回しにしろと、川崎重工なんか待たせておけ、うちがなければ石川島播磨なんて何の仕事も取れないというふうな、まるで
防衛企業を仕切る、受注を仕切るような発言をしている人物でございます。これも裁判
資料であります。
秋山直紀氏には、私、公益法人の
事務局長的役割ですから、私のところに
説明に来るようにということで求めましたけれども、来れないということで、
外務省を通じて、先ほどのトンネルの問題、いろんな問題を本人に確認をいたしました。また、二回電話で本人と話をいたしました。先週の金曜日にやはり直接会って話をしたいというふうに言いましたけれども、アメリカに行くのでしばらく会えないということを言いました。
東京地検の捜査の関係もあるのかも分かりませんけれども、これは国の助成金も絡む問題でございますから、
是非、参議院の
決算委員会としてこの秋山直紀氏を証人として呼ぶように、
委員長、理事会で協議をしていただきたいと思います。