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井澤委員 おはようございます。自由民主党の
井澤京子でございます。本日は、
トップバッター、四十分お時間をいただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
先週、二回にわたり、この
委員会で
視察を行いました。現在多様化する
子供の
インターネットをめぐる諸問題について、
質問させていただきたいと思っております。
実は、まず
本題に入る前に、どうしても触れなければならないことがあるかと思います。先日来の報道を見ながらも、また幼い命が
事件に巻き込まれたと思っております。少しお時間をちょうだいしたいと思います。
つい先日は、香川県の坂出市で、
大人の身勝手な犯行により、とうとい小さな
子供の命がまた
事件に巻き込まれました。
この十二月、朝夕が冷え込んでくるこの時期にいつも思い出す出来事がございます。思い起こせば、ちょうど私が二年前に
国会議員になり三カ月
たち、そのころ立て続けに
子供を巻き込む痛ましい
事件が
全国各地で起きました。まだそれは
皆さんにも記憶が新しいことかと思います。
私の
地元でもある京都府宇治市では、塾の講師に生徒が刺殺され、きのうはその命日でございまして、献花にも参りました。
そして、
栃木県でも、下校途中の
子供が何者かに幼い命が奪われ、私
たち自民党では、「
犯罪から
子どもを守る」
緊急対策本部を設置し、私もその一員として、当時の
栃木県今市市、今は日光に変わっておりますが、その現地を
視察いたしました。その
事件があった周辺は、木がうっそうとしていて、寂しい人けのない林道で、
事件当時の
状況を歩きながら伺ったことをついきのうのように思い出しております。それからちょうど二年たったきょう現在も、懸命な努力にもかかわらずまだまだ捜査の進展が見られず、
犯人は捕まっておりません。
先日、この御両親の現在の心境をつづられた文章の一部、
手紙が公表されておりましたので、少し
紹介をさせていただきたいと思います。
「
事件から二年が経とうとしています。私
達家族にとっては、何年経っても、あの日以来時間が止まったままです。」「私達には知りたいことがたくさんあります。わずか七歳の
子供の命を奪った
犯人は、今どこで何をしているのでしょうか。許せない。絶対に許せません。もうすぐ三回忌がやってきます。私達の願いは、一日も早く
犯人が捕まって、墓前に報告できる日がくることです。それには
皆さんのご協力が必要です。どんな小さな
情報でもお寄せください。よろしくお願いします。」と、手書きでこの
手紙はつづられています。
聞くところによると、この
手紙は
新聞折り込みを自費でされたそうです。一日も早い逮捕を願ってやみません。日本の未来を担う
子供の、一人として、とうとい命を奪うことがあってはなりません。
子供たちが笑顔で、安心してどこでも遊んで楽しく暮らせる
社会というもの、これは
与野党関係なく
一緒に取り組まなければならないと思います。
特に、この
青少年の問題に関する
特別委員会の設置は、
青少年問題の総合的な
対策を確立するためと伺っております。
子供をめぐる諸問題が、毎年、多種多様そして複雑化するに当たり、
委員長初め各
委員が本当に力を合わせて、
一緒になって、こういう
問題一つ一つに取り組んでいかなければならないということを、あえて
冒頭の時間をおかりして申し述べさせていただきました。ありがとうございます。
では、早速
本題に入りたいと思います。
皆さんもニュースでお聞きになったかと思いますが、先日何と、
電気通信事業者協会の発表によりますと、一九七九年の
自動車電話の
サービスが開始されて二十九年で、年内には一億件の
契約総数が出るというような見通しを立てております。一億件というと、
国民一人一台を持つような世の中になってしまったと言っても過言ではないような
携帯社会がもう今現在到来している、そのような
認識を持ちながら、まずは御
質問に入りたいと思っております。
さて、
現状認識についてですが、
警察庁によれば、
平成十八年の
出会い系サイトに関する
事件の
被害に遭った十八歳
未満の
児童は千百五十三人、
携帯電話で
出会い系サイトにアクセスした
児童は何と九六・六%になっております。
出会い系サイトの
規制法がございますが、まだまだ十分とは言えません。現在、
有害サイトから
青少年を保護する唯一の
法律でもあります。
現状では、
有害サイトから
青少年を保護するには、
法律によらない自主的な
取り組みというのが主になっております。しかし、現実には、
出会い系サイトのみならず、
ネット利用によって
青少年が
犯罪に巻き込まれる事例は少なくありません。
実は昨日、
地元の
警察署の署長さんとお話しする機会がありまして、伺ったところ、
犯罪に
携帯は大きく関与している、まず
携帯を調べると、その
関連性あるいは
事件の手がかりとなるようなことが多くあるということをきのうも伺ったばかりでございます。
ことし三月の
内閣府の
意識調査によれば、
青少年の
携帯電話での
ネットの
利用率は、
小学生二七%、
中学生五六・三%、
高校生が九五・五%となっており、先日も、
電気通信事業者協会の推計によれば、
ネットに接続できる
青少年の
携帯電話の
利用人口は七百五十万とされています。
青少年の
携帯電話の
ネット利用の
現状を踏まえてみますと、これはふえることはあっても減ることはまずないなと思っております。
先日の当
委員会の
参考人質疑でも取り上げられておりましたが、
学校裏サイト、プロフあるいは
ネットのいじめを合わせますと、特に
携帯電話を介しての
ネットを
利用する
青少年の
心身への影響あるいは
危険性というのは非常に高まっていると思います。ことしの九月の
内閣府の
特別世論調査でも、
有害情報の
規制を求める
国民の声というのが実に九割にも上っております。
まずは、
上川大臣にお伺いいたします。
携帯電話による
青少年の
ネットの
利用について、早急に
対策をとらなければならないと思っております。この
危機感を
上川大臣はどう受けとめていらっしゃいますのか、
現状認識を含めまして、まずはお伺いいたします。お願いします。