○
椎名一保君
質問が、少し演説が長いというような今おしかりをいただいておるようでございますけれども、両
委員会にまたがって、そして今日は差し替えでここに出させていただいておりまして、事実に基づいてこの
委員会の皆様方に、十一月十五日の証言を聞かれたのはこの
委員会の皆様方ですから、それがどのような形でその後質疑として
財務大臣に行われたかということは、私からきちっと御
説明を申し上げなければ話が進みませんので、いろいろ私の論が長くなって申し訳ありませんけれども、御容赦をいただきたいと思います。
御
答弁いただいたように、額賀
大臣としては、誠実に調べられるだけお調べになって、個人的な日程も公開され、複数の
方々からの証言、それを示す客観的な物証も示され、明快に同席を否定されております。
これに対して
民主党は何と言ったか。
まず、証言をしていただいた方に対して、十一月二十二日の財政金融
委員会において、
民主党委員が、事前に
大臣が協会の理事長と接触を図って何がしかのお願いをしたのではないかと推測できる
状況ですと言っております。また、
衆議院民主党山岡国対
委員長も、読売新聞に対して、
皆さんそろって口裏合わせをしていることも十分考えられると発言をしております。
何を根拠にこのようなことを言うのでありましょうか。証言をされた
方々は、我が党の調査によれば、ジェームズ・アワー氏の会合に
出席された方のうち逮捕された守屋氏、宮崎氏を除く六人全員であります。場合によっては、これら
民間人に対する名誉毀損にも相当するような非礼な発言でありましょう。見ようによっては、こんなことまで言わなければならないほど
民主党は薄弱な根拠に基づき証人を求めたということであります。
また、客観的な物証についても、
民主党の
衆議院山岡国対
委員長は、アリバイづくりをされている感触を受けている、録音の最後に
大臣の言葉が出てくるというのも付け加えればすぐにできると発言しております。
具体的な証拠があっておっしゃっているのだろうか。これらの物証は第三者たる民間団体が提出したものであることを踏まえれば、重大な発言であります。そのようなことを言うよりも、証言された民間の
方々に国会の場で御発言いただくなり国会に文書をお出しいただくなりして確認することこそが国会の役割ではないでしょうか。
他方、
民主党の疑惑の根拠については、証人喚問が決定される直前の十一月二十七日になってようやく明らかになりました。それによると、根拠は、結局、守屋氏からの二回にわたる電話による聴取ということでありまして、物証とされる配席図も守屋氏からの聴取内容に基づいて
民主党自身が作成したとのことであります。すなわち、
民主党の疑惑の根拠は、結局、守屋氏一人の記憶の域を出ておりません。
しかも、この
民主党が電話で聴取したという内容が議院証言法に基づく十一月十五日の証言と重要な点で多々食い違っている点があります。ほんの一例を挙げると、十一月十五日の証人喚問の際に守屋氏は、
日本ミライズになってから、すなわち昨年九月以降は
財務大臣と宮崎氏が宴会の席でお会いしたという記憶はないと言っております。ところが、
民主党が二十二日に電話にて聴取したとされるときには、守屋氏は、証人喚問における昨年九月以降はないという証言を訂正して、昨年十二月四日で間違いないと言っているんです。おかしいではないですか。
さらに、会合の場所について、十五日の証言においては神田の料亭と言っているのに、
民主党の聴取では人形町となっております。
民主党はなぜ
質問に当たって、重要な
部分について証言と食い違いのある守屋氏の記憶のみを根拠にし、当該会合に
出席した他の者から裏付けを取るなど慎重な調査を行わなかったのか疑問が残るところであります。
さらに、加えて言うなら、守屋前次官の宴席招待者についても、
民主党が電話で聴取した内容と、守屋氏の民放TBSに対するインタビュー内容と食い違っていることが明らかになっております。すなわち、
民主党の聞き取り結果によれば、守屋氏が電話で、エネルギー庁の日下氏に誘われて行った、日下氏とは一緒に米国に行ったので親交もあると言っていたと十一月二十七日の記者会見で発表しました。しかし、守屋氏が逮捕された日に放送された民放TBSに対するインタビューでは、額賀氏の先輩の財団の金子さんから電話で、アワーが来るから来ないかと誘われてお受けしたと記憶していると述べております。明らかに
民主党が聞き取った内容とは全く違っております。
このように、
民主党が聴取した内容はその信憑性が疑われるところであります。
しかも、十一月二十二日の財政金融
委員会の辻
委員の質疑においては……