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江藤委員 長々と御
説明いただいてありがとうございます。しかし、さっぱりわかりませんでした。本当に、私の理解力がなかったらお許しをいただきたいと思います。
しかし、あしたには、いろいろと補正予算も上がってくるんですよ。さっきもちょっと言いましたけれ
ども、この
品目横断的経営安定対策事業、これを補完しようということで我々は一生懸命
努力してきました。あした数字が出るので、この
委員会の日にちがずれれば、もうちょっとよかったんですけれ
ども、あしたには、いい
内容の見直しもできる、予算の裏づけのある
内容をきちっと有権者の方々に御
説明ができる態勢に私
たちは入ります。難しい条件につきましても、どんどん見直していきます。
例えば、知事特認なんというのがありましたけれ
ども、やはり知事じゃだめなんですよ。県庁というのは遠いんですよ、高速道路がないので、私の
選挙区から県庁まで三時間かかりますから。そういうことではだめなので、市町村特認、これに食い込んでいこう。町村長だったら
農家の一人一人の顔がわかるんですよ、どこのばあちゃんが何をつくっておるとか。水田協議会の
人たちの
意見も十分に取り入れて、その
人たちが十分に担い手として認められるということであれば、そういう
人たちも認めなければならないということで見直していくんですよ。そういうことをやっているということをちゃんとわかっていただきたい。
全
農家にまず参加をしていただいてということを言いましたけれ
ども、全
農家参加できないじゃないですか。さっきも御
指摘されましたように、限定を設けなきゃいけないのはしようがない、品目とかがあるわけだから。おまけにお金の話もあるわけでしょう、品目を限定するわけだから。限定するということをおっしゃったじゃないですか。すべての
農家じゃないじゃないですか。これを私は
指摘しておきたいと思います。
平野先生、どうやって、今まであの厳しい農村とか、今確かに厳しい状況ですけれ
ども、今日まで何とか持ちこたえてきた、どうしてだと思いますか。
集落、特に中
山間地域の
農家には、一体感があるんですよ。苦しみも悲しみも喜びも、すべてみんなで味わう。そういうものがあったからこそ、あの厳しい状況の中で集落は守られてきたんですよ。交通も不便ですよ。おかずなんかも分け合うわけですよ、みそ、しょうゆなんかも分け合うわけですよ。それで守られてきたわけですよ。一体感を失わせるような
政策というのは絶対だめですよ。
なぜかといいますと……(
発言する者あり)ちゃんと聞いてください。なぜかといいますと、直接支払いに移行した場合、例えば、もうさっき明らかになりましたように、漏れる
農家がいっぱい出てきます。小さい集落の中で、
江藤拓君は何十万かもらえました。でも伊藤君はもらえません、
小里君ももらえませんということになると、これでは今まで培ってきた一体感が崩れてしまうんです、一体感が。(
発言する者あり)違いますよ、直接支払いの話をしているんです。そういうことではどうにもならないんですよ。
そして、
生産費と
販売価格の差を埋める、そういう
政策を述べていらっしゃいますけれ
ども、それでもやはりだめなんですよ。
私は、
農家の青年
たちといろいろな
議論をしてきました。彼らがどうして
農業をやっているか。もちろん、子供を養わなきゃいけない、学校にも行かせたい、飯も食わにゃいかん、仕事としてやっている、それもあるでしょう。だけれ
ども、もっと大きな意義をそこに見つけて
農業をやっているんですよ。
例えば、牛を養っている
農家だったら、肛門に指をぐっと突っ込んで、それをぺろっとなめて、きょうは牛が元気がいいというふうに判断する人もいます。そして、田んぼや畑に有機肥料、いろいろなものをすき込んで、その後、土を食べて、おお、いい土ができたと言ってそのことを喜ぶ
農家もいますよ。
そういう
人たちが、
販売価格と
生産費の差額だけを埋めてもらったらやるか、そうじゃないんですよ。彼らがこういう心配をしていました。
補てんをするとき、標準的な価格を決めるという話になってくると、今まで農山村の
人たちは、まじめに、いいものをつくろう、喜んでもらおう、よりよき製品をつくって、そして
消費者の方々に喜んでもらおうという気持ちでやってきたけれ
ども、これからはとにかく植えときゃいいんじゃないかと。
農家の
人たちはまじめですから、もちろんそういうことをする人はいないと私は信じますよ。だけれ
ども、そういうことが起こることを、私が心配しているんじゃなくて、
農業後継者の若い
人たちが実は心配しているんですよ。そういうことなんですよ。(
発言する者あり)
品目横断じゃないですよ。
そういうことに移行してしまう
政策だ、そういう
法案だということを私は強く
指摘したいと思いますが、反論があればどうぞ、もう、ちょっとしか時間がありませんが。