○
高井委員 そのように
制度改正したということも伺っていますし、先ほどの
お話だと、技術的というか手順的には全くもってそのとおりだと思うんですけれ
ども、どの保護者に聞くか、どの
子供をその対象にするかをまず
教育委員会の側が決めるわけですよね。そうではなくて、やはりまず
基本的にみんな通常学級への通知を送る、それで、私は養護
学校に行きたいという方には、保護者に申し出てもらうというふうに、これはかなり、理念の部分でもそうやっていただきたいというふうに思うんですね。
つまり、何が違うかと申しますと、やはり保護者が、まず相談をくれるということになると、ああ、私は本当は通常学級に行かせたいと思っているけれ
ども向こうから先に言ってきてしまった、だから検討をして、やはりこっちの方がいいんじゃないかというふうに、もともと分離でいこうというふうに、どうしても、通常学級に行かせたいと思っている親でもそっちの方に促されてしまうのではないか。それは意識的なバリアフリーも含めて、やはり
基本的に、まず
原則全部の児童に通知をする、その後できちんと保護者からの要望を聞くというふうな
制度に変えていただけるようまた検討もしていただければというふうに思っています。
よく保護者、専門家の
意見を聞き、保護者の方の
意見を何よりも尊重するという形に施行令が変わったのも承知の上ですけれ
ども、よりもう一歩進める、インクルーシブ
教育という理念を根底に置くということで、
原則と例外を逆転していただきたいという要望でございますので、これは申し上げることにとどめたいというふうに思っています。
そして、今資料としてお配りをしていると思うんですけれ
ども、実は、私の
地元徳島県なんですけれ
ども、特別
支援学校の設置年度という資料をお配りいたしました。
そして、特別
支援学校に行きたいという
子供には、できるだけ住んでいるところから近いところへ行けるようにしていただきたいというふうに思っています。特に、小
中学校は
地元の
学校の特殊
学校に、近いところへ行けたとしても、やはり高校になると
学習内容が高度化し、特別
支援学校に行く必要が出てくる
子供も多いわけでございます。
地図を見ていただければわかると思うんですけれ
ども、徳島県内、吉野川が横に横断しておりまして、約百キロ近い距離があるんです。ちょうどこの真ん中の地区、県西の中央部というふうにいうんですけれ
ども、一番端っこにある、昔池田高校で有名だった池田のところから、もう一つの、例えば知的養護
学校であるならば、約八十キロ離れているんですね。県中西部にも結構たくさんの
子供が在席をしているようなんですけれ
ども、今約百三十人ぐらい、障害児学級、養護
学校に
義務教育の段階でおられます。その方たちがいざ
高等学校に行くということになると、この県西の池田の方の、約四十キロから五十キロ離れたところへ通うか、もしくは市内へ向かって約四十キロから五十キロ離れたところに通う、もしくは、もうそれが通えないということであるならば寮の生活などをしているという実態がございます。
せっかく保育園や小
中学校と
地域の
学校に通って、
地域の皆さんに支えられて、まさにインクルーシブという理念でみんなで
学校へ行ってきたのに、
高等学校から急に切り離される、これは、
子供にとっても、単身で寮に住むということは負担が大きいと思いますし、かつ保護者にとっても、例えば送り迎え、それから、送り迎えじゃなくても、バスな
ども、全部拾っていくとなるとまさに二時間ぐらいかかってしまいますので、措置、
支援もなかなか得られないということで、大変困っておられるというか、要望が
地元から昔からございます。
ぜひ、親や
子供に対して負担がかからないように、障害を持って生まれた児童は自分の責任ではありません。貧しい家に生まれたり、障害を持って生まれたというのは、
子供自身の責任では全くないわけでございますから、できるだけ本人たちには負担がかからないように、保護者の負担にもならないように、ぜひ増設を検討していただきたいと思いますし、この点、先ほどおっしゃったとおり、まさに市町村の判断でなされるということでございますが、国の方からも、補助率を上げるとか、できるだけ、一刻も早く、
地域の
学校に通えるように検討していただきたい、御
支援をいただきたいということを申し上げたいと思います。
感想があれば一言お願いします。