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佐藤正久君 ありがとうございます。
やはり安保理
決議というのは非常に議論の上でも大事な分野ですので、このとらえ方というのは大事だと
思います。今、私も、一六五九と一三六八、これは要請を行ったという点では同じですけれ
ども、それを実行、権限を与えたものではないという点では同じだと。なれば、今回、自後改めて
民主党さんの
対案というものを議論するときには、そこの整合性というものはしっかり図っていくべきではないかなと思っております。この点については後ほどまた時を改めてお伺いしたいと
思います。
次に、
アフガニスタン本土での治安維持に関し
質問をいたします。
まず、DDRとかDIAGと、あるいはISAF、PRTというものに対して実態を余り我々はつかんでいない、あるいは十分理解が進んでないという感じがいたします。それによって議論というものを、実効性ある議論というものも生まれない可能性もあるんではないかなというふうに危惧しております。
まず、DDR、DIAGとよく言葉は聞くんですけれ
ども、その実態というのはやっぱり
認識が多くの
議員の中でもまちまちのような気がいたします。非常に重要な分野で、
民主党さんの
対案の方でも治安分野の改革というのは重要だとうたわれておりますけれ
ども、これは
日本がすべて行ったというふうなイメージを持っている方がいらっしゃると
思いますけれ
ども、多分これは間違いであって、確かに移行
政府ができて非常に不安定なときに
日本政府が移行
政府のやったものを
支援したと、そのリード国という形では非常に効果があったと
思いますけれ
ども、やっぱりいろんな国々が
支援をしたというのが多分実態であって、
日本が全部やったということではないと
思います。その中で、
日本政府としては政策調整とかあるいはODAというものを用いながら
支援国の取りまとめをやっていったというのが実態かなと
思います。
今やっておりますDIAGという
活動についても、実際にはまだ、一部の地域では成果が現れていますけれ
ども、まだ多くの地域ではこれからという段階にあるというふうに
説明を受けました。特にDDRの場合は、その対象は
アフガニスタン全土あるいは全部の軍閥を対象にしたものではなく、タリバンと対峙をしていた北部同盟の軍閥と正規軍と言われる主体に対して行ったものであって、やっぱり多くのそれ以外の非合法の軍閥あるいは非合法の
組織が漏れたということから今DIAGをやっているということだと
思います。
そういう場合、DIAGが今考えている非合法の
武装組織というものは
具体的にはどういう
組織をいうのか。多分かなり
国会議員の中でもイメージがまちまちだと
思います。本当に軍閥という分野からあるいは部族の自警団という分野まで含んでいるのか、あるいは個人が持っている火器というものまで対象としているのか、あるいはその対象地域も
アフガニスタン全土なのかあるいは今のタリバン地域を除いた地域なのか等々、いろんな検討すべき
課題というものは多くあると
思います。
特に、部族の自警団とか個人から銃を取り上げるとなると、これはかなり実態面は多くの
課題というものはあるような気がします。私がいたイラクであっても、非常に彼らは自分の身を守る、あるいは彼らの文化からしても銃というものは、特に男性はなかなか放したくない。よく結婚式があると銃を撃ったり、うれしいことがあったら銃を撃つというようなセレブレーションファイアというものも彼らの文化の
一つとしてあります。そういうことを考えると、銃というのはなかなかそういう個人レベルになると渡しにくいというのが実態で、
アフガニスタンも恐らく同じではないかなと
思います。
そういう非合法の
武装組織から銃を取り上げるというようになると、単にその交渉だけでは無理で、やはりいろんな分野との連携、軍の改革あるいは警察の育成、
復興支援、いろんな分野と連携しながらやっていく必要があるというふうに私は
思います。
そこで、今の現在のDIAGというものについての分かりやすい
説明というものは、DDRとの違いを含めて、これをもう少し
議員あるいは
国民の方に
説明をしていくというのがこれから非常に大事ではないかなと、
民主党の
対案を議論する上でも、あるいはこれからいろんな場面での
アフガニスタン支援の議論をする上でも非常に大事なポイントかなと思っています。
そこで、DIAGというものについてどういう
組織を対象として、今現在の
活動状況はどうなっているんだということをもう一度
外務省の方から
説明を願いたいと
思います。